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異世界へ来たのだから墓守として過ごしてみよう  作者: 東条李禹
現実世界編
3/4

七つの質問 side 岸田

間章として読んでください。


 指田 黎人死亡・3日後


「指田 黎人。中学三年生。放火魔をあと一歩まで追い詰めるも返り討ちにあって死亡。死因は腹部にナイフを刺されたことによる、出血多量。物騒な世の中ですね、先輩」

「あ、あぁ、そうだな」


 これは俺が死んでからの『元の世界』での話である。


「そういえば知ってます?」

「何をだ?」

「この子ことですよ!」

「この子?指田 黎人か。それなら、今お前が話したじゃないか」

「違いますよぉ!この子の周りで起きた出来事ですよ。覚えてませんか?局地的な超大型地震、サマーボムなんて言われてる、震災のことを」

「それなら知ってるさ。犠牲者は数百人を超え、今でも復旧がほとんど進んでいないらしいな」

「彼、その生き残りなんです。それが、また……理不尽な世界だと思いませんか⁉︎」


 私の名前は、岸田きしだ 愛華あいか。スタイル抜群の美人婦警、とまでは言わないけれど、そこそこ可愛い警察官だ。

 私は、現在、ある事件を追っている。3日前に起きた放火事件だ。

 理由って言う理由はないが、何か臭う。言ってしまえば刑事のカン的なやつだ。


「私、この事件がとっても怪しいと思うんです」

「怪しい?」

「はい、とても。何かが裏にある気がします」

「お前は……刑事ドラマの見過ぎだ」

「もう、茶化さないでくださいよ」



◇◇◇


 

 指田 黎人死亡・数秒前


「え⁉︎」


 血が、血が止まらない。クソッぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。あと一歩だったのに。

 まだ、まだ、まだ、死ねない!

 俺は薄くなり続ける意識を懸命に持って体制を起こそうと試みる。


「蓮…さん」


 ふと蘇る、蓮さんとの日々。


『君!君は異世界へ行ったら何になりたい?』

『君!君は世界に神がいると思うか?』

『君!君は天国があると思うか?」

『君!君は圧倒的な財力があったら何がしたい?』

『君!君はハーレムに憧れるのか?』

『君!君は逆ハレームに憧れるのか?』

『君!君は人が死んだらどこへ行くと思う?』


 七つの質問。

 もうちょっとまともな質問してくれよ。ったく。

 俺も死んだら墓に行くのかな?

 

『異世界に行くに決まっているだろう』         

 

 そして異世界に行くのかな?

 すいません蓮さん。約束、破っちゃって。


次回からは転生編です。

頑張ります!

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