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首狩りの赤銅  作者: 星屑アート
プロローグ
11/12

10話

種族:風爪狼 性別:♀ 


レベル:150 状態:正常


ステータス

【生命力】2000/7500


【持久力】5700/8100


【魔力量】1500/7800


【物理攻撃】8250


【物理防御】7500


【魔法攻撃】7800


【魔法防御】7500


【敏捷】8100


スキル:

通常:

【爪術】Lv6【牙術】Lv5【尾術】Lv4【隠密】Lv5【気配探知】Lv5【暗視】Lv4 【物理攻撃耐性】Lv5【魔法攻撃耐性】Lv5【状態異常耐性】Lv5 【生命力回復】Lv2【持久力回復】Lv2 etc...


魔法:

【風魔法】Lv6


加護


称号

「(一撃しか入れられなかったか。)」

 息を荒くした少年は悔し気に顔を歪める。少年は魔力と生命力は相変わらず底が見えるほど消耗した状態で、先ほどまでの息つく暇のない攻撃によって体力も大きく消費している。少年はほぼ全てのリソースと注ぎ込んだにもかかわらず、本命の攻撃を一度しか当てることができなかった。

 白狼もまた、体力に余裕はあるものの魔力と生命力を大きく減らしている。にもかかわらず、格下の少年を殺すには至っていない。むしろ、駆け引きに連敗し、手痛いしっぺ返しを食らっていた。少年から受けた一撃は頸椎や気管までは及ばなかったものの頸動脈は完全に切れており、別の世界であれば数分で死に至っていただろう。

 絶え間なく首から血を流す白狼の隻眼には未だ確かな戦意が宿っている。無意識の風魔法の乱発を止めたが、その身を包む風は未だ吹き荒れている。

「(一番厄介な対応策をとられたな。)」

 風の刃が白狼を護っている。魔力消費を抑えるために風の層は薄くなったが、更なる攻防一体の策として無数の刃が白狼の周囲を吹き荒れていた。

「(だが、長くはもたないだろ?)」

 少しでも風魔法の操作を誤れば自信を傷つけることにもなりかねず、魔力消費を抑える工夫があるとはいえ常時魔法を行使していることには変わりない。村の襲撃から魔法を使い続けた影響で白狼の残り魔力は少ない。しかし、撤退はできず、風の鎧が無ければ少年の重い攻撃を防ぐことはできない。刃の鎧は白狼にとって唯一残された生存の道であり、鎧が霧散する前に決着を付けなければならなかった。

「(『空間転移』。)」

 決着を急ぐ白狼よりも早く少年が動く。

 突如として無数の瓦礫が白狼を閉じ込めるように現れる。消耗を避けたい白狼は少年の小細工を斬り刻みたい気持ちを堪えて、後手に回り少年の攻撃を観察する。

「(『空間転移』。)」

「(『時間加速』。)」

 無数の瓦礫のなかのとある瓦礫の背後に現れた少年は、白狼に向かって瓦礫を蹴り飛ばす。

「(『空間転移』。)」

「(『空間転移』。)」

 少年は蹴った瓦礫が脚から離れるとすぐに次の瓦礫に移り、一度の蹴りの動作で複数の瓦礫を白狼に向けて飛ばす。

「Gururu...!」

「(『空間転移』。)」

 少年の策を察した白狼は苛立ちと焦りを募らせつつも、ステップで回避を試みる。しかし、風の刃は白狼の巨躯を護りこそするが運ぶことはできない。風の刃が飛来した瓦礫を斬り刻む。

 自身の攻撃で生まれた瓦礫が終始白狼を苦しめ、少年に無数の選択肢を与える。瓦礫は無限に補充され、確実に風の刃を消耗させていた。

 瓦礫による小癪な攻撃が魔力消費を加速させる。白狼は苦し紛れに適当な瓦礫に風の刃を飛ばすも、標的に選んだ瓦礫のもとに少年が現れることは決してない。

 ついに、白狼は打つ手がないままその時を迎える。魔力の枯渇の警鐘が身体から発せられ始めたのだ。  

 白狼の背後に死が迫っていた。白狼は死に屈する。

「Gaaaaaaah!」

 白狼は恐怖と苛立ちと憔悴に耐え切れなかった。残りの魔力を振り絞り周囲に向けて風の刃を放つ。どうか憎き少年に当たってくださいと願いながら。

「...。」

 渾身の一撃は少年が呼び寄せた周囲の瓦礫を砕き、白狼は煙に包まれる。風の鎧は最期の攻撃に消え、空気の揺らぎを感知する能力も喪失する。

 戦場に久方ぶりの静寂が訪れる。白狼は静寂の中、身じろぎすることなく審判が訪れるのを待つ。

 そして、白狼は自身の意志に逆らうように視界が揺らぐのを感じ取る。それは白狼の敗北を意味していた。白狼は目を閉じると謝罪の気持ちを抱えて子供たちへのもとへ旅立っていく。

 長きに渡る命の奪い合いの末、凄惨な争いの跡地に真の勝者が一人佇んでいた。

 

付与魔法...魔法の一種。魔力用いてアイテムに様々な効果を付与したり、アイテムが元々持つ効果を高めたりする魔法。素材の段階でも付与は可能であるが、生産完了後に付与するのが一般的。生きた存在に対して使用することはできない。

剣であれば切れ味上昇や、耐久力上昇などの効果を付与するのが一般的である。

武器に属性攻撃を付与したり防具に属性攻撃への耐性を付与したりするには、武具そのものが付与したい属性への親和性を持つことを前提とした上で、術者が属性魔法と付与魔法の双方を扱うことができる必要がある。

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