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お稲荷さん  作者: ほの、
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おいなりさん

商店街のはずれ、寂れたテナントの一角。

僕は神成 いなり、言うものや。で、人のオーラが見える。

見えるからには使いたいから、これで占いやって金稼いどる。


「赤、励まし上手やね。」

「青、君、繊細やろ。」

「なし、共感性高いんやね。」

「赤、君がおると元気になる、そう言われへん?」

「白、君がおると周りの空気よくなんねん。」


こうして客にオーラの色とほしい言葉を言ってやる。

それだけでボロ儲けや。


色の意味合いとして、赤は情熱的、青は純粋、白は流されやすい。そんなとこや。

たまに黒もおるけど、まあ、よっぽどや。


さて、続けよか


「赤」

「青」

「アホ」

「なし」

「白」

「赤」

「アカン」

「なし」

「ボケ」


あ、間違ごうた。

客、キョトンとおもろい顔してもーたやん。


「あ、ちゃいますよ? 勘違いせんとってください。ボケってのはオーラの話ですわ。」

「オーラがよれとるんです。ほら、ボケーっと。そうゆう人はですねぇ……」


うん、おもろかったな、今の。

鉄板のギャグにしとこ。


いや、ないな。天丼はおもろないか。


……天丼。


「美冷ちゃん! 天丼買おてきて!」


助手の美冷ちゃん。美人さんの堅物女、黒縁メガネとかレッテル貼りすぎちゃう?

僕のお気に入りや。


「嫌ですよ。自分で買ってきてください。」

「なんでや。それやったら僕が天津飯食べられへんやん。」

「僕が自分でスーパー出向くいう、面倒くさいことせなあかんのや。」


美冷ちゃんは言った。

「天丼だか、天津飯だか知りませんが、私だって面倒くさいんですが。」

「僕は面倒くさくないからええねん。美冷ちゃんが嫌な思いするだけや。」


美冷ちゃんは舌打ちした。

ほんま、けったいな女やで


「本当に真面目にやってくださいよ……」

「アカンわ、美冷ちゃん。今のは、おもろないわ。」

「はぁ。」

「真面目なやつにオーラなんて見えるわけないやん。」

「それはあなたの意見でしょ?」

「君、僕のお陰で飯食えとるくせにどの口ほざいとるん?」


美冷ちゃんは舌打ちした。

今日もご機嫌そうやね。


「はぁ。わかりましたよ。お昼買ってきたらいいんでしょ?」

「何がいいんですか。」

「油。買うてきてな」

「わかりました。煮えたやつ買ってきますね。」

「ちゃうわ、美冷ちゃん。食べ物買うてきてほしいねん。それ飲み物や」


別に、煮え湯は飲めへんけどな。


「今日も美冷ちゃんはおもろないなぁー」

「よかったですね。」

「あなたは今日も頭お花畑で。」


そうそう。今日も頭ん中ハッピーや。

それが僕の取り柄やで。


でも、たまには予想超えるおもろいもんみたいな。


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