最強女への悪あがき
どうすればいい。頼み綱だったレイは家族揃ってどこかへ出かけてるって、前みたいにポーションでチートできないじゃん!最悪だ…
俺は仕方なく宿に帰ることにした。その道中見知った顔がいたのだが通り過ぎることにした。
「おい無視はひでぇぞ坊主!」
「うわっ気づかれたか。だってさあんた謎に包まれすぎなんだもん。避けるのが一番だろ?」
「謎って…」
「とぼけんなよ。あんた気を失って意識が戻ったばっかの俺に言ったよな。最初に会えたのがレイじゃなくて残念だったなって。それって俺が自称神と出会ったって知ってるってことだろ?」
「自称じゃねぇよ。まあその通りだ。俺はお前が神の遊戯として異世界から呼ばれた人間だと知っている。だからって避けることはねえだろ。知った理由は言えないがそれでも普通に接してくれ。」
正直こいつから情報が得られればとてもためになると思う。だがこいつを信用していいのか?全くもって信用できん、こいつが神の遊戯の魔王役ってこともあるんだぞ。そしたら油断してたら殺されかねん。
「わかった。普通に接するよ。それでいんだろ?なら友達として頼みたいことがある。おれに明日勝てる可能性がある魔道具を貸してくれ。時を止められる魔道具とかないのか?」
「俺は魔道具なんか使わなくてもクソ強いんでな。生憎だが持ってない。」
「嘘いえ。あんたA組のラン相手に負けたんだろ?そいつが強いとは思えんのだが。」
「お前は俺が本気を出して戦ったと思っているのか?だとしたら心外だな。」
幼稚園児がかけっこをしている光景を思い浮かべてほしい。もちろん優劣がつく。その時負けた方はなんていうのか?そう
「今の本気じゃなかったしー。」だ!
こいつも同じ感じか。
「はいはい。凄い凄い。何も持っていないならすまないがもう帰っていいか?明日に備えたいんで。」
「え?あ?おう。じゃあな。」
俺は大して役に立たない謎の男から逃げた。
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「ただいま。」
「お帰りなさい仁さん!」
「おうリンネただいま。明日大会だから飯はいい。」
「え?大会だからこそご飯を食べるのでは?」
いや今リンネの料理を食べては明日に大影響がある。もちろん悪い意味でね。
「まあすまん。とにかく寝させてくれ。疲れてるんだ。」
「まあ仕方ないですね。じゃあおやすみなさい。」
さて、明日どうするかだ。まず俺が持っている武器はレイに前の試合の時にもらったポーション数本。
どれもふざけたのばかりだ。そして剣術だがA組と戦えるレベルでは無い。詰みゲーだ。
「あの仁さん少しいいですか?」
「ん?リンネか?鍵空いてるから入ってきていいよ。」
そこには私服姿のリンネが立っていた。そして風呂上がりである。やばいなんか興奮する。表現がいやらしいわ!
「どうしたんだ?」
「私仁さんを大事に思っています。もちろんお客さんとして、それだけじゃなく友達としても。だから仁さんが壁に直面しているときに手助けができないことが嫌で。でも私は別に強いわけでは無いからもちろん教えられません。だからせめてせめて応援だけでも
仁さん勝って帰ってきてください!」
やばいリンネが可愛すぎて抱きつきそうになった。
ていうか惚れそう!惚れそうまじで!
よし。明日はリンネの為に汚い手を使っても勝とう。




