表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/29

無能な魔法師の転生魔法

「悪いがオルギス。ろくにオーラも発現しない奴を受け入れる訳にはいかない。他を当たってくれ」


 そう。言われ続けてもう何年が経った?


 オルギスこと俺は未だにぼっちのままだ。


 はぁ。もう……この際だ。だれでも言いなんていわない。こうなったら……俺は――


「転生してやる」


 この時の俺はだれかを睨むように言っていた。


 何度も俺以外の人間を呪ったことか。


 だれも……俺の努力なんて見てくれない。


 唯一の味方である家族すらも俺のせいでバラバラになった。


 母さん。ごめん。


「俺……転生するよ」


 生憎だが俺は転生魔法だけは自信がある。


 もし転生に成功したら俺は超ど級の天才少年になろうと思う。それも……英雄光のな。


 この世界では未だに魔王が暗躍している。すなわち俺が英雄光になって世界を救うのだ。


 ぐふ。ああ。なんて世界は素晴らしいのだろう。こんなにも禁術に近い転生が使えるなんてな。


 んじゃさっさとここからおさらばだ。既に転生魔法を行えそうな場所は知っている。


「さようなら。皆」


 俺は最後にそう言い残して移動魔法を唱えた。行く当ては……ただ一つだけだ。



 そう。いや。分からないか。今……俺がどこにいるかなんて。


 そうだな。周りに建物が一つもない。もしここで転生しようものなら本当にだれにも悟られないだろう。


 だからこそに俺はここを選んだんだ。ここなら俺の構築した魔法陣を発動させても大丈夫な筈だ。


 それじゃあ準備運動することなくさっさと魔法陣を地面に構築するかな。俺は魔素操作をし始めた。


 空気中にある魔素を操作しどんどん地面に魔法陣を構築していく。まるで指揮者のようだ。


 こんな時には優雅な音楽でも聴きたい。ああ。なんて素晴らしいのだろうか。まるでこれから壮大なことが起こりそうだ。


 人気もないこの場所でたった一人だけの空想劇。だがもう悲しくはない。だって……俺には転生があるのだから。


 魔法陣が完成すると瞬く間に光り始めた。遂に。遂にだ。俺は完成させたのだ。人類初の転生魔法陣を。


 さぁ。魔法陣よ。こんなところから俺を救い出し未来に転生させてくれ。そして俺は最強の魔法師になる。


 意気揚々としていたが段々と眠たくなってきた。次第に尋常ではない眠気が俺に襲ってきた。


 気付くと俺は深い眠りに付いていた。そこからの記憶は凄く曖昧だった。俺は無事に転生できるのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ