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ポケベル殺人
「いやー、さっきね、これ、
これ見てポケベル見つけたの」
「お前そんなの持って来んなよ」
「え、まじレアじゃね?」
「でも持ってこないだろ」
「まあ確かに、お前、珈琲頼めば」
「それにしてもまあ、いつの時代のだろう。
まだいいや」
「ほらほらほら電源つくのよ」
「だいたいどこで見つけたのよ」
「お前にさっき電話したの、公衆電話からだったろ?その電話の横に置いてあった」
「まじ気味悪いよ」
「え、何その数字」
「そうさっきから出てきてるんだよ」
「うわまじ気味悪いじゃん」
「俺知らねえからな」
「読み上げるからさ調べてくんね?
ポケベル翻訳みたいなやつで」
「番号は?」
「259533259533259533」
「同じ文字だな、ちょっと待ってろ2595..」
「どうだった?」
「おい、殺すって」
「いや、何言ってんの」
「出てきてんだよ、殺す殺す殺すって」
「お前やばいの拾ったな」
「御愁傷様やん」
「うわ、気持ち悪」
「だろだろ、やめとけって、捨ててきな」
「痛ぃ」
「え、え、誰ですか」
「痛ぃ、痛いよ、痛ぃ」
「やめろ、離せ、あ