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幕間6
俺は、意を同じくする者を集めた。
怨念を集め、復讐を集め、滅亡の道を敷いた。
現世に救いは無く、俺は天国が在ることを知っていた。
ならば、生に意味は無い。
冬の始まり。
収穫が終わり、全てが奪われる前に、俺達は蜂起した。
佐治木という男が、狼煙を挙げる役を買って出た。
彼は妻を、娘を、林に奪われた。
俺の額に3文字の焼き印を押した男に。
林、奴を地獄へ堕とす最初の者にしてやろう。
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佐治木が騒ぎを起こし、蜂起した者達の手で、林は地獄へ逝った。
できるだけ苦しんで欲しかったが、一瞬の事だったらしい。
俺は、その光景を見ることはできなかった。
可能な限り多くの者を、天国へ連れていく。
そのために、仲間を集めていたからだ。
否、俺は--
可能な限り多くの者を、地獄へ堕とすため、仲間を集めていたのかも知れない。




