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その体で『男友達』は無理があるだろう!?  作者: 赤金武蔵
第1章 大親友として──

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第23話 あんたら、誰?

 近寄ろうとすると、少し離れたところから、さっき貧乳と揶揄された2人の女が、醜悪な笑みを浮かべて奏多を見ていた。

 もしかしてあいつら、この2人の差し金? さっき貧乳ってからかわれたから……最低すぎんだろ。

 ガラの悪い奴らのせいで、他の客は見て見ぬふりをしている。そりゃそうだ。下手に関わって、因縁を付けられたくないからな。



「ねー、無視は酷いんじゃない?」

「大丈夫だよ。おにーさんたち怖くないからさぁ」

「手取り足取り、優しく教えてやるよ。大人の遊びってやつをさ。ぎゃはははは!」



 くそ、俺が行くしかないか。

 慌てて、奏多の所に駆け寄ろうとした……その時だった。






「Who?」






 ……あれ? 英語?



「え?」

「I don't understand Japanese」

「え、英語?」

「I'm waiting for my friends.Get lost」

「お、お前わかる?」

「し、知らねーよ……!」



 奏多が急に英語を話しだして、困惑する2人。いや、あれくらいの英語くらいわかれよ。

 でも、奏多が英語で話すなら、俺もちょっとは付いていけるぞ。2人が困惑してるのを見て、ちょっとだけ心に余裕ができた。



「Kanata」

「Kyosui」



 俺もできるだけ、外国人らしく振る舞いながら近づく。

 急に現れた俺に、2人はまた困惑する。



「Sorry, were you waiting long?(ごめん、待たせたか?)」

「No problem, I didn't wait to long(気にしないで、待ってないよ)」

「……Who are they?(……誰、こいつら?)」

「I don't know(知らない)」



 訝し気な顔をして2人を見ると、どうすればいいかわからず、困惑の顔を浮かべた。



「Who are you?(あんたら、誰?)」

「えー、あー……あいあむ、はいすくーるすちゅーでんと……?」

「馬鹿ッ。ハイスクールは高校だろっ。カレッジだ、カレッジ」

「あ。そ、そうか」



 カレッジ。大学生か。大学生が高1をナンパしてんじゃねーよ。犯罪だからそれ。

 わからない振りをして肩を竦める。もう少し畳みかけよう。



「Did you need me?(なんか用?)」

「な、なんて……?」

「ニードだから……必要?」

「なんて返せばいいんだよっ」

「知らねーよ……!」



 今度は自分たちで言い争いをし始めた。見るからに慌ててるなぁ。



「Don't talk to me if you don't have anything to say.Get lost(何も言うことがないなら話しかけてくるな。消えろ)」

「う……そ、そーりー」

「ば、ばい」



 ちょっと強気に、奏多の前に出て威嚇する。

 さすがに英語が通じなくても怒っていることは伝わったらしい。愛想笑いを浮かべどこかへ行ってしまった。この程度の英語で撃退できるとか、雑魚すぎるだろ。

 去っていく2人から女に視線を向けて睨むと、まさかバレてると思ってなかったのか、慌てて消えていった。

 ちょっとだけすっきりした。……けど目立ちすぎだな。みんな見てくる。

 俺たちも荷物を持って、そそくさとその場を後にした。

 エレベーターで1階まで降りると、深く息を吐いた。あ~、疲れた。



「まったく……遅いぞ、京水。う○こか?」

「悪かったって。あと女の子がう○ことか言うな」



 少し人混みから離れて、駅前の時計塔広場で一息つく。ガラの悪い奴と絡むの、本当に疲れる。

 奏多はナンパに慣れてないからか、ずっと俺の傍から離れない。服を摘まんで気持ちを落ち着けている。



「……ありがとう。ぼくに乗ってくれて。京水、英語できたんだね」

「お前がアメリカ行くってわかってから、母さんに頼んで英会話スクールに小学校までな」

「ふーん……へへ」

「なんだよ」

「なんでも。……That was really cool」

「……Thank you」

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