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1話 VRMMO始めました。

俺の名前は、宝条雄哉(ほうじょうゆうや)。高校二年生だ。

二年生にもなれば将来のことも考えなければいけない年だと思うが、

俺はそういうのを直前になって考えるタイプなので、後回しにしている。

そして割と知的好奇心の高い俺は、俺は新しいゲームを始めようとしていた。

遂に完成した国内初のフルダイブ型MMORPG、ファンタジー・アナザー、

通称FAを。このゲームは、遊べるようになる年齢が高校生からと

変わったゲームになっている。

危険とかそういう意味なら18歳からにしないのか?と俺は思ったりもした。

まあ、取り敢えずやってみよう。



・・・さて、無事にログインすることが出来た。

今は真っ白い空間にいる。

すると、俺の手元にウインドウが出て来た。

まず、プレイヤーネームの入力か。

んー、ユウヤでいいか。そこまで珍しい名前でもないだろうし。

次に、ステータスポイントの振り分け。

事前に読んでおいた説明書によると、ステータスポイントを1使うごとに、

ステータスが10上昇するらしい。

ステータスポイントは10ある。

うーん、素早さを上げたいから、まずはAGIだな。

で、魔法も使いたいからINTも上げよう。

でも魔法だけだと不安だから、STRも上げとこう。

俺は、AGIとINTとSTRに3ポイントずつポイントを振り、

残ったポイントはAGIに振り分けておいた。

次は…職業だな。

本業と副業を選べるっぽい。

えーっと、選べるのは・・・。

剣士、槍士、神官、魔法使い、闘士etc・・・

色々あるな。闘士は剣士などの特定の武器を扱う職業よりはステータスが上がりにくいが、

全ての武器を使えるため非常に便利だ。

えーっと、本業が魔法使いで、副業が闘士にしておこう。

これで攻撃力の低さを補える。

で、後はスキルを選択して・・・

〈設定は以上です。それでは、冒険を楽しんで下さい。〉

視界が真っ暗になって、目を開けると町の中にいた。

おー!ここが始まりの町、ステイトか!

スタートからもじったのではないかと言う説があるが…

気にしないことにしよう。

まずは、自分のステータス確認っと。



名前 ユウヤ LⅤ1

職業 魔法使い 副業 闘士

HP 100  MP 100

STR 40  DEF 10

INT 40  MIND 10

AGI 40  DEX 10

LUK 10

SP 0

SKILL 氷魔法 LⅤ1 闘術 LⅤ1

所持金 1000kor



うーん、MINDも上げとけばよかったか?

避けられない魔法もあるかもしれないし。

初期値からそのままだった。

まあ、上げたものはしょうがないな。

取り敢えず武器買いに行くか。

俺は近くにあった店で杖と、一応短剣も買っておいた。

そして俺は町の外に出た。

お、凄い。めっちゃでっかい草原だ。

そこらへんにゴブリンもいる。

始まりの町だし、モンスターも弱いんだろう。

まずは戦ってみるか。

うわ、近くで見るとちょっと怖いかも。

落ち着け。これはゲームだ。このモンスターはシステムの一部だ。

よし、ちっとも怖くない。

[gua!?]

お、気付いたか。

MP10で使える氷弾を発動。

えーと、標準をゴブリンの足に。

「行け!」

まあ、言葉は必要ないけど、気分の問題で。

標準通り、氷弾はあいつの足元に。

[gu!!??]

そう、あのゴブリンも困惑しているだろう。

なにせ、自分の足が動かないのだから。

氷属性の魔法は、足や手などに当てると、確率で当たった部位を

動かなくすることが出来るのだ。

まあ、当てるのが難しいと言うのが理由で、大体の人は使わないが。

何故俺が使えるかって・・・?

・・・まあ、いつか話す時が来るかもな。

そして、もう一発。

俺が撃った弾は、あいつの頭に当たった。

すると、そのゴブリンは光の粒子になって消えていった。

倒したみたいだ。

「お、レベル上がった。」

レベルが3ほど上がった。

そう言えば、SPは一回のレベルアップに付き、1貰えるらしい。

ちなみに魔法のレベルは、レベルが上がれば威力も上がるって感じだ。

で、その後全く同じ方法でもう一体倒し、レベルも3上がった。

さて、SP振り分けますか。



名前 ユウヤ LⅤ7

職業 魔法使い 副業 闘士

HP 700       MP 700

STR 40(10UP)  DEF 10

INT 40(10UP)  MIND 20(10UP)

AGI 60(30UP)  DEX 10

LUK 10

SP 0

SKILL 氷魔法 LⅤ5 闘術 LⅤ1

所持金 600kor



お、モンスター倒すとお金貰えるのか。

俺がそこら辺を走り回ってると、洞穴を見つけた。

あれがダンジョンってやつか。

・・・よし、入ってみよう。

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