プロローグ
著:まきずし(2022年11月14日より、ユーザー名を『雪代 真希奈』と改めさせていただきました。後書きなどでのユーザー名は執筆当初のまま記載させていただいておりますが、筆者は同一人物でございますので、新しいお名前の方、ぜひご理解いただければ幸いでございます。)
兵器監修、一部キャラクターデザイン:シロクマ
読んでくださる方々へ
・この物語はフィクションです。実在の組織、史実の出来事、実在の人物などの描写も含まれますが、現実のものとは一切関係はございません。
・この作品は著者のオリジナル作品になります。作品の無断転載、無断での売買など、著者が著しく不利益を被ることはご遠慮ください。
・このお話は、一部、史実の出来事を参考に制作している部分がありますが、歴史上の出来事の全肯定、あるいは全否定や、当時の思想等に傾倒する意図はまったくございません。読者様方はそのことをよくご理解の上で、あくまでも創作物としてご覧いただけますよう、お願いいたします。
・このお話は実在の兵器の名称が用いられているものとなりますが、各兵器の情報は2020年8月23日現在の情報を元に制作しております。そのため、今後ご覧になる方々には、見ていただいた時間及び時代によっては異なる記述となる場合がございます。そのため、このお話の記述は、あくまでも制作時点においての情報としてお楽しみいただければと思います。
・この物語においての兵器の情報は、基本的な部分は監修者のアドバイスに従っているため、非常に正確と言える情報となっておりますが、物語の性質上、筆者の考える想像に沿った描写がございます。その点、ご了承いただければ幸いでございます。
・こちらは元々は2020年8月にpixiv様にて掲載したものですが、後に各所に修正を加えております。ご理解いただければ幸いです。
------痛いよ。
苦しいよ。
助けて。
子供たちの声で、そう聞こえた気がした。
「------!!」
何事かを誰かが言ったかと思うと、けたたましい音とともに目の前で起こった爆発によって、先ほどまでそこで震えていた子供たちの体が、あっけなく、そして跡形もなく砕け、赤い液体がぱっと四方に飛び散った。
そこかしこから、先ほどと同じ爆音が轟く。
空から。
海から。
周りから。
あっけなく命を奪わんとする、死神の咆哮。
そんな中、わたしの心には、ひとつの思考が渦巻いていた。
(------お腹…すいた…)
目の前に、また飛び出してくる者がいる。見覚えのある男の人。でも、それが誰なのかを思い出す前に、彼を見た瞬間から、凄まじい空腹感が私の心を埋めていく。
彼はわたしを見た途端、怯えた表情で蹲り、何事かを呟いている。
もうやめてくれ。
そう聞こえた気がした。
私は、また思う。
お腹すいた。
食べてしまいたい。
あの人を食べてしまいたい。
ならば、殺さなくては。
この世界が本当に神が創りたもうたものなら、命を奪い、それにより糧を得る、それは神の定めたもうたルール。
ゆえに、わたしは彼を殺す。そして食べる。
例え、彼がこの世界を創造せし『神』と呼ばれる存在であろうとも。