おっ◯い姉ちゃんとスケスケ姉ちゃん
おいらはスライム。
人間や魔物や精霊なんかが住むこの世界で最も弱いとされる生き物だ。
そんなおいら達を他の種族は草食べるしか能がない奴とか思っているんだろうが、
実は違うんだ。
おいらたちは皆、いつもエ◯い事ばっか考えている!
ニンゲンたちを見ると、なんと素晴らしいおっ◯い!
しかも上から谷間が覗くだけで全ては見えない。
これが何とも...カビラ並のくぅ~と言いたいところ。
おいらはどちらかと言えばあまり肌を出さず、
パッツパツの服を着て、
ボディラインがはっきりわかる方が好みなんだ。
そんな女はいないもんかと探し回っていたら、
冒険者を名乗る女勇者に見つかった。
剣を抜き始めたのでアワアワしてたら、
なぜかそいつは剣を置き、
近寄ってきた。
「カワイイ〜!!!何これ、魔物とかじゃないよね?う〜わぁ、プニプニしてる〜」
思っていた展開と違う展開に戸惑いつつ、
たぶん、たぶんだがコイツはスライムの事を知らないんじゃないか?
そんな事あり得るのかね〜と思いつつも、
カワイイと言われて赤くなるおいらだった。
そのままおいらは抱っこされて、
「ね?一緒に旅しようよ、一人じゃ寂しいんだもん」なんて言ってくる。
あぁ〜胸が当たってる。
やんわらかぁて気持ちいい〜
OKという事を伝える為に必死で頷き、なんとか伝わったようである。
こうしておいらスライムとおっ◯い姉ちゃんとの素敵な旅が幕を開けたのであった。
そのうち絶対にハーレム作ってやる!
後、できればニンゲンになりたい!
そんな願いを心のなかで叫びながら歩いていると、
盗賊に追われた布一枚のスケスケ姉ちゃんと遭遇。
「助けて下さい!」
フン、任せときな。こんな奴らウチのおっ◯い姉ちゃんがやっつけてくれる。
おいらはその間、スケスケ姉ちゃんの布の下に潜り込んでチェックするという使命を果たす!
速攻おいらは迷わずスケスケ姉ちゃんに近づいていったのだが、
「キャー!!!スライム、スライムだぁ!」
そうか...おっ◯い姉ちゃんで忘れていたが、
スケスケ姉ちゃんはスライムが魔物だって事を知ってるのか。
まあそりゃそうだよな。
近づいちゃ離れられる、近づいちゃあ離れられるを
繰り返していると、
向かっていったおっ◯い姉ちゃんが帰ってきた。
「よ〜し、全員ぶっ倒したぞ。」
早えな〜
まだスライムが潜り損ねてる途中でしょうが!
そういったツッコミができたらどんなに良いことか。
しみじみしてる間におっ◯い姉ちゃんはスケスケ姉ちゃんを誘い、仲間に加えた。
こうしてあっという間に一行は二人と一匹になり、
果てしなく長い道をまた歩み始めるのであった。
スライムって今まで色々出されてきたけど、個人的には転スラのが一番スライムって感じがしてるかな〜。
この世に本当にスライムがいたら俺も愛玩動物として持って帰りそうです(笑)