復讐者
腹を切り刻まれて深い痛みに襲われる。でも腹には大した傷がついていない。俺はこの現象を前にも体験した。そうソーダリアルだ。俺の知っているソーダリアルの持ち主など一人しかいない。ガナル…
「おい俺に勝ったんだろ。そしてランにも勝ってアカデミー一位になったんだろ。なら負け犬の俺の攻撃ぐらい耐えてみせろよ!」
ガナルがなぜ俺を攻撃するのかわからない。可能性があるとすれば俺がガナルに勝ったからそれしか思いつかない。ソードリアルを持ったガナルがこちらへ近づいてくる。本能が言っている逃げなければ死ぬと。
動けない…痛すぎてすぐには動ける自信がない。
「死ね!落ちこぼれがー!」
ソードリアルが振り下ろされる。俺は今から死ぬ…り!
ん…生きているのか!
ガナルの剣を剣で受け止めているランがいた。
「情けないね。私に勝ったんだこんくらいでへこたれてたら私がもっと惨めになる。だから私が時間を稼ぐからその間に体制を立て直して。」
「待てラン!そいつはソードリアルって言う痛みを何倍もにする剣を使ってくる。少しでもかすったら痛みは尋常じゃないぞ!」
「そんなのあなたよりよく知っている!ねぇガナルあなたはA組を目指してたんじゃないの?あなたは高い志を持っていた。でもこんなの今までの努力を捨てるのと何が違うの?あなたは負け惜しみしているだけにしか見えない。だから私は全力であなたを止めるよ。クラスという隔たりはあったけどB組の中でもあなたが一番A組に近い人だって尊敬してた!」
「なあラン。自分より上のやつから尊敬されてるって言われるのどんな気持ちか知ってるか?惨めなんだよ。まるで同情されてるかのように。むかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつく!」
ガナルさんは狂人になってしまいました。
ふざけている場合じゃない。ガナルとランが真剣に戦ってどっちが勝つかなんかわからない。もしランが負けたらその時は次は俺の番だ!
「じゃあ行くよガナル!」
ランがガナルの方へ駆け出す。明らかに早すぎる。風魔法を足にかけ風圧でスピードを上げているのだろう。ランは剣を突き刺すがガナルはソードリアルで受け流す。勢い余ったランはガナルを超え後ろに飛び出すが空中で態勢を立て直し蹴りをガナルの顔面にお供えする。ガナルはそのまま倒れるがすぐに起き上がった。
凄すぎる!こういうのだよこういう異世界バトルに憧れてたんだ!
起き上がったガナルは炎をソードリアルに纏わせてランに向かって走って行く。ランは避けきれたそう思った。
ランは肩を抱え床に膝まづく。
ランはソードリアルを避け切ることができなかった。
「これで終わりだラン!」
ガナルがランに向かって剣を振りかぶる!




