第8話
「失礼します。佐久間さんはいらっしゃいますか?」
生徒会室を出てからあれこれ探し回ったところ、
バドミントン部の部室にいるとの情報を得た。
「はいはい。私です。」
少し背の高い女子が手を挙げて近づいてきた。
「どういったご要件で?」
「会長に届けてこいと命令されたので。」
そう言いながら俺は議案書を手渡した。
「あぁ、ありがとう。」
「では、俺はこれで。」
俺が立ち去ろうとすると、
「ちょっと待って、少しお話がしたいの。」
「話って?」
俺が疑問に思っていると、
「玲奈が誰かに頼ってるとこ今まで見た事なかったんだけど、今は君のことを頼ってるみたいだから。
だから、君がどういう人なのか気になるんだよね。」
「なるほど、けど俺は凛音さんが思っているほど
素晴らしい人間じゃないですよ。」
「凛音でいいよ、あと別に君のことを素晴らしい人間とは思ってないよ。玲奈と相性がいいのはちょっと
不真面目な人だと思ってるから。」
初対面の相手にもズバズバものを言う凛音に少し
驚いてしまった。
(まあ、こういう人の方が会長も楽なんだろうな)
「分かりました、ただここは気まず過ぎるので...」
「もちろん場所は変えるよ。いい感じのところがないから生徒指導室でいいかな?」
「あ、はい。」
説教でもされるのだろうか。
なぜそのチョイスなのか全く理解できなかったが
とりあえず俺は凛音について行った。




