17話目です(^o^)
おはようございます。
私は今日も、ダンジョンに潜ることにした。
ただ、夕べ少し考え過ぎて寝付けなかったせいか入る時間が遅れてしまった。受付した時点では既に地下1階層は埋まっていて、今日はやめておけばと受付の人に言われた。しかし気持ち的に収まらない。
「まだ埋まっていない2階層のエリアをお願いできませんか?」
「うーん、まだ2日目なんだよね、キミ。」
受付の人は困ったような難しい顔をしている。迷っている様子なので、キュンちゃんを見習って90度の最敬礼をしてみた。
「お願いします。」
「そうだな、君は守護持ちだから大丈夫だろう。でも、絶対に!」
「はい、無理はしませんから。」
「ははは、いい子だ。じゃあ許可しよう。いい子には特別サービスだ。とっておきの情報を教えよう。」
むむ、子供扱いは遠慮願いたいが……
「何ですか?いい話し?」
「おう、美味しい話さ。」
好奇心には勝てなかった。
私は、ダンジョンの2階層まで無事にたどり着いた。やはり下層に降りる経路になる道順は何人も通っているせいかモンスターに出会わなかった。カールがあんなに気楽にダンジョンに入って行った気持ちがわかる気がする。
私は地図を確認して受付の人から聞いた場所に向かう。そこは特に他の経路と変わったところのない場所だった。
(どう?)
(そうですね、この辺りは魔素が強い気がします。あの人が言っていたとおり”多少”ですがドロップされる魔石の質が上がるかもしれません。)
(よし、ここを中心に狩ろう。)
2階層は1階層とさほど出てくるモンスターに変わりがない。ポップも1匹だけだそうだ。ただ、出現率が上がるため挟み撃ちに合う可能性が出てくるそうだ。気をつけよう。
「早速来た。」
少し先の角からモンスターが走り出して来て回し蹴りをかましてきた。カンフーピッグという、豚をそのまま2足歩行にしたようなモンスターだ。短足回転脚と命名されているその攻撃をがしっ!と盾で受けた。そう、昨日までとの1番の違いは盾の存在にある。昨日のうちに買っておいたのだ。半瞬遅れて”光翼防御”が発動し勢いを殺せなかった分だけ、相手の力を相殺する。
夕べ、ユリスからレクチャーされた自力防御と加護防御を併用する防御方法。法力の節約のため、自動で発動する加護をどれだけ抑えられるかが今の私の課題だ。今回、実戦で初めて使ったが思ったより上手く扱えた。ポイントは自力防御に意識を多く集中するところだ。これが中々難しく上手く意識を配分しないとならない。夕べはこのイメージトレーニングをしていて寝るのが遅くなってしまった。
モンスターは自分の攻撃を跳ね返されてたたらを踏んでいた。そこを狙って剣を振るうと、モンスターはかわしきれず見事に命中した。
「ピッ!」
豚のような声をあげてモンスターは消えた。声はそのまんまだな。
コロン……
モンスターがドロップした魔石を拾い眺めてみる。魔石は微かに輝いていて、その光の瞬き具合でモンスターの種類がわかるらしい。また、魔石が大きければ魔力が多く込められていることになり、光の強さや色で質や価値が変わるらしい。
じっと眺めると……昨日の同じモンスターの魔石より耀きが強い気がする。
(ユリス、わかる?)
(申し訳ありません、この程度の魔石では魔力が小さすぎて判断できません。過度にきたいしないほうがよろしいのでは?)
ははは、期待しすぎかな?返ってからの楽しみにして、あんまりこだわらずに行こう!
2時間程狩をしたあと小休止をしているとき、ふと気が付いた。昨日の魔石はもう手元に無いので比べ様が無いのだから、ここ以外の位置でドロップした魔石と比べればいいのだ。明日以降別の位置でドロップした魔石と比べればいい。
(最も、儲けはあんまり気にしない方がいいか。ユリス、これから買う必要のあるものはどれ位あるかな?お金の稼ぎを計算していかないといけないしね。)
(そうですね、一昨日ゴメスさんと練習してかなり皮鎧が悪くなっています。元々中古品でしたし。)
まあ、装着していてなんとなく気が付いてたけど。
(ちなにみ、私が元の服から着替えていたのは魔法か何かで?)
(いえ。天界で私がお手伝いしましたよ。天界には実体をもった天使が地上から何か持ち帰ることがあるので、ストックは豊富なんですよ。)
(……何か、さらっととんでもないことを言ったね?)
(さあ、何のことです?うふ。)
こいつ、からかっているのか。
(しばらくは皮鎧系がいいと思います。これから、甲冑や鎖帷子も試して行って、ケンに相性の良い装備を考えて行きましょう。手持ちの武具も槍、大剣、双剣、色々な装備を試しましょう。そうですね、明日は買い物に行きましょうか。)
(ああ、そうしよう。)
一人なのにデート見たいだな。明日が楽しみだな、とか考えていたら複数の足音が聞こえてきた。シッカリとした靴の音だ。これまでの経験でこの辺りのモンスターは素足であることを経験している。そのためこの足音の原因は、人間、というか冒険者だと推測する。
やって来たのは、美女と野獣、もといコスプレアイドルとオーガ……変わった組み合わせだった。
「見つけましたあ!」
「無事かケン。まあ、こんな階層で怪我もしてないだろうが。」
……違った、キュンちゃんとゴメスさんだ。なんでこんなところに?
読んでくれてありがとうございました(*^^*)




