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19話目です(*^^*)

おはようございます(*^^*)

シシンのダンジョンの2階層でモンスター狩りをしていたら、冒険者ギルドの職員であるキュンちゃんと冒険者のゴメスさんがやって来た。


記憶喪失の美少女キュンちゃんと、その保護者として一時期彼女を引き取り、本当の家族のように一緒に暮らしていたというゴメスさん。この2人が一緒にいることは別に不思議ではないだろう。組み合わせは美女と野獣だが。


問題は、ここが私の受け持ったモンスターハントのエリアであり、普通は誰も立ち入らない場所である。何か理由がないかぎり誰も来ないはず。つまり2人にはここに来るべき理由が存在するはずなのだ。まずはそれを……


「やっぱりです!」

「こいつなのか?」

「この人です!」

「間違いないか?」

「間違いないです!」

「本当にっ、か?」

「本当にっ、です!」

「絶対にっ、か?」

「絶対にっ、です!」

「他人のそら……」

「2人とも何しにここへ来たんですかぁ!」


いきなり私の前で問答を始めた2人に思わず突っ込んでしまう。どうやら用があるみたいなのに私を完璧においてけぼりした会話を聞かされては、怒りたくもなるだろう。

そうしたら、2人はうっかりを絵に描いたような顔でようやく私に説明を始めた。


・・・・・


「と、言う訳なんですぅ!ケンさん!何か思い当たることはありませんか!」


キュンちゃんが興奮したような声でここに来た理由を話しを終えて、キラキラした目でこちらを見つめてきた。


なるほど。昨日見た夢は、私とキュンちゃんが共に戦っていたもの、であったからか。私がここに来たことと何かしら関係があるのだろうか?


(ユリス、このことについて何か知っている?)

(……申し訳ありませんが、その夢とやらについては……。)


ユリスにしては歯切れの悪い言い回しだ、要するにわからないのだろう。


「ごめんよキュンちゃん。その夢についてだけど全くわからない。念のために言っておくけど、私は以前の君に会ったことはないよ。」


正直にキッパリと言ってみた。下手に回りくどく説明して期待されても困る。その途端、期待に目をキラキラさせていたキュンちゃんの表情が凍りついた。少し間をおいてキュンちゃんの眉毛が一気に八の字型になり、その瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちてくる。


「わー、だから、だから、期待しすぎるなと!バカケン!」


話しの間、ダンジョンの様子を見張っていてもらってたゴメスさんが慌ててキュンちゃんを慰め始めた。ちなみにゴメスさんは先ほどバカケンと言いながら私の頭をぱかんっ!と殴ってきた。ひどいな。


それからしばらく、ゴメスさんが全身全霊をかけてキュンちゃん慰めているのを眺めていた。滑稽なほど必死で、それに応えようと涙を堪えるキュンちゃんがけなげで、見ているのが辛くなったほどだ。そしてそんな2人を素敵だと思う自分がいる。


(ユリス、あの二人を何とか元気付けてあげたいと思うことは、冒険者を職業とする者としては、甘い考えなのだろうか?)

(ケン、そういう考えは甘いかもしれないし、損かもしれないし、逆に相手を怒られることもあるかもしれません。……でも、私は好きですよ。)

(ありがとう。)


相棒に背中を後押しされ、ある提案を考えて、2人に声をかけてみた。


「2人共聞いてくれ。その、なんだ、一度、私とキュンちゃんとでペアを組んでモンスターと戦ってみないか。そうすれば、何か手掛かりがつかめるかもしれない。」

「ひっく、ひっく、……いいんですかぁ?」

「そのつもりで装備を整えてきたんじゃないのかい?」

「そうですけどぅ、さっきのケンさんの言い方ですと、俺に変なこと言わないでくれ!っていう感じで拒否感が半端じゃなかったです……グスン。」


……では、今泣いているのは期待が裏切られたからではなく、私が強く言ったせいなのか!


そこにどす黒いオーラを私に向けて放つゴメスさんが冷え冷えとした声をかけてきた。


「ケン、二人っきりは認めん!俺が付き添う!いいな!」


2人をフォローするつもりが……何故こうなった?


(ケン、なんというか……御愁傷様です。)


もう少しフォローしてくれよ、相棒。



読んでくれてありがとうございました(*^^*)

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