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第1話 異世界召喚はある日突然に

いろいろと忙しくて更新遅れました。申し訳ございません。


 <20××年3月××日 日本のとある大手家電屋 AM10:00>



「8900円になります。」


 自分の財布から諭吉を取り出し店員にわたした。


「一万円をお預かりします。1100円とレシートお返しします。そしてこちらが商品になります。」

「やっと買うことができたぁ~」


 自分の名前は城野 新二(しろの しんじ)高校一年生(16歳)だ。今日は予約していた新発売のゲームソフトを買いにくるため自宅よりかなり離れたこの家電屋まで来ていた。

 なぜ、離れた所にあるこの家電屋まで来たかというと、この家電屋しかない限定特典をもらうためである。しかし、いつもは空いているはずの家電屋で十分以上またされた。

 自分の番が来たあとは、すでに予約をしているためすんなりと買うことができた。


「ありがとうございました。」


店員から大きめの箱が入ったレジ袋を受けるとそのまま家電屋の出入り口まで直行した。

腕につけている腕時計を見て時間を確認する。


「まだ、次のバスに間に合う。」


と思い、駆け足で店を出ると、ちょうどバス亭にバスが入ろうとしていた。


「間に合えーーー!!」


ギリギリ間に合う距離ある。バスまで全力で走った。


「なんとか間に合ったァ~」


そのおかげか何とかバスが発進する前に乗り込むことができた。周りから見ると変に見えただろうがこのバスを逃すと次が来るのに30分近く待たされることになる。自分は早く買ったばかりにゲームをプレイしたい気持ちで1分も無駄にはしたくはなかった。

 平日の昼間であってかバスの車内はそこまで混んではおらず簡単に椅子に座ることができた。椅子に座ると財布の中身を確認した。中身は諭吉が消えて野口が一人いるだけであった。これが自分のいまの全財産であった。


「今月の小遣いが…」


今回の買い物はバイトが〝基本″禁止されている高校生の身にとって痛いものだった。発売時の限定特典は逃したくなかった為に無理をした結果であった。


「はぁ~節約しなくては」


 財布の中身を見てショックを受けていると、一瞬フワっとした浮遊感のような違和感がした。

気になってふと周りを見てみる。


「嘘……だろ……?!」


 周りを見るといままでバスの乗客がすべて消えていた。運転席の方にも視線を移すと運転手がいなくなったいた。ヤバいと思い、外を見てみると今まで走っていたバスが止まっていた。


「な、何だこれ!?」


バスが止まっているのに安心するのもつかもなく外の異常な光景に気づいた。バスの外は昼間の町中というのに()()()もいなくなっていた。道路を走っていただろう車の運転席には運転手もおらず、歩道には無人のベビーカーが置かれていた。まるで自分だけが空間から切り取られた感じであった。



『・・・ミツケタ・・・』



その光景に動揺する中で、今度はどこからか女性の声が聞こえた。


「だ、誰!?」


声の主を探そうと席から立ちあがり、周りを見渡したが先ほど同じように誰一人としていなかった。



『コウホシャ…』



すると突如、世界が暗転し自分の視界はすべて黒色に染められた。


「な、なんだ!? 」



『アナタシカ……イナイノデス。……スミマセン』



「ちょっと待て、俺しかいないとはどういうことなんだよ。」


すると今度は立っていた床が無くなり落下し始めた。


「ちょっ、うわあああああああああああああああああああああああああああああーーー!!!」



『イツカコノツグナイハ…デスカラ…セカイヲスクッテ%$#$%##…』


最後に何を言ったかわからなかったがその言葉の直後に、今度は視界が眩い光に飲み込まれた。











「ここどこ!?」


 気が付くと自分は薄暗い場所にいた。

蠟燭が円を描くように点てられいた。その明かりのおかげで自分の足元に文字らしきものがあることはわかるが、ここが建物の中なのか、洞窟なのか、それともただ夜で暗いだけなのか蝋燭の明かりだけでは分からなかった

周りをキョロキョロと見渡していたら


「成功です!!」 


「帷幕を開けよ」


 バスの中で聞こえた声とは違う野太い男性の声が聞こえると、光が差し込み一気にあたりは明るくなった。

明るくなると、自分の目の前の光景に驚いた。

日本でみることない装飾で飾られた巨大な部屋ににいることが理解できた。例えるならテレビで見た中世ヨーロッパに作られた王宮の部屋に似ていた。

 

 更に周りを見ると魔法陣には自分以外にも人がいることに気が付いた。自分が通う高校とは別の制服を着た者、私服を来た同年代ぐらいの人、スーツを着た中年男性やリクルートスーツを着た大学生風の男など自分を含めて約30人程度がこの場にいることがわかった。彼らは自分と同じようにこの状況を理解できず困惑した顔でいた。また、魔法陣の外には白いローブを着た人が囲んでいた。さらには西洋風の鎧を着た者や中世ヨーロッパの風の服を着た人たちが白いローブを着た人たちの後ろで控えていた。

その中で鎧を着た人たちにがっちりと固められた一段高い場所にある豪華な装飾の施された椅子に座る人物がいた。

その人物が立ち上がると口を開いた。


 

「よくぞ我らの呼びかけに応じてくれた勇者たちよ」



ここでやっと自分が置かれた状況を理解することができた。

ゲーム、本、ネット小説上にに描かれる世界である異世界召喚というものに巻き込まれたんだと。






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