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7話 報告と戦闘と

あの後何をしたって?

別に何も無かったぞ。

・・・・・本当だからな!?

昼ご飯を食べた後、俺達はFAにログインした。

えっと、アリスにメール送っとこう。

【今どこにいる?】

お、すぐ返答が帰って来た。

【んー?今ギルドホーム。】

【今からユアとそっちに行くから、待っててくれ。】

【ユアと?りょーかい】

「よし、ユア、行くか。」

「はい!」

「【転移・ギルドホーム】」

よし、到着。

「あ、ユウヤ、ユア、おかえり!それで2人は何で一緒にいるの?」

「ユア、俺が言って良いか?」

「あ、私が言います。アリス、ごめんね?」

「何が?」

「私と雄哉さん、付き合い始めたんだ!」

「!?・・・えっと、おめでとう?」

「あ、ありがとう。・・・アリス、怒ってない?」

「え?何が?」

「その、ユウヤさんを盗っちゃったこと。」

「んー?怒ってないよ?そりゃまあ、吃驚したけど。」

「アリスはユウヤさんのこと好きなんじゃないの?」

ん?それは知らなかったぞ?

「好きだよ?だから、ユウヤには幸せになってほしいんだ!」

アリス・・・

「純粋ですねー・・・」

「ほら、ユウヤ、早くレベル上げて来てよ!もうすぐギルド戦だよ?」

「そうだった!ユア、案内頼む!アリス、またな!」

「は、はい。行きましょうか。」

「またねー。」

で、俺達はまたダンジョンに戻って来た。

「今回は、このダンジョン…もとい、第五のボスフロアをクリアしましょうか。」

「よし、危なくなったらサポート頼む。」

「了解しました!」

「さて・・・【創剣】」

光の剣を作り出し、右手に装備した。

「これで熟練度上げながら行くか。」

しばらく歩くと、リザードマンの群れと出会った。

数は、12か。

「よっしゃ!行くか!」

「【蒼氷弾】」

この魔法は、まあ、氷弾の強化版だ。

それを相手の手に当て、一瞬凍らせる。

それで出来た隙を見逃さず、手を切り落とす。

「グガッ!?」

何やら声を上げているようだが、気にしない。

そして、右手の剣で、がら空きの胸を袈裟切りにする。

その勢いを緩めず、次々と切り倒していく。

そして、最後の1体を切り裂いた時、システムの声が聞こえた。

【レベルが55になりました。スキル・二刀流を獲得しました。】

「よし、スキルは取れたな。」

「では、ボス部屋に行きましょうか。」

ボス部屋で待ち構えていたのは、巨大なドラゴンだった。

「あ、このボス適正レベル60なんですよね。」

「マジか!?」

レベル差が5もある。・・・まあ、何とかなるか|(能天気)。

「私は変わらずサポートに徹しますね。」

そう言うと、ユアは少し後ろに下がった。

「【アジリティブースト】・・・よし、行くぞ!」

俺はドラゴンの足に攻撃を繰り出す。

が、それは弾かれてしまった。

すると、ドラゴンの尾が俺に迫ってきた。

「うお!?【クイックステップ】」

後ろに飛び退き、尾を回避する。

【スキル・闘術・改のレベルが2になりました。】

「ユア!10秒こいつを止めてくれ!」

「分かりました!」

俺はユアとスイッチすると、高速で新しい強化魔法をチェックしてそれを発動させた。

「【ストレングスブースト!】」

後ろに下がったユアに礼を言って、再度ドラゴンの足に剣を振るう。

「【乱撃】!」

今回はしっかりアーツも使った。

攻撃力を強化したのもあって、ドラゴンの足を今度は切り裂くことが出来た。

ドラゴンのHPバーに部位欠損の印が浮かぶ。

「ぐっ!?」

アーツの技後硬直で一瞬動きが止まった時に、ドラゴンの尻尾をもろに喰らってしまった。

が、HPが25%削れたのを見て、俺はスキルを発動させた。

「【クイックステップ】」・・・・・【血塗られた破壊剣】、そして【乱撃】!!」

ドラゴンのHPをどんどん削っていく。

あと2割になった時に、ドラゴンがこっちを向き、炎のブレスを吐いて来た。

それをまともに喰らってしまい、HPの残りが1割になった。

しかも、ドラゴンの尻尾が俺に迫って来ている。

「!やば・・・」

クイックステップはクールタイムで使えない。

その時、深紅の閃光がドラゴンの尻尾を貫いて、動きを止めた。

「ナイス!」

ユアが作ってくれた隙を逃さず、俺は【血塗られた破壊剣】を発動した。

「楽しかったぞ、龍野郎。【乱撃】!」

俺が振るった刃は、ドラゴンのHPバーを黒く染め、ドラゴンはポリゴンとなって消えて行った。

【ユウヤのレベルが60になりました。スキル・二刀流のレベルが5になりました。

 スキル・闘術・改のレベルが5になりました。スキル・生命を獲得しました。】

「終わったー!ユア、サポートありがとう!マジで助かった!」

「いえいえ。私がやりたくてやったことなので。」

こういう謙虚なところも、俺が惹かれた要因なのかもしれない。

「じゃ、次の街行くか。」

「あ、一旦別行動でもいいですか?」

「いいけど・・・俺何かしたか?」

「いえいえっ!私も新しいスキル欲しいなって思いまして!」

ああ、なるほど。

「じゃあ、終わったら連絡くれ。」

「分かりました。私がいないからって、他の人に目移りしないで下さいね?」

「もちろん。逆に、俺がそんなことすると思うか?」

「思いません!一応言ってみただけなので・・・!それでは、また後で会いましょう。」

「ああ、またな。」

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