表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
握力1000キロの男  作者: 神ディヌ太郎
特に何もない編
34/252

郊外活動の軌跡

軌跡といっても特に何かあるわけでは無いです。

「ん?ここは?」

目が覚めるとしばらく見ていないような、見覚えがあるようなそんな景色が広がっていた。電柱に、コンクリート建築、高層ビル、これは日本だ。でもなんで日本に?直近の記憶ではこんな感じだったのに。

「では、突然ですが今日は郊外活動に行きます。」

本当に突然だな。こうゆうのは順序を立てるものじゃないのか?

「突然なのはいいんですけど、何処に行くんです?」

「今日行く場所は、秘密です。ネタバラシをしてしまえば、楽しめない場所ですからね。」

といって今に至る。これはネタだったのか?それに今の俺は、中学のリュックを背負ってる。これは登校なのか?とりあえず学校に行こう。異世界でも毎日登校してるが、この登校は随分久しぶりだ。見慣れた学校のはずが、随分久しぶりに感じる。教室に入ると、皆が僕の姿を見て驚いていた。

「あれ、海じゃね?」

「いや、海はあんなに背が高くないし、前髪もたくさんあるよ。」

そんな感じに俺を見て驚いてた。確かに鏡を見てみると、場所は日本のはずなのに、見た目は異世界の俺だ。つまりこれは何らかの試練なのだろうか。念の為魔法が使えるかも試してみたが、日本には魔力がないため不可能だった。スキルは使えたがね。

「えーでは、朝の会を始めます。」

朝の会が久しぶりに聞いたな。異世界では、いきなり授業から始まったからね。朝の会が終わると授業が始まった。久しぶりの授業でも退屈だなーと思っていると、急に停電がし真っ暗になった。俺はスキル:世界で暗視を付与したので問題がないが、周りの人は混乱しているそうだ。避難指示がでたので、避難をしようとすると人がでてきてこういった。

「お前ら大人しくしろ、今からお前らを人質にして、この学校を占拠する。」とね。

なんというかませ犬かなと思ってたが、周りの人たちは恐怖で声も出せないという感じだった。そしてこのセリフが聞こえたあと、脳内で声が聞こえた。

「これより試練を開始します。内容は、過去の世界での後悔をなくすこと。」

過去の後悔?そうだ思い出した。この日学校が占拠されて、一日家に帰れなかった日があったんだ。なんか既視感あるなと思ったらそういうことか。じゃあ簡単だな。こいつらぶっ飛ばして家に帰る!

「おい、お前ら何喧嘩売ってんねん。」

「ちょっと海君少しは自重して!今どうゆう状況か分かってるの?」

「なんだこのガキ、殺すぞ!」

「いいよ、やれるものならね。」

俺がこう言ったら有無を言わず刺して来た。今の俺には生ぬるいがな。

「効かねぇよ、今度はこっちだ。」

俺は相手を軽く殴った。まぁこのステータスで軽くも言われてもね。他の教室も同じように解放し、一件落着。その時ちょうど脳内に声が聞こえた。

「試練クリアおめでとうございます。これにて現実世界に返します。お疲れ様でした。」

ふー、ようやく帰れるぜ。あー疲れた、疲れた。

「んっんー!皆は、大丈夫かな?」

俺が周りを見ると、皆が寝てるように見えた。レイはうなされていて、ミカはもはや吐き出しそうな顔をしている。これは、過去を見る試練みたいなもんかな?

「まさか、一番乗りが海君とはね。」

そう言ったのは先生だった。

「まぁ、僕は過去に悲しいことや、未練があまりありませんからね。」

「ここにいる人は訳ありが多いと聞いてましたから、メンタル面の強化にはちょうどいいと思ったのですけどね。効果は薄めでしたか。」

「いったん皆を待ちますか?」

そういって2時間後、レイとミカが最後に目覚めた。2人とも気分があまり良さそうでは無い様子だ。

「お、レイか?おーい、大丈夫か?」

俺がそう声をかけると、まるで幻を見たかのように

「海?いや、海って誰?うん?今まで何を見てたの?私。」

「これは、過去を見る試練だよ。レイはどんな過去を見てたの?」

「過去を見る?過去…、よく覚えてない。」

なんか、いつもと口調も変わってる。それからしばらくして、レイが見ていた過去を思い出しと、文字では表せない叫び声とともに、とても怯えていた。そして、とある人の名前を呼んで泣いていた。確かモトとか言ってたかな?よく分からないが。そして、ミカの方と言うと。あれだけうなされていたのにも関わらず、皆の方を少しだけ見たら落ち着いていた。

「ミカは結構うなされていたけど大丈夫?」

「過去は過去、今は今切り替えただけ。」

そう言った。過去と今をよく切り替えられたのは、ちょっと驚いた。

「これで全員戻ってきましたね。では、帰りましょうか。」

俺の予想に反して、先生が責められることはなかった。皆過去を見れて、満足だったようだ。レイはしばらくして、俺の顔を見ると少しずつ落ち着いていった。俺がモトと言う人誰って聞いてみたら、

「モトは私の友達だった人。」

それだけ言った。これ以上の詮索はしないでとも取れたので、この話はこれっきりにした。まぁとにかく過去と向き合えたいい時間だったよ、今日は。



整いました。鹿の子と掛けまして、過ぎた時間と解きます。その心は?どちらも過去(加子)でしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ