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兄弟  作者: カステら
1/1

この物語は、僕がある晩に見た夢をもとに膨らませて書いたものです。

夢から覚めたとき、あまりにも印象が強くて、どうしても形に残したくなりました。

少し不思議で、でもどこかリアルな物語。

ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

僕は、ある街にある施設で暮らしている。

学校には通っていない。ただ毎日を、淡々と過ごしているだけだ。


この施設には、障がいを抱えている子や、親の事情で家で暮らせない子どもたちが集まっている。


その中で、僕は特に仲の良い兄弟――兄のたけるくんと、弟のまもる――と、いつも一緒に行動していた。

二人は軽い自閉症がある。


僕たちは、いつも男女5人でつるんでいた。

施設内では、わりと“ワルガキ”の部類に入っていて、指導員たちもきっと僕たちの扱いに手を焼いていたと思う。


気づけば、いつから二人と仲良くなったのかも、もう思い出せない。


ある日、いつものように悪さをしていた僕たちは、指導員にこっぴどく叱られた。

その声はいつもより大きく、怒りがにじみ出ているのが分かる。

僕たちの行動は、もう許されないところまで来ていた。


「お前たちは、もう出ていけ」


——


僕たちは海ではしゃいでいる。

そう、施設から追い出されたのだ。


波打ち際を駆け回り、砂に寝転び、ただその瞬間を楽しんでいた。

けれど、それも束の間だった。


「これからどうする?」


たけるくんが問いかけると、僕たちは誰も答えられず、沈黙が広がった。

行く当てもない。頼る人もいない。ただ、施設を追い出された僕たちは、これからのことを考えるしかなかった。


やがて、夜になった。


行き場を失った僕たちは、あてもなく街をさまよった。

明かりのついたコンビニ、楽しそうな声が聞こえる居酒屋、薄暗い路地。

そんな中、僕たちの前に、数人の男たちが現れた。


「おい、ガキども。何してんだ?」


不良たちだった。この街を仕切る反社グループの連中だ。

彼らは、僕たちが中学生くらいの年齢だったこともあって、興味を持ったのかもしれない。


「お前ら、ついてこいよ」


そう言われ、僕たちは戸惑いながらも、彼らについていった。

行き着いたのは、一軒家。

中に入ると、奥にふんぞり返って座る男がいた。

細身なのにガタイがよく、立ち上がれば僕たちよりずっと大きく見えそうだった。

そのうちの一人が彼に向かってヒソヒソと話していた——。


「お前ら、あそこの施設のもんだってな」

男は淡々と話した。

どうやら彼も、かつてあの施設で暮らしていたらしい。

名前はツカモト。24歳だという。


——


僕らはツカモトさんたちとかなり馴染んでいた。

だが、その楽しさもつかのままだった。目の前には大柄の男、ツカモトさんが大声で何かを叫んでいる。

大柄の男が腕を大きく振りかざした。


——


僕は目を覚ました。

「。。。夢だったのか?」

衝撃的な夢だった。僕が中学生のころに体験していたことだった。

いままで忘れていたようだ。あの二人はどうなったんだっけ?

ツカモトさんの家や施設に行ってみるか

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

小説を書くのはこれが初めてで、文章や言葉づかいに拙いところがあったかもしれません。

それでも、試行錯誤しながら続きを書いていこうと思っています。

この物語はまだ続きますので、次回もぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

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