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兄妹

鬱ゲーやってみたいなー。

あれはあの日、ワシのミスだった。

「兄ちゃん!遊んでよ!」

「おー、いいぞ。」

ワシとハサナは地元でも仲が良い兄妹だった。

「いやー、あの兄妹を見ているとほっこりするねぇ~。」

「楽しそうにしていると、こっちの方が楽しくなるよ。」

仲が良かったのだが、決定的な差があった。それは戦闘力だ。この世界では、戦いが基本的なので強いワシの方が少しだけ親に良くしてもらっていた。しかし、ワシにとってはハサナ第一だったのでそこまで気にしなかった。しかし、どうしてもハサナはワシに勝ちたかったようで…

「むー!次こそは勝ってやる!」

「いつでも待ってるよ。」

そうやって、ハサナと鍛錬をしたり遊んだりして楽しく過ごす日々。しかし、ある日ハサナに手紙が届いた。

「ハサナさん。私達の道場に来ませんか?強くなりたいんでしたら、全力でサポートします。」

そう書かれた手紙だった。ハサナは、まぁ遊び半分ぐらいで行くことを決め、その道場?に行った。そして、手紙に書いてあった期間を終え、帰ってくる日。その時のワシは楽しみで、楽しみで仕方がなかった。お祝いのケーキを買いに、待ちに行った。

「ホールケーキを1つください!」

「おやおや、元気な坊主だな。」

そして、弾むような足取りで帰った時。恐ろしい光景を見た。

「ギャーーーー!」

「悪魔だ、悪魔だーー!」

「消火は後だ!今すぐ逃げろ!」

「イラハサ!何をしている!さっさと逃げろ!」

村が焼き尽くされていたのだ。ただの火事ではない、誰がやった?ハサナは無事なのか?そうゆう想像が脳裏に浮かんだ。そして、最悪な可能性までも…。その可能性は現実になった。

「あれ?兄貴じゃん。元気にしてた?」

「ハ、サ、ナ?」

「ハサナ?違う、違う。今は炎帝だよ。そう呼んでくれない?」

「え、んてい?」

「そう。あ、そうだ?兄貴もこっち側に来ない?無駄な暮らしは今すぐにでも捨ててさ。」

「なんで!なんでこんなことするんだよ!故郷だよ…」

「私は強くなるためならなんでもするんだ。兄貴に勝つためなら、殺しさえ迷わない。朕がどんだけ負けたと思ってるの?」

「そんな自分勝手が通用するか!」

「言っとくけど、止めても無駄だよ?今の朕は兄貴よりも強いよ?」

そうして、ハサナ…炎帝との戦いが始まった。勝負はワシの圧勝だった。

「なんで?なんで?なんで、なんで、なんで!ここまでして!兄貴に勝てないの!」

「もう、お別れだ。」

「ねぇ、教えてよ!なんでそんなに強いの!」

「…」

ワシは何も言わずに立ち去った。あの村がなくなったこと、そしてその犯人である炎帝が公に出された。炎帝は、しばらく指名手配されたが、あっちも上手くやったのだろう何年もして忘れ去られた。炎帝の事件は、基本犯人がいないものとして扱われるようになった。ワシは、強さがあったのでどの職にも引っ張りだこだった。その中でワシが選んだのは処刑人。兄として、ハサナを妹を殺す為だ。他人には殺させない、罪の重さを知りあの世で悔い改めて欲しかったからだ。それが、最後の優しさだと思って。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「兄貴、鈍ったの?」

「もう、ハサナの好きなようにはさせません。」

「今更、そんな兄貴面されても。」

「兄として!一人の家族として!罪を裁くものとして!今から、炎帝もといハサナの刑を執り行う!」

そこには、あの日面影と、イラハサの覚悟が靡いていた。

読んだ人「何言ってんだこいつ。」

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