13話目です(*^^*)
おはようございます(*^^*)
ショシンのダンジョンでの最初の戦いは、リザードマン1匹に対して私とカールの連係攻撃で無事勝利を飾った、やったね!
(ケンは何もしていませんけどね。)
(それはオフレコ!)
いや、本当に攻撃って当てるの難しいんだよね。結局リザードマンに1回も当たらなかった。でも、自動で発動する”光翼防御”はリザードマンの攻撃をすべて跳ね返していた。カールが活躍したのは間違いなく私のおかげだと思う。
……およよ?
「おいケン、大丈夫か?」
「ああ、ちょっとクラクラして。」
「法力を使いすぎたんだろ、少し休みな。」
「……ああ。」
法力……ユリスがくれた知識の中にある。ファンタジー定番の魔力と呼ばれるものだ。この世界では、魔力、理力、法力、など色々と分類され使い分けられているようだが実際は同じものらしい。とにかく今は、法力切れのためクラクラとしてるようだ。頑張れば動けないとこもないが、ちょっと気持ちが悪い。
(ユリス、法力はどのくらいで回復する?)
(そうですね、ケンの場合は満タンまで30分くらいでしょうか。5分もすれば動き回るのに差し支えないと思います。それよりケン、これからは全てを光翼防御で受けるのではなく、かわしたり、受け止めたりしてくださいね。)
はは、楽なんだけどな。攻撃を受けると防御のために法力を消費するわけか、至極妥当なことだ。
「しかしお前、最低でも小天使の守護を受けているんだろ?超すげ〜な。」
光翼防御は天使だけが与えてくれる加護として有名のようである。カールが知っていてもおかしくはない。なのだから、カールのこの推測は容易なことだろう。ただ、すごいと言いながらも、カールの顔はそのことに驚いているとか、羨ましいとか、そういう感じではなく、何というか少し悲しそうだった。
「……ミーナの気持ちがわかるぜ。」
「えっ?ミーナって、猫獣人のミーナさん?」
カールが俯いて独り言のようにボソッと囁いた言葉に反応してしまった。
「ケン、知ってるのか?」
「ああ、ルークスさんとペアを組んでいるミーナさんだよね。この街にくる前に街道で会ったんだ。馬車に載せてもらって少し話しをしただけなんだけどね。」
カールにルークスさん達と出会った経緯を簡単に説明する。
「そうか……。なんつーか、俺とあいつとは同期なんだよ。でもよ、あいつはさルークスと組んで俺よりはるかに上に行っちまったんだ。まっ、ダンジョンでいうと下だけどな。」
ミーナさんの戦い方は見てないので断定はできないけど、おそらくはカールと同じ軽戦士だ。ファンタジー定番のシーフに近い位置づけだろう。素早い動きで敵との攻防のイニシアチブを握り、攻撃力の低さは手数でカバー、最大の弱みは防御力ってやつだ。
ルークスさんのように防御の加護を得ている聖霊の加護持ちや、甲冑に身を固めた防御力が高い者が相方として近くにいれば。攻撃の選択肢はたくさん増えるだろう。
「防御の加護を持つルークスさんは、ミーナさんの実力を最大限に引き出せる最高のパートナーってこと?」
「だな。今回のお前とのコンビ、ものすげえやりやすい。こんなに思いっきり動けたのはいつ以来か……。はは、ダンジョン攻略1日目の新人に話す内容じゃないな。」
(ケン、カールのような防御力の低い軽戦士にとってケンのような相方は必要不可欠です。ですが、逆は必ずしも成り立たないのです。特にこのシシンのダンジョンは力押しでなんとかなることが多いので軽戦士はあまり人気がありません。)
……なるほど。
「ともかく、今日1日は今みたいな連係で戦ってみたいんだが、いいよな?」
「おっ?おお!いーねー。」
それから、夕刻まで2人でモンスターと戦った。おかげで1日で実力がアップしたことを実感できて嬉しかった。
まあ、実感できたのは防御だけだけどね。
・・・・・
妹「部下Cより報告です。彼は思った以上に”光翼防御”と相性がいいようです。」
兄「というより、相手に合わせるのが上手いんだよね。相手というか相方というか。」
妹「このまま、彼にばかり負担を押し付けるのは……。」
兄「大丈夫、彼は負担だなんて思わないから。そういう人さ。」
妹「ケンゾーさん、ご武運を。」
ありがとうございました(*^^*)




