出会い
人物ファイル
№001
『ルジー・アダス』
生物的特徴
性別:男
種族:人間
年齢:17歳
外見的特徴
身長:177.5㎝
体重:57㎏
服装:黒いコート
髪の色:青色
瞳:空色
性格的特徴
性格:意外と熱血、ボケとツッコミでは必ずツッコミ……ナハズ。
アダスにとっての自分:特に考えたことがない。
他人から見たアダス:素直な青年。気になる男性。
好きなもの:鉄を叩くハンマーの音。
嫌いなもの:特にないはず……
経歴的特徴
出身:[時の王国]一般地域鍛冶屋。15歳で騎士学園に入学
家族構成:父カレブと母ローズとアダスの三人家族
物語的特徴
一人称:俺
二人称:お前(もしくは呼び捨て)
抱えている悩み:階級を上げるのに勉強が必要なのかと、親父に喧嘩で勝てないこと。
人間関係
他人との関係は:あまり差別はしたくない。
友人:親友と呼べるのはケイト、後のクラスメートは友達だがそこまでの関係。
その他
武器:刀、現在二刀流の練習中…
俺は……何もできなかった…ケイト…どこに行ったんだ……
強く拳を握りながら体を丸める。
俺は……
バァァァァァアンッ!!
部屋の扉がいきなり吹き飛び、
「くっ、遅かったか!!」
誰かが部屋に転がり込んできた。
「歴史の歪みが…」
部屋に入り込んだ侵入者の声は低かった。
「・・・来る時間を間違えたのか?……いや、まだ修復にも間に合うはず…」
ガシッ!
うつ伏せ状態のアダスを力強い手に肩を掴まれた。
「オイッ、ウジウジしてんじゃねぇよ。しっかりしろ!まだ彼女の存在は消えきっていないぞ。」
「あ?」
・・・ケイトが消えてない?
アダスが顔を上げた。
「立て、立って救いに行くぞアダス。」
そこには顔に×型の傷痕と、同じ空色の瞳を持った男がアダスを見つめていた。
男の髪は赤色で風が吹かない部屋で揺らいでいた。
・・・ん?何でこいつは俺の名前を知っているんだ?
男は見た感じ、アダスの父カレブより歳が少し若く見える。
着ている服は昔はずいぶん立派なコートなのだろうか、泥で汚れているが日の光を反射する金刺繍が見える。
男が背中に髪の色と同じ赤い大剣を背負っていた。
「・・・お前は誰だ?」
アダスが身を起こしながら愛刀の柄を握る。
「なんで俺の名前を知ってんだよ?」
「・・・・・。」
男は黙り、後ろに下がってアダスとの距離を取った。
「しかもよ、ここは[時の王国]だが俺の知っている王国にしてはなんか新しすぎる。」
アダスが愛刀を抜き、刃の切っ先を男に向ける。
「ここの一般地域に住む国民はお袋のせいでだいたいが俺の顔を知っているはずだった、が…誰も俺を名前で呼ばない、いや名前を知らない。」
アダスが刀を構えた。
「もう一度言う。・・・なぜ俺の名前を知っている?お前は誰なんだ?」
「・・・・・生意気に育ったな。」
男が口を開く。
「俺か?俺は誰かだ。しいて言うなら、ただ時を渡る男だ。」
「・・・名前を言えよ。じゃないと、」
「じゃないと斬るってか」
アダスが一瞬で男との間合いを詰め、刀の峰を男の頭に叩き込むはずだったが…
「甘いな。」
「!?」
男は難なく刀を二本の指で挟んで受け止めていた。
「時間の無駄だぞ。」
「ちっ!」
アダスは左手で腰に下げてあるもう一本の刀を引き抜いて男の脇腹に向かって横凪ぎに振るう。
「ほぉ、二刀流か……だが修行不足だな。」
ガキンッ!
「嘘だろ!?」
男が片足の靴底で刀を受け止め、そのまま踏み押さえた。
靴が青白い光に包まれている。
んなっ、闘気術だとっ?
こいつ、聖騎士か!?
「大人しくしろ、アダス。」
刀を踏み押さえられ、愛刀は指で挟まれ動かない。
いくらアダスが力を込めてもびくともしない。
つ、強ぇ…ビクともしねぇ。
「ここで時間を潰している暇はないぞ。早くしないと彼女が消滅する!」
「!!」
ケイトが消滅する……
アダスが力を抜いたのを見た男が刀から手を放し足をどけた。
「彼女の消滅が嫌なら俺について来い。」
そう言って男がアダスに背を向け壊れた扉の前に立つ。
「・・・説明しろよ。」
「あん?」
「説明しろよ!全然俺には今の状況が把握できねぇんだよ!!」
「ん、あぁ~、そうか。お前は知らないんだっけな…うーん。」
男が赤い髪をいじりながら考え始めた。
「長いし、時間がないな。」
「短くまとめて話せないのかよ?」
「うーん、短くねぇ…。」
男は懐から懐中時計を取り出し、時間を見た。
「・・・まだ余裕か……いいだろう。短くわかりやすい感じで教えてやる。」
こうして男の話が始まった。
「まぁ、まずこの国で何が起きているのかを話そう。」
男が椅子を持ってきて座る。
「ほら、学園で習うだろ?一千年前に王国で王女が行方をくらましたって…」
「あぁ、歴史か…その授業は寝てたな。」
「・・・お前なぁ……まぁ、いいか。その一千年前が今だ。」
「ふーん。」
「なぜ、お前の恋人の彼女…」
「ハァッ!?こ、恋人じゃねーし!友達だ!!てか、なんでケイトが女だって知ってんだよ!?」
「はいはい、そこは置いといて……お前の友達であるケイトはその王女に似ているよな。」
「・・・じゃないとみんな間違えないもんな。」
ちょっとイラッとしたアダスだった。
「ただ似ているだけじゃない。王女はケイトの先祖だ。」
「・・・・・ん?」
「お前のいる時代に王に子供がいるだろう?」
「・・・・・いったけかな。」
「お前がいつも一緒にいる友人はお前の時代の王族で姫様だ。」
「・・・んな……」
アダスは王国から外に出るためにケイトに渡された紙を思い出した。
「思い当たることはいくつかあるだろうな。」
「・・・・・。」
・・・ケイトは俺と一緒にいたいから……
「ケイトの先祖である王女が今まさに時間の歪みによりどこかで死に近づいている。」
男が立ち上がった。
「もし、この時代の王女が死んだらその子孫は消滅する。」
「!!」
「ケイトに会いたいんだろ?なら、俺について来い。」
ケイト……
「おうっ!ついて行ってやるよ。」
「・・・ふん、始めからそうしろよ。」
男が壊れた扉から出ていった。
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ケイトはただ一人で何もない闇の中でうずくまっていた。
怖い……
ただそれしか考えられない。
自分が無くなりそうで恐ろしい……
アダス……助けて……
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