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第21話 学校のお使い

 暗殺者達と戦い終わるとすぐさまにパトロール隊がきた。多分だが俺の素性はばれていない。いずればれるだろうが今は騙しておく。


 それにしても一番、気を付けなければならないことがある。それは暗殺者達が俺のことを暴露しないかと言うことだ。不味いかもな。


 もしパトロール隊にばらしたら俺はどうなるのだろうか。捕まりなにも出来なかったままに殺されてしまうのか。嫌だ。そんなのって。


 俺は今日もまた不安を募らせつつも生きていく。いつになったらパトロール隊がくるのかヒヤヒヤものだ。出来ればこないでほしい。


 仲間の話を聴くともし万が一、パトロール隊がきても匿ってくれるらしい。これはつまり徹底防戦も辞さない構えだろう。頼もしい。


 そう思いつつも俺は学校のお使いに付き合っていた。なんでも立てこもるのに食料や物資が足りないのだとか。それと気分転換も兼ねていた。


「アレス」


 セシリーの声だ。俺とセシリーは二人でお使いにアシュガルド王国まできていた。ふぅ~。どうやら俺はそこまで有名ではないらしい。


「どうかした? セシリー?」


 優しい口調で言ってみた。というか。ここで切れたら俺は情緒不安定過ぎるだろうに。


「私……守るから。絶対に」


 うん? 守る? ……ああ。俺のことを、か。


「有難う。セシリー。俺も……頑張るよ」


 にしてもだ。今はセシリーと二人っきりだ。つまり、これは、デートにもなっているんじゃ。


「うん。分かった」


 あー! 俺はなんという不純なんだ。うん。心を改めよう。ここは。


「おほん! それじゃあまずはなにを買おうか。セシリー」


 ちなみにアシュガルド王国とアシュガルド魔法学校は一直線に繋がっていた。出来ればこっちには迷惑を掛けたくはない。絶対に。


「……食料品から見ましょう」


 食料品か。一体。何人が立て篭もる気なんだ。全校生徒+教員でも百人くらいか。大体。うーむ。この人数で勝てればいいんだがな。


「分かった。買おう。セシリー」


 というか。多分だがセシリーは既に隣り合わせにあるようなところを言ったに過ぎなかった。つまり俺達の近場には既にお店があった。


「うん」


 俺とセシリーは会話を終えるとお店の中に入っていった。中に入ると至って普通な店内だった。まぁ怪しさがない分、極々普通だ。


 早速、店内で物色する。今は食料品を買いに来たのだからそれ以外は買わないでおこう。てか。必要最低限のお金しか持っていない。


「えーと……皆が食べれそうな物はっと」


 俺がそう言いながら棚にある食料品を見ているとだれかが入ってきたような気がした。だが今の俺はそれどころではなかった。


「アレス。……アレス!?」


 うん? どうしたんだ? セシリーの顔色がどんどん変わっていく。


「おほん! 君が……アレス君かな」


 え? 俺の肩にだれかの手が乗った。俺は謎の威圧に負けそうになった。振り向きたくても振り向けない。


「おや? 確かにアレスと聴こえたのだがね」


 だれだ? 一体。なんの用だ? 駄目だ。怖すぎて振り向けない。


「おほん! 我が名はギルバス。この王国の騎士団長を――」


「こっち!」


「え?」


 俺は訳が分からなかった。どうして声を掛けられたのかが。だがこれで二度目だ。セシリーに助けられたのは。はたして俺に安息の時は訪れるのだろうか。

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