王女の護衛任務
これもそうだけどさ、なんで異世界って大体王女なんだろうね?王子が採用されにくいのは周知の事実だけどさ。
「護衛任務ですか?」
「そうだ、お前らにやってもらいたい?」
えー、めんどくせー。護衛っていったら報酬まぁまぁで、付きっきりの面倒なやつやん。
「確か、騎士団がいましたよね?それに任せればいいじゃないですか?」
「我が娘アランは騎士団が嫌いなのだ。由緒正しき騎士団より、自由な冒険者の方がいいと。」
クソガキが。舐めやがって。
「で?なんで俺らはなんですか?他の人に任せてくださいよ。」
「だって、お前達が一番強いだろ。護衛任務だが、報酬は多く出す。どうか、頼む。」
報酬がいいなら、受けてあげようかな?
「仕方ないですね、報酬は弾んでくださいよ。」
「感謝する。必ず弾んでやろう。」
「と、いうわけで護衛任務に出かけます!」
「やったー。久しぶりの街の外だー!」
「これはほっといてなんで受けたの?」
「報酬がね。」
「それで私達を巻き込まないでください。」
とりあえず、王女がどんな人かにもよるけど、あまり付きまとうと面倒だから、どうしたものか。
「で、王女は何処です?」
俺達は王女の部屋に案内された。俺は自分が弱いですアピールをして、平和に過ごすことを目標にして来た。さぁどんな人かな?
「あら、あなた達が護衛の人達?」
うわー、金髪かー。緑色の目は褒めよう。だが、金髪かー。金髪アンチってわけではないけど。ざ王女って見た目で出されてもね。
「そこ、嫌な顔をするな!」
いかん、いかん。王女の前だ建前はきっちり言わないと。
「今日から護衛を務まらせていただきます。三日月です。何卒お願いします。」
「そう、私はアラン話は聞いてるかしら?」
「ええ、さっそく行きますか?」
「少しそこにいてくださる?」
すごい不思議なことが起こった目が青色に変わったと思ったら、俺達を見て回った。
「このパーティーで一番強いのは誰?」
「もちろんこの後の赤髪のレイという人です。」
仲間にも伝えてあるし、この作戦に穴はない!
「嘘つきましたね?」
「御冗談を。嘘など言っておりません。」
「私の目は誤魔化ません。スキルを見抜く目がある限り、私は騙せませんよ。」
クソッ、スキル特化の目か。俺のご認知スキルも通用しないからな。
「いやはや、スキルでは素の実力差は埋まりませんよ。」
「この世界ってスキルがありながらです?」
ということで、付きまとわれて質問攻めにされています。基本移動は馬車なので逃げ場などありません。
「今までどんな冒険をされたのです?」
「強い敵をいっぱい倒しました。」
「覚醒を手に入れた経緯を詳しく。」
「ダンジョンで死にかけた時に手に入れました。」
本当に楽しそうに聞いてくる。そんなに冒険話が面白いのか?
「私でも冒険者になれますか?」
「何故、冒険者に?」
正直立場的に入れても騎士団だろう。入れるだけで嬉しいはずなのになんでだろう?
「騎士団だと、堅苦しいんですよ。私は自由な冒険者が羨ましい。だからなりたいんです。」
「なれますよ、本心からそう言えば。」
少しでも期待を持たせておこう。それが幸せだ。
「モンスター襲来!モンスター襲来!」
「私達でやっていい?」
「いや、強さというものをこのガキに見せてやる。」
「わかった。次は譲ってね。」
一撃で片付けてやろう。
「見とけ王女様。スキルだけでは理解出来ない強さをね。」
モンスターが王女に向かってくる。俺は馬車の中からあいつを一撃で倒す。
『死ね』
久しぶりの即死さん、流石に強いですね。下手すれば乗っ取りランドにも効いてたぐらいだからな。
「流石です。海さん。」
「それほどでも。」
「ところでガキとは誰なんでしょうね?」
あ、これはまずい。権力で殺されかけない。
「あの、冗談のつもりで。」
「あら、強いあなたでも権力は怖いのですね?」
「そりゃ首が飛びかねないですし。」
「自由には制限もあるのですね。」
ちなみに何処に行ってるかというと、港街「シーラウンド」までである。まぁ楽しく行けてるし、明日までには着くだろ。それまでのんびりしていますか。
護衛って漢字だけだとかっこいいよね?




