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ダンジョン&第16普通科連隊ズ  作者: tema
第七圏 暴力の迷宮
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第七圏 暴力の迷宮5 -地震-

「その巨人には殆どの呪文が効かなかった。ただ"昏睡"には弱かったというわけか」

米軍側と日本側が集まり、情報交換を行う会議。

本日の議題は地下7階 第2環の最深部についてだ。


「よくそんな状況でその呪文を使ったな」

トウ、そこは突っ込まんといてくれ。

「ああ」

と、なんとも言えない目で米軍が俺を見る。

針のムシロである。


とととところで、コレはいったい何だろう?

巨人が持っていた箱から出たのは、小さな丸い円盤。

鉛にような色で、かなり厚みがある。金貨じゃない。


「御前様?」

ナツが言う。

何だそれ?

「"めだい"ね」

ミズが言い、キャリーが頷く。

何だそれ?

「江戸時代初期、訪れた司祭が日本人に与えたメダルよ。カクレキリシタンが御神体として拝んでいるわ」


ちなみに、かなり強力な呪いがかかっている。

持っているだけで力が抜け、手足から血が滲み出した。痛かった。

帰り道は俺が持たされ、何度かキャリーの回復呪文で癒して貰った。

もー俺、それ持たないからね!


「第3の環でも、同様の何かが入手できるだろう」

隊長が言う。

そして、やはり呪いがかかってるんですね。


「第3の環、神に対する暴力か」

神曲では、どんな怪物が出るんだ?

「ゲリュオンかしら」

「あれは味方のはずよ。候補としてはダンテの師、ブルネット・ラティーニね」

「プリスキアヌス、フランチェスコ・ダ・コルソ、アンドレア・デ・モッツィの3人も考えられるわ」

「3人なら、グイード・グエッラ、テッギアーヨ・アルドブランディ、ヤーコポ・ルスティクッチの方が、可能性が高いと思うわ?」

キャリーとミズが討論している。

だが、できることなら日本語でおk。


そもそも、神に対する罪って何。

その人たち、何やったの。

「男色よ」

うげげ


それは個人的にヤだ。

でもそれって、地獄に堕ちる程のことか?

まー俺はヤだけど、そういう趣味を持つ人が居ることは知ってる。

どう考えても、それが神に対する暴力、それほどの大罪とは思えない。


「何が正義で、何が悪かは、神様が決めるわ。罪の重さもね」

えー

何その自己中な神様。


「この前、教えてあげたでしょ」

とキャリーは親指で自分の右胸をつつく。

「"男色は罪"という社会の方が有利で、残ったのよ」


とりあえず第3の環に行く際は、防御はしっかり固めて行こう。特に下半身。


だが、第3の環へ行くのは当分先の事になる。

激しい揺れと共に、分屯地が在る雲仙岳が噴火を始めたからだ。

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