攻言
明日がテストだと言うことに驚かない自分に驚んだんだよね。攻言と言うのは言葉で攻撃するやつです。
はぁ馬車に護衛ということで乗せてもらって死の山に向かっている。あいつらの元にさっさと行けたらいいんだが、そうすると本当にただのつまらないことになるし、少し気になることがあるので検証するために今向かってる。
「俺の読みが正しければこの馬車は襲われる。」
俺の仮説はこうだ。神は狩りに来た冒険者ではなく、噂を広めた村の人達に苛立ってる、またはいつまでも人だよりの村の人達に腹が立っているのどちらかだ。村に深く関わった人達も同じでね。さらに、神自らさらった場所をあやふやにすることによって村の外におびき寄せる、そして傀儡で殺す。ということでそろそろ来ませんかね。
「わぁ、前から人がぁ!」
「来たか。傀儡人形。」
見た目はそこそこのフィジカルはありそうだな。
『倒れろ』
馬鹿な、喋れないはずが。
「馬車が倒れます!」
「俺が支える。馬を早く!」
こいつ珍しい能力を持ちやがって。そっちがその気なら俺も同じ手を使わせてもらうぜ。だが、こいつは操られているだけどうするか。
「私が応戦する。」
「操られているだけだ。殺すな。」
「分かってるよ。」
レイが抑えてくれる内に何とかしないと、だが相手は神だ。まともな傀儡なはずがない。ん?もしかしたらこいつはもう…、いやあり得ないあってはいけない。
『崩れろ』
これで崩れなかったらもしかしたらがある。あいつは何事もなかった。
「やっぱりこいつはもう死んでいる。」
「でも、死んでたら動くはずがないよ。」
その通りだ。操りは意識がないといけないし、死んでたら声帯は機能しないはずだ。でも、俺の言葉は生きているものにしか効かない。その代わり世界と合わせて強化されているんだけどね。
「とりあえず戦闘不能にするぞ!」
で、倒せた。でもどうして動いたんだろう?
「ありがとうございます!まさか例の傀儡でしょうか?」
傀儡かー、だとしたら納得するけど、こんな遠距離で出来るのかね?
「ねぇ海、この糸何かな?」
「糸?この白いのが?」
それは結構デカめのやつだ。普通の糸の10倍はある太さだ。これなら操れそうだけど。
「この糸を鑑定するか。」
えーと、何かな?
名称:普通の糸
効果:遠隔のスキル発動(対象を事前に殺す必要がある)
なるほどね、これだと急ぐ理由ができた。傀儡もその通りだったわけだ。要するにこうだ。こいつはさらった仲間を操り、そいつらに助けに来たやつを殺させたんだ。猶予を与えて苦しめたあと殺る。趣味悪いな。多分村の人にいい神と誤解させたんだろう。そうすることで、人を殺したという反応の効果を上げたんだ。元から何人かは殺してるんだろうな。本気でムカついた。
「おい、馬にバフかけてもいいか?」
「できたっけ海は。」
「あぁ効果が著しく低下するけど。」
あいつらを死なせない為に。
よくわかんなかったら質問してください。




