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第7話
「今日も会長1人?」
「ええ、そうよ。」
今日も俺は生徒会室に足を運んでいた。
椅子に腰を下ろしながら問いかける。
「今日の仕事は?」
「風紀委員長に資料を届けに行くことよ。」
「じゃあ俺は要らないっぽいから帰るわ。」
俺が席を立つと、
「あなたにこの仕事をお願いするわ」
「はぁ?」
「はぁ?じゃないわ。風紀委員長とはこれから先も
付き合いがあるのだから今のうちに仲良くなって
もらおうと思って。」
「めんどくさ!」
「ダメよ。サポートすると言ったのはあなた
でしょう?」
「はぁ、分かりました」
俺は再び椅子に腰を下ろした。
「んで、どの資料を持っていけば?」
「これよ。」
会長に手渡されたのは議案書だった。
しかも昨年度の。
「なんで去年の?」
「あの子が去年のを参考にしたいからって。」
「なるほど。」
「風紀委員長の名前は分かる?」
「もちろん。佐久間凛音さんでしょ。」
「合ってるわ、それじゃ行っておいで。」
「へーいへい。」
会長に見送られながら俺は生徒会室を後にした。




