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第2話「転生2日目。ギルド登録してSランクになった」

挿絵(By みてみん)

転生2日目。朝起きたら、隣に受付嬢がいた。


……いや、まだギルド登録してないんだが。


「昨日の迷宮攻略、見てました! すごかったです!」


そう言って、彼女は俺の腕に抱きついてきた。

魅了スキル、強すぎる。俺、まだ名前も言ってないぞ。


ギルドは石造りの建物。看板には剣と盾のマーク。文字は読めないが、テンプレ感はある。

受付嬢の名前はミリア。金髪ポニテ、青い瞳、胸元がやたら開いてる制服。


俺を見て、顔を赤くしてる。魅了スキル、強すぎる(2回目)。

「登録ですね? えっと……初期ランクはFですが……えっ、迷宮最深部まで行ったんですか!?」


その場でSランク昇格。ギルドがざわつく。

周囲の冒険者たちが俺を睨んでる。嫉妬か。テンプレだな。


「おい、そこの若造! 昨日の迷宮、嘘だろ! 証拠を出せ!」

絡んできたのは、典型的な悪役顔の中年冒険者。


名前は知らん。どうせモブだ。

俺は昨日拾った素材《雷石》と《魔獣の牙》を見せた。

「この雷石、魔王種の中位個体からしか出ないやつだ。あと、この牙は迷宮ボスのドロップ品。


 ギルドのドロップ表、確認してみ?」


中年モブが黙る。ミリアが資料を確認して、顔を真っ赤にした。


「……本当です。これ、Sランクでも滅多に見ない素材です」


ギルド長が出てきて、俺の登録を正式に認定。

中年モブは「虚偽申告による妨害行為」で罰則対象。

契約書の文言を盾に、俺は彼を追放に追い込んだ。ざまぁ。


「すごいです……! こんな人、初めて……!」


ミリアがまた抱きついてくる。魅了スキル、強すぎる(3回目)。

……俺、昨日までは誰にも褒められなかったのに。転生ってすげぇな。


その後、ギルドの装備庫で神器を見つけた。

《Lame du Jugement(審判の刃)》──漆黒の剣に雷紋が刻まれている。


攻撃力+999、追加効果:威圧。魔王素材使用。

ゲーム脳でステータス解析したら、最適装備だった。即装備。


「この剣、俺の人生で初めて“手に馴染む”って感覚がしたわ」


思い返せば、俺のデスクはパーティションで囲まれてた。今は美女が囲んでる。不公平だろ。

ミリアが「私の部屋、空いてますよ」と言ってきた。


魅了スキル、強すぎる(4回目)。

雷石は分解すれば魔力触媒にもなる。街じゃ知られてないけど、ゲームだと常識だ。


つまり、素材売るより加工してから売った方が儲かる。

俺の知識、案外役に立つな。


今日のざまぁ格言:


『契約書は剣より強し。ただし剣も持ってると最強』

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