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幕間2
「紹介したい人が居るの。こっちよ」
姉に手を引かれ、草原を歩く。
さわやかな空気、草の匂い。
とても夢とは思えない。
草に指を滑らせると、皮膚が切れ血がにじむ。
かすかな痛み、血の味も、これが現実だと告げている。
「司祭さま、私の弟を紹介させてください」
その人は、薄い色の髪と瞳をしていた。
「ほう、リオナの弟さんですか」
やわらかな微笑み。
「私はルイスと言います。貴方は?」
俺…いや私は益田--
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ルイスさんと姉と共に、草原を歩きながら話をした。
現世のこと
地獄のこと
煉獄のこと
天国のこと
「司祭さまは、何でもご存知なのよ」
姉は、まるで自分のことのように自慢げに言った。
なら、俺の疑問に答えてくれるかも知れない。
ここは、何処だ?
夢の中か?
「いえ、夢ではありません」
ただ、現世でも無いらしい。
「ここはParaíso--天国です」




