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しるし(詩集)

一片の夏

作者: さゆみ

小学生の頃数回だけ父の田舎に行った

訪れるのはいつも夏

山と田んぼと原っぱ

見渡せばすべてが緑だった


叔父さんにバイクの後ろに乗せてもらい

緑の中を走り抜ける

白い蛇がいた

真っ赤な目を可愛いいと思った


どこの家をまわっても笊に山盛りの枝豆と

井戸水で冷やしたスイカを出してくれた

女の人も女の子もみんな自分のことを

”おれ”って言うのが不思議だった


夜は川に灯籠を浮かべた

橙色の淡い光はゆっくりと川を流れていった

寝るとき初めて入る蚊帳は

秘密基地みたいでわくわくした


翌朝出てきたお味噌汁の中身は

裏の川で採ったどじょうがいっぱい入っていた

噛むとバリバリ音がした


私が中学生になってすぐ祖母は亡くなった

それ以来一度も父の田舎に行っていない


祖母は帰りの車の中で食べるようにと

いつもおにぎりを作ってくれた

妹の頭ぐらいの大きさで所々に色んな具が入っていた

でも大きすぎて一度も食べきることは出来なかった





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― 新着の感想 ―
[良い点] 田舎のリアル感が伝わってきますねえ^^ [一言] 何年も行ってない田舎を思い出せました^^ 私の場合は祖父なんですが、生前を思い出してうるっときました。 リアルな田舎をありがとうござい…
2013/07/29 12:18 退会済み
管理
[一言] 夏らしいなぁと感じると共に懐かしいなぁと思いました 幼い頃の祖父母の家へ訪れる時のあのなんとも言えない気持ちが蘇るように感じます いろいろ思い出しながら楽しく読ませて頂きました‼
2013/07/29 10:50 退会済み
管理
[一言] 読ませて頂きました。何だか懐かしい気持ちになりました。私の母方の田舎でも、昔は灯籠流しをしていました。中には茄子やキュウリ等のお野菜に割り箸をさし、動物に似せた物を流したりもしていました。今…
2013/07/28 17:37 退会済み
管理
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