表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ねえ、君、死ぬ前に私と将棋しようよ  作者: takemot
間章 僕と死神さんの非日常③
PR
97/142

第97話 ニヒヒヒヒ

「あ、ここですね」


「……本屋さん?」


「はい。ここに来たかったんです」


 僕たちが訪れたのは、ショッピングモール内にある大きな本屋。


 普段の僕は、本を買う時、学校近くの本屋にしか行きません。ショッピングモール内の本屋の方が、品ぞろえがいいのは分かっているのですが、行くのに時間がかかりますからね。


「君、何か欲しい本でもあるの?」


「はい。死神さん用の、『鬼殺し』に関する本がないかなと思いまして……」


「…………へ?」


「…………?」


 死神さんが、ポカンとした表情を浮かべます。僕は何かおかしいことを言ってしまったのでしょうか?


「えっと……君の行きたいところだよ?」


「はい」


「それで……私のための本を探しに、ここへ?」


「そうですけど……」


「…………」


「…………」


 僕たちの間に奇妙な沈黙が流れます。今、死神さんが何を考えているのか、僕にはよく分かりません。僕はただ黙って、死神さんの次の言葉を待っていました。


 そして、数秒後。


「……ニヒヒ」


「……死神さん?」


「ニヒヒヒヒ」


 一体どうしたことでしょうか。死神さんが、奇妙な笑い声をあげ始めたのです。その顔には、ほんの少し朱が差していました。


「えっと……」


「そっか、そっか! じゃあ行こう! すぐ行こう!」


「ちょ!? 待ってください、死神さん」


 これまで以上にテンションの上がった死神さんを追いかけるように、僕は本屋へと足を踏み入れたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ