「いつか」は叶わない言葉
亡くなった母の話です。
リアルこころ暗いお話なので、苦手な方や負に引っ張られやすい方はブラバすることを強く進めます。
…文字にして書かないと「いつか」のとげが、だんだん深く突き刺さって行く気がして…
このようなものを書いてしまい、すみませんm(_ _)m
『いつか』
私は、ある日からこの言葉が苦手になってしまった。
この言葉を聞くたび、胸が苦しくなる。
私にとって「いつか」という言葉は、叶わない言葉に聞こえるようになってしまったから。
亡くなった母が、亡くなる前によく発していたから。
「いつか、ここに行こうか」
「いつか、これ買おうか」
「いつか、これ食べてみたいね」
ふと気づいたら、母は「いつか」という言葉をよく使っていた…気がする。
そんな「いつか」の言葉を遺して…ある日突然、この世を去った。
もう2度と…叶わない「いつか」の約束。
それらの「いつか」は、大体が些細な約束だった。
だからこそ…悔やむ。
その些細な「いつか」の約束を…叶えとけばよかったって。
だから「いつか」という言葉が苦手で。
「いつか」という言葉を聞くたび、母を思い出す。
同時にそれは「叶わないもの」になってしまう気がして…
今日も誰かが私と「いつか」の約束を交わす。
私は笑顔で返答しながら…
「ああ、この約束も叶わないのかな…」
胸を湿らせながらそんなことを…思って、しまう───……
感想欄は開いておきますが、返信はできないかもしれないです。
お付き合いくださり、ありがとうございました。