WG報告 -呪文-
このWG報告シリーズは、ファンタジーをSFにこじつけようとした結果です。
ストーリには関係ありませんので、読まなくても大丈夫。
第5回 魔法に関するワーキンググループ
【要旨】
迷宮内で僧侶及び魔術師が詠唱する呪文に対し、言語的な観点から分析を行い、それに基づく仮説を提示する。
1.呪文に使われる言語
僧侶系及び魔術師系の呪文は、以下の言語が組み合わされている。
・ポルトガル語
・オランダ語
・日本語(?)
ただし、日本語部分は発音が不明瞭であり、疑問が残る。
2.僧侶系呪文
ポルトガル語-オランダ語-日本語の順に組み合わされている。
治癒魔法である<<ir-krassen>>系を例にする。
<<ir>>はポルトガル語で、"行く"という意味である。
<<krassen>>はオランダ語で、"引っかく"という意味である。
<<ir-krassen>>系呪文はその後に、<<tʃ>>、<<ɔː>>、及び<<kiuɑ>>を続けることで、効果が大きくなる。
これらは日本語であり、<<tʃ>>は"中"、<<ɔː>>は"大"、<<kiuɑ>>は"極"と推測している。
例えば<<ir-krassen-ɔː>>は、『大きな傷よ去れ』の意味と考えられる。
3.魔術師系呪文
日本語-日本語-ポルトガル語の順に組み合わされていると考えられる。
火炎魔法である<<hi-concentração>>系を例にする。
<<hi>>は日本語の"火"と考えられる。
<<concentração>>はポルトガル語で、"濃度"または"集中"という意味である。
<<hi-concentração>>系呪文はその前に、<<tʃ>>、<<ɔː>>、及び<<kiuɑ>>を付けることで、効果が大きくなる。
例えば<<ɔː-hi-concentração>>は、『大きな火よ集中しろ』の意味と考えられる。
4.僧侶系と魔術師系の差異
上記の通り、僧侶系と魔術師系では、使われている言語が異なる。
また文法も以下の通り差異がある。
僧侶系:動詞-主語-形容詞
魔術師系:形容詞-主語-動詞
ただし、この文法を前提とした場合、ポルトガル語及びオランダ語に誤りが見られる。
例えば僧侶系呪文<<lá-muur>>では、<<lá>>が動詞として使われているが、本来は"そこ"という名詞である。
日本語に対しては、そのような誤りは現在のところ見られない、
5.仮説
ナノマシンに関するワーキンググループにより、僧侶系呪文は体内のナノマシンに対する命令、魔術師系呪文は空間内のナノマシンに対する命令であることが示唆されている。
この"命令"を作った者は日本語、ポルトガル語、及びオランダ語を知っているが、ポルトガル語、及びオランダ語の知識は薄かったと考えられる。
いずれにしてもこれらの命令は、我々人間に対して用意されたものと考えられる。
次回は6/17頃の予定です。




