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改編版シリーズ

人嫌い

作者: 尚文産商堂
掲載日:2009/04/12

本作品は、ろくすっぽ改訂をしていません。

よって、かなり荒いです。

それでもよろしいのであれば、ごゆっくりとお読みください。

人嫌いな私は、いつの間にか家から出ることは無くなった。

それでも、中学校のころまでは、どうにか家から出ていた。

家の部屋にこもり、一人、パソコンの画面と向かう日々。

高校には通信制で進学した。

人と出会うのが、キライになったのは、私自身のいじめの体験からだった。

どうしようもないほど精神的に深い傷を負った私は、それに耐えることが出来なくなった。

それから、人と出会うことが嫌になっていった。


パソコンで、チャットをしていたとき、その花とであった。

「ヘクソ…カズラ…?」

チャットの流れで、ひどい名前の花という話になっていた。

私は、ただそれを見ているだけだったが、そのことに興味があった。

すぐに、『Google』で調べてみると、いろいろ出てきた。

名前だけで、私は共感を得た。

ヘクソカズラ、なんとなく、私の今の境遇と照らし合わせてしまう。

はじめてみた時に感じたのは、そのような名前をつけられた花と、いじめを受けている私だ。

「…これが、そうなんだ…」

しかし、私はその画像を見たとき、ちょっとがっかりした。

ただ、ちょっと小さな淡い色をしたきれいな花だった。

「なんだ…」

私は画像を閉じ、チャットに戻った。


翌日、私のメールに一通の手紙がきた。

それは、チャット仲間で、私がメールアドレスを教えた子だった。

彼女のメールの内容を見ると、大体こんな感じだった。

「ヘクソカズラ、いる?」

私はすぐに返事を出す。

「いらない」

ただ一言。

その子がどんなことを感じるのかを考えずに。


次に来たのは、30分ぐらい経ってからだった。

「…大丈夫?」

「なにが」

私の気も知らないで。

何が大丈夫?よ。

あなたに、私の何が分かるって言うのよ!

「…結構分かるのよ」

「どうして」

単発のメールを出し続ける。

「…あなた、学校でいじめられていたでしょ」

ビクッとなる。

「何で分かるの?」

すかさず返事。

このつながりを絶たないようにして、言葉も選ぶ。

「…私も似たような境遇だから」

「え?」

思わず部屋でつぶやく。


彼女がいじめられた経緯は、簡単に言ったら、一番弱かったからだ。

そんな理由で、と思う人もいるだろう。

だが、それが現実なのだ。

私は、弱かったからではない。

人といるのが少しいやだった。

それが、いつの間にかクラスの中で疎外されるようになり、そのままいじめという状態にいった。

最初は、まだましだった。

でも、次第にエスカレートするようになり、中学校にあがったころには、友人はいなくなっていた。

一人でも生きていける。そう思っていたが、現実はそこまで甘くなかった。

不登校気味になり、徐々に家に引きこもるようになった。

出会う人は、母親だけ。

それも、徐々に回数を減らしていた。

今では、1週間に1回、出会うか無いかぐらいの頻度になっていた。

「…いじめられていたのね」

彼女は念押しのように聞いてくる。

「うん…」

どうにか、返事を出す。

震えてくる手を押さえるのが必死だ。

「立ち向かわないと。誰も助けてくれないよ」

「分かってる、でも、どうしても…」

直後、メールが来る。

間隔は、1分をきっている。

「だめ!」

厳しい口調で言う。

「立ち向かえないと、あなたは…」

それから、メールは途切れた。


翌日、同じチャットにいると、彼女が現れた。

「昨日は、ありがとう」

メールで会話をする。

「こちらこそ。なにか力になれたの?」

彼女は普通に聞いてくる。

人嫌いの私は、これからも家にこもり続けるだろう。

でも、人と付き合っていくためには、どうしても、外の世界と接触をしていく必要がある。

私に、それは出来るのだろうか。

彼女への返事は、こう書いた。

「あなたが、知らず知らずのうちに、力をくれたのですよ。私も、ちょっと立ち向かってみます」

それから、パソコンの電源を落とした。

"http://myplace.mond.jp/myplace/archives/000507.html"→ヘクソカズラ

ここからねたをとりました。

サンクス!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 遅れながら作品を拝読いたしました。 チャットを通じて出会い、そして自分の背中を押してもらう。自分には思いつかないお話で、じっくりと読みいってしまいました。 改訂前ということですので、これから…
[一言] こんにちは。読ませて頂きました。 ヘクソカズラ……気になる花ですね。なので、ついつい読み終わった後に調べたくなりました。なるほど、言われてるほど臭くもないのに誤解されている花なんですね。いい…
[一言] 四作目、投稿お疲れ様でした! それぞれに雰囲気の違う作品を投稿されていて、すごいですね。 「人嫌い」拝読しました。 個人的にはこの作品が一番面白く感じました。 「ヘクソカズラ」と自分との共…
2009/04/14 22:53 退会済み
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