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15話目です♪

おはようございます。




ダンジョンを出てから換金のためにギルドの建物に入るとまたひまわりのような笑顔の少女がたったったっと近寄ってきた。


「こんにちはぁ!ケンさんお帰りなさい!ドロップ品の換金ですかぁ?」

「ああ、キュンちゃん案内してくれるかい?」

「喜んで!こっちです。」


元気な少女は私の手を引っ張って一番奥の窓口に案内してくれた。


「エレナさぁん!換金です!よろしくお願いします!」


また、ポニーをブンブンする最敬礼をしてからキュンちゃんはギルドの出入り口まで走って戻って行った。


「なんか、キュンちゃんに会うと微笑ましい気分になるというか、毒気を抜かれますね。」

「ええ、多くの荒くれ者が少しジェントルマンになってきたのは彼女のおかげです、それにしても……うふふ。」

「なにか?」

「キュンちゃんとたいして変わらない歳の貴方が言うのもちょっと、ね。」

「私はこれでも大人ですよ。」

「ハイハイ。それよりドロップ品を見せてください。」


エレナさん、私の年齢を全く信じてないな〜と思いながらもドロップ品の入った袋を渡す。


ダンジョンでのモンスターは倒されるとその体は消え去り、魔石と呼ばれる品を残す。コロンと落ちるので”ドロップ”品と呼ばれる名がついたそうだ。魔石はその名のとおり魔力を宿していて、色々と使い道がありそれなりの値で取引される品物だ。


「リザードマンの魔石が3つも!かなりきつかったのでは?」


少し緊張した顔のエレナさんが確認するような口調で聞いてきた。


「ええ、付添人のカールがうまく対処してくれました。」

「それは良かったです。」


エレナさんが魔石を鑑定している間、差し障りがない程度に今回の探索の話をした。


「カールさんを気に入ってくれましたか……。私としても付添人として推薦したかいがありました。」

「エレナさんが?」

「はい、ギルドはダンジョンにある程度深く潜る人達にはパーティーを組むことを推奨しています。それを見越して今回は相性が良く、実力も性格にも問題がないカールさんを選んで紹介したかたちになります。”光翼防御”を持つケンさんにはお勧めだとおもったのですが?」

「そうですね、その通りだと思います。」

「では、前向きに検討していただけますか?もちろん、強制ではありません。」

「う〜ん、返事はソロを終える頃でよいですか?」

「はい。では、ドロップ品の鑑定額はこうなります。」


エレナさんからお金を貰って、ギルドの外に出た。お腹が減ってきたから先に夕飯にしようかな?


食べ物屋は、ギルドの練習場しか知らないので今日もあそこに行ってみよう。それほど離れていないので、直ぐに着いた。


今日は自分で注文して肉の串焼きを食べる。ヒマなので練習している人達を見ると……カール?


さっきまで一緒にダンジョンにいたカールが練習している。どうやらあのあとすぐにここへ来ていたみたいだな。相手はゴメスさんだ。ゴメスさんの攻撃は一撃一撃が重く、一発でも当たれば戦闘不能になりそうだ。対するカールはゴメスさんの攻撃を的確に読み切り、前後左右に展開しながら隙あらばゴメスさんの急所に短剣をスルリと差し込む。ゴメスさんもそれを心得ているのかギリギリでかわす。


どちらも強い、そう私は思う。2人とも私にはまだ遠い存在だ。


(ユリス、私はカールの横に立つだけの価値があるのだろうか。君の力に依存しているだけの私に。)

(本当のことを言って欲しいのですね。今はまだありません。)

(なら、どうすればいい。)

(先ずは長所を伸ばすことが先決です。”光翼防御”により何物にも倒せない鉄壁の存在と呼ばれることこそが天使の守護持ちの真骨頂です。)


先ずは一芸に長けること、か。だんだんとやる事が明確になってきたな。


(ケンなら出来ます、出来るようにしますから。)


ユリスは優しい。私が1人で抱え込まないように気を使ってくれている。私には過ぎた相棒かもしれないな。


私は、ゴメスさん達2人に声を掛ける気になれず静かに練習場を後にした。



・・・・・



兄「それにしても……やれやれ。」

妹「兄様?」

兄「彼は真面目すぎるなあ。まあ、問題はないけど。それに結果としてはいい方に転んぶだろう。」

妹「彼は日頃の行いがいいですし……彼はいい人ですから。」



お読みいただきありがとうございました。

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