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光の世
緑の道の 小さくて
崖の切り立つ 清水有り
一人サイズの 座す所
石の切られて 削られて
綺麗な座り 心地かな
そこへ一人の 男の子
歩いて来ては 一人座す
鳥の声聴き 水しぶき
香りは高く 緑の香
目を瞑りては 憩い待つ
日は天高く 昇れども
岩陰有りて 涼しかり
鳥の歌声 七色の
夢を見せては くれるかな
ただ一言の メッセージ
ここに居ていい 君なんだ
僕らと共に 憩い待つ
水は流れて 海となる
時は流れて 今となる
不死身の戦士 戦場で
最後の剣を 振るうとき
遠き彼方の 男の子
目を開きては 何か言う
戦は終わり 世も終わる
人の常には 戦あり
戦なくして 人はなし
してこれからは 神の世だ
そこへ娘が 来ては言う
陛下の瞳 すべてを見
神の世を告ぐ 戦士の音
すべて始まる 光の世
遠き理想は 今ここに
男の子、はた 上を見る
光の天使 降りてくる
この先何度 壁あれど
汝はできる 越えられる
日々一日を 大切に
過ごして参れ 我行かん。
二〇二二・二・二十三 記す