18話目です(-_-)zzz
おはよう〜ございます……眠い(-_-)zzz
<今回はカール視点のお話です。>
「ちくしょう!挟み撃ちだ!」
俺は今日、知り合いのグループに頼み込んで、シシンのダンジョン7階層に連れてきてもらっている。
今は5匹のオークソルジャーと戦い始めたばかりなんだが、どうやらトラブル発生のようだ。後方から3匹のオーガが襲いかかってきた。
こいつはまずいな。か〜なりまずい。
今の戦闘用員は重戦士6人プラス軽戦士の俺1人。このグループは普段3人で前方の敵に対処し、残りの3人が交代用員兼後方の挟み撃ちを警戒する体制をとっている。
このダンジョンには、遠距離攻撃や広範囲攻撃をするモンスターは少ない。
だから、この3人2列体制は大抵の場合はうまく機能する。しかし今、後方の3人のうち1人が怪我をしているのだ。そのためかなり苦しい戦いになっている。
戦闘が開始されてからこのグループのリーダー、ナックが矢継ぎ早に指示を出しているが、俺に対しての指示はない。通路の幅的に3人で並ぶのが一番適しているからこのかたちになっているのだ。誰か1人でも負傷脱落したら声がかかるかもしれないが、今の戦況では特別俺に手伝わせる仕事がないからだろう。
ガコン!
「ぐうぅ!」
「耐えろ!前が終わるまでもたせろ!」
後方の3人はオーガ2匹に苦戦をしいられている。ちなみに大きい体のオーガは2匹までしか並んで戦えないのだ。それでも怪力のオーガを相手にすることは簡単ではありえない。この階層まで来る奴らだからこそ何とか持たせることができているのだ。
俺には前方の仲間がオークソルジャーを倒すまで後方の仲間が耐えきることは無理のように見える。
だが、今なら間に合うね。
「ナック!俺がオーガの後方に回って引っ掻き回す!」
「無理だ!おとなしくしてろ!」
「今ならまだ効果がある!後ろの仲間が1人でも殺られたら一気に崩れるぞ!やらせてくれ!」
「……責任は持たないぜ?」
俺が提案したことをするには、2匹のオーガをすり抜けなければならない。その後も残っているオーガと1体1の状況が待っているのだ。紙装甲と揶揄される軽戦士じゃ1撃でお陀仏だ。リスクは半端じゃない。
だが、俺には勝機がある。なぜなら、今の俺には”道”が見えるから。
「望むところさ!」
「言ってくれる!おい!お前ら、道を作ってやれ!」
ナックの言葉を聞いた後方の重戦士3人に無言の反応があった。ほんの少しだけ3人が右によったのだ。釣られてオーガもわずかに右に意識がそれる。その直後に3人が同時にオーガに攻撃に出た。そのためわずかに左側に空間が生まれた。こいつら流石だな、連携ができているぜ!
「感謝!」
追い越す瞬間、3人に小さく声をかけて一気にオーガの横をすり抜ける。3人と戦っていた2匹の横はすり抜けることに成功したが、俺は後方に残っていたオーガの目の前に飛び出したかたちになる。後方で暇を持て余していたオーガは飛び出してきた獲物……つまり俺に向かって嬉しそうに棍棒を振り下ろしてきた。
ザン!
俺の短剣がオーガの首元を深く切り裂いた。何が起こったかもわからないと言った顔をしたオーガの姿が消えていく。
軽戦士の必殺技、カウンタースラッシュをお見舞いしてやったぜ!相手の動きを利用して致命傷を与える技であり、今の俺が使える最強の技だ。しばらく使ってなかったが、昨日ゴメスのおやっさん相手に練習しておいて助かったぜ。
おっと、まだだった!
俺は着地した次の瞬間には今倒したオーガがドロップした魔石を拾い、1匹のオーガに投げつけた。当然、それ自体の攻撃力は皆無だがオーガの注意はこちらに向いた。そいつは後ろにいた1匹がやられたことに気がつくと奇声をあげて俺に向かってきた。
馬鹿な奴。これで負担が分散され、危険度が一気に減少した。後はこいつと遊んでいればいい。逃げに徹した軽戦士に攻撃を当てられるとは思いなさんな。
しばらくして、オークソルジャー達は倒され、オーガも個別撃破された。
「カール!正直助かった。感謝するぜ。」
戦いのあとナックが礼を言ってきた。こいつは冒険者の中では珍しく礼儀がシッカリしているやつだ。このシシンでは軽戦士は軽く見られることが多い。他のグループだったら今みたいな行動は”無謀なことをしやがって”とか文句を言ってこられてもおかしくない。
「いや〜、あの苦しい中、注意を引いてくれたみんなのお陰だよ。それに正直、もう二度とやりたくないさ。」
「ちがいない!」
みんなでひとしきり笑いあった後、俺は少し気になっていたことを聞いてみた。
「それより、ここ、こんなにモンスターの出現率が高かったか?それに俺の記憶だとこの階層にオーガは出たことなかったぞ。」
「ああそうだな。そう言えばここ2、3日、モンスターの出現率が高くっなっている気がする。それに強い奴が多いような……。」
そういえば、昨日は1階層にはほとんど出現しないリザードマンがいた。それも俺たちの担当エリアだけでも3匹。
「やな予感がする。一回戻ってギルドに報告した方がいい。」
「ああ、俺もそう思う。余力のあるうちに上に戻ろう。」
速やかに撤退の指示をするリーダーのナックを横目に見ながら、昨日のあいつを、ケンを思い出す。守護持ちあいつのなら、そうそう遅れを取らないだろうが、まだダンジョン2日目の新人だ……無事でいろよな。
読んでくれてありがとうございました(*^^*)




