5話目です(*^^*)
感謝・感謝です(*^^*)
私は、出会ったニークス達の好意で街まで馬車に乗せてもらうことになった。その道すがら、色々と彼らの話しを聞かせてもらった内容は、この世界を知らない私にとって大変勉強になった。
ルークスさんと猫獣人であるミーケさんは恋人同士だそうで、ペアで冒険者チームを組んで冒険をしているそうだ。今回はここにいる中年のおじさん……結構名のある商人だそうだ……の護衛をしている最中だったとのこと。そして、やはり天使の守護者がいるからこそ私の同乗を認めたのだそうた。
1時間ほど馬車に乗せてもらったあと、ニークス達とは街の手前で別れた。初めて街に入るときには検査があり、少し時間がかかるだろうと言っていたので別れることにしたのだ。ニークスは護衛の仕事の関係上付き合えなくてすまないと言っていた。そんな義理もないのにそこまで言ってくれるニークス達はいい冒険者なのだろう。ああいう人ばかりだと助かるのだが。
(ないです。)
ユリスにはキッパリ言われてしまった。ふう、ここからは気を引きしめていきますか。
街の入り口では、予想通り空港の入国審査のようなものを受けた。最初はなんだかんだと聞かれて時間がかかりそうだったが、天使の守護持ちだと分かった途端あっさり通してくれることになった。さりげなく係りの者に聞いたところ、特に天使の守護持ちは信用度が高いらしい。
街の中にはいると、今までの自然豊かな風景からうって変わって石造りの街並みが続いていた。前に仕事で行ったことのあるヨーロッパの街並みと似ているなぁと感じ、そのせいか懐かしい気持ちになってしまった。
街の中に入ると街に慣れていないことがわかるのか、色々な人に話しかけられた。主に商品などの売り込みだったが、ちょっと色っぽい狐獣人さんには思わず足が止まってしまった(笑)。
狐獣人さんの本題(売込み内容)に話しが進む前になぜかユリスが怒ってしまったのですぐに立ち去っることにした……獣人さんと喋るのはなんというか理由もなく楽しくとても残念であったが。それからユリスは細かく進行方向の指示をだし、私を立ち止まらせることなく街の中を導いていった。
「ここです。」
ようやくユリスの目的の場所に到着したようだ。そこには見事な西洋甲冑や剣、槍、盾などで完全武装をした者達……つまり冒険者が出入りしている門があった。
あれは、もしかして……
(そうです。我が主である女神の創りし地下迷宮、通称ダンジョンの入り口です。ケン、貴方にはここで色々学んでいただくことになります。そして、ダンジョンこそがケンに活躍してもらうお仕事の主な舞台になります。)
ようやく、神から与えられた最初の仕事場に着いたみたいだ。
お読み頂きありがとうございました(*^^*)