第19話『魂共鳴で“嫁候補の記憶”が見えた。俺、詰んだ』
昨日は空操作して貴族が土下座。
今日は魂の記憶ログが脳内再生されて、逃亡用Excelに感情バグが出た。
俺の転生、詰ませ方エグすぎん?(10回目)
神域支部から通知が届いた。
【システム:契約者間の魂波同調、検出/記憶同期スキル《Seelenblick》強制起動】
リゼ:「記憶通知、開きます。初恋ログ、同期中です」
俺:「……は?」
視界が光の輪郭で満ちた。
次の瞬間、胸の奥から泉みたいに感情が溢れて、脳に“記憶動画”が流れ込んできた。
──これは、契約者たちの“惚れた記憶”や。
しかも、魂レベルで同期されとる。
【王女セレスティア・記憶】
玉座の影で出会った彼。
私の魔力も地位も見なかった。
ただ、私の目を見てこう言った。
「誇りと愛は共存する。それを教えてくれたのは、あなた――ただの契約者よ」
その瞬間、私は王女じゃなくなった。
誇りよりも、自分の魂が――彼を選んでた。
【リリアン・記憶】
計算も立場も、彼には通用せんかった。
「……勝ち負けやなくて、向かい合うのが将棋やろ?」
そのセリフが腹立って、泣きそうになって、好きになった。
一生ゲーム盤から降りへん。
勝ちたいんやなくて、一緒に並んで座っていたいねん。
「……私、惚れてるとか言わんけど……認めてほしいくらいには詰んでる」
【ミーナ・記憶】
掃除魔法を誰にも認められなかった日。
彼はこう言った。
「それも魔法やろ?空間整えてるやん。俺、それ好きやで」
先生の声、空気まで浄化してる気がしたんです。
その一言が、私の魔力になった。
それ以来、“使われたい”ってずっと願ってます。
魂共鳴、止まらん。
感情記憶が感覚を侵食してくる。
神様:「ギリシャ神話でも“記憶の泉”は禁忌やった。
お主、魂の泉にタップしたな。禁断のログイン、完了や」
俺:「……待てや、俺Excel開いて逃げる予定やったんやで!?」
リゼ:「シートA〜E、魂ログで強制上書き中です」
騎士団長:「出口ルート、感情封鎖済み。領地から魂が消えん限り回避不可や」
Excel警告:【逃亡マクロ:魂感応バリアにより発動停止中】
俺:「システムエラーすぎるわ。誰か、記憶ログオフボタンくれや…!」
ざまぁ格言:
「初恋ログはキャンセルできない。魂が選んだ相手に、逃げ道はない」
魂共鳴ログ、見てもうたら終わりやわ…。
惚れた瞬間まで主人公に丸見えって、もはや愛のザ・データ公開やん。
セレスティアの矜持崩壊、リリアンの隣座り宣言、ミーナの空気浄化告白――どれも魂レベルで“好かれてた”ってわかったら、逃げられるわけない(笑)
ほんでExcelが魂ログに上書きされて詰むって、ざまぁのくせに笑うやろ!
コメント欄、感情ログにしちゃってええんやで?推しヒロイン、誰が一番“魂刺さった”か教えてくれたら爆発回入るかも!




