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44. 森の精霊の店

 

「ウヒョヒョヒョヒョ! 最高だぜ!」


 ラスボス部屋は、金貨で溢れてる。

 金貨の絨毯って最高じゃね!


 現在、ラスボス部屋は、完全に俺の部屋になってる。

 なんかダンジョンマスターのレベルが上がったら、ダンジョンポイントで買える『空間を繋げるドア』という設置物が100万ポイントで売りだされてたので、躊躇無く買ってやった。しかも2つも。


 これで、カーランド城のセリカの部屋と、初心者のダンジョン入口にある『森の精霊のお店』の中にも空間を繋げてやる事に成功したのだ。


 まあ、簡単に言うと、部屋が増えた感じ。

 これにより、フーラを使わなくとも自由に城と商会の行き来きが簡単になった。


 だけれども、これにより問題も起きた。

 元々、ダンジョンに住まわせてた竜王が、間違って、カーランド城に行ってしまったのだ。

 繋がってるから、しょうがないんだけど。


 案の定、城は大騒ぎになり、竜王も騒ぎが大きくなって、ビックリして大立ち回りしちゃったのだとか。

 まあ、たまたま、竜王の存在を知ってたクロが間に入って事なきを得たんだけど。

 その時、結構、死人も出て、大変だったけど、ドラ〇エ魔法が使えるクロが、全員、エリクルで生き返らせたらしい。


 これが、事なきを得たと本当に言えるか疑問だけど、宰相のリーフが大丈夫と言ってたので、大丈夫なのだろう。


 そんでもって、竜王も、俺が拾ってきた子供という事で、シロやクロ同様に、城に住む事が認められたのであった。


 それにしても、ダンジョンは大繁盛!

 最初の頃は、冒険者が直ぐに死ぬから、生き返らせてやるのが大変だったけど、そのうち、想像以上に冒険者が他国からも押し寄せて来たので、途中で諦めた。


 もう、試用期間は終わり。他国からの冒険者達は、ダンジョンに慣れてたのか、ちゃんとマッピングする奴らとかも居たから、初期の頃のような無謀な冒険をする者達も少なくなったからね。


 だけれども、他国の冒険者が増えると問題も発生する。

 基本、カーランド王国って、人種に寛容で差別とか殆ど無かったのだ。

 それなのに、人族しか人と認めないローランド帝国の冒険者とか、エルフ至上主義のエルフとか、偏屈者のドワーフの冒険者とか、色んな国の冒険者達がやってきて、カーランド王都の冒険者ギルドは、とてもギスギスしてたりする。


 中でも、エルフ王国から来たエルフは物凄く酷くて、エルフの血を引くハゲのオッサンに対して、ぞんざいな態度を取るのだ。

 一応、カーランド王都冒険者ギルド長なのにだよ!


 まあ、エルフ至上主義の話は聞いてたけど、元々、この国に居たエルフ?エロフ?と、ここまで違うとは思わなかった。


 そんなにハーフエルフや、クゥオーターエルフが嫌いなら、この国に来なくてもいいと思うのだが、最近、俺が居るカーランド王都が、精霊教の聖地に認定されたとかで、エルフ王国から聖地巡礼とか言って、エルフがカーランド王都に物凄く訪れるのだ。


 でもって、そのエルフ王国のエルフ達も、この国に元々居たエロフ同様に、俺の事をチヤホヤしてくれるので、俺もどうしたものかと思っているのである。


 あまり、チヤホヤしてくれる人達を無下に出来ないし。ほら、俺って、俺の事を好きな人を嫌いになれないし!


 だもんで、エルフ王国から来たエルフ達には、ハーフエルフにも仲良くしろと言ってるのだが、俺が居る時だけ普通に接して、居ない時は、蔑んだ態度で接しているとか。


 まあ、この辺の所は、リーフに丸投げ。

 ハイエルフって、エルフにとって王族みたいなもんらしく、リーフの言う事は一応聞くんだよね。


 兎に角、俺は、何不自由なく暮らしてる。

 この国が、現在、戦争真っ只中とは、到底思えないし。


 戦時中だというのに、普通に他国から冒険者が押寄せるし、敵国であるローランド帝国の冒険者達も普通に来てる。

 まあ、冒険者達にとっては、戦争なんて関係ないのかもしれないけど。


「それにしても、最近、オットンとかフッサーとか、全く、見てないな……」


 戦争の事を考えてたら、オットン達の事を思い出す。そう言えば、暫く顔を見てないし。


「オットン達は、ずっと前線で戦ってますよ。精霊魔法が使えるようになった、元セリカお姉ちゃんの護衛騎士達の活躍で、現在、ローランド帝国を押してるみたいですよ!」


 シロが教えてくれる。基本、シロは俺の知りたい情報を何でも知っているのである。


「そうなんだ……」


 どうやら、今のカーランド王国の平和な雰囲気は、オットン達の頑張りのお陰で、成り立ってるようであった。

 確かに、初めてカーランド王都に来た時って、殺伐としてたし、カーランド王も死んでたからね。

 多分、俺が人間に興味が無くて、森の中で引き籠もりを続けてたら、今頃、カーランド王国は滅亡してたかもしれない。


 全ては俺のお陰。俺って、ヤッパリ偉大!


 それにしても、平和っていいよね~

 というか、俺って、この半年間頑張り過ぎちゃったよね。

 商人Lv99にカンストした力を使って、ダンジョン経営と商会経営を頑張っていたのだ。

 金儲けって、凄く興奮するし。

 まあ、頑張り過ぎてダンジョンマスターも見事カンストできちゃったし。


 これは頑張ったご褒美が欲しいよね。


 そうだ!久しぶりに孤児院に行って美幼女達に癒しを貰いに行っちゃお!

 以外と、竜王も連れて行くといいかもしれない。


 竜王って、同年代の友達が1人も居ないんだよね。

 実際、竜王って、初級者の森のダンジョンが生まれた時に生まれたようだから、生後7ヶ月ぐらいだったりする。

 まあ、生まれたてだから弱っちかったのだけど。話によると、まだ龍体にもなれないみたいだし。


 ドラ〇エの竜王って、戦いの途中で龍になったけど、ウチの竜王は、ただ単に若すぎて龍になれなかっただけみたい。


 まあ、兎に角、竜王も孤児院に連れて行く。

 あそこには、癒しがあるのだ。

 白猫ちゃんと遊びたい。今から大人になるのが楽しみだし。絶対に美人さんになる筈だし。


 でもって孤児院に行くと、エルフが押し掛けて、なんか揉めている。


【精霊教の教会で、人間や獣族の孤児を育てるとは、一体、何を考えてるのか!】


【獣の子を追い出せ!】


 本当に、エルフ王国の奴らは……

 俺が作った理想郷にケチつけるとは許さん!


 俺はフワリと飛んで行って、騒いでいたエルフ達に、拳骨を落す。


「やい! お前ら、俺が作った孤児院に文句あるんか!」


 タンコブを作ったエルフ達が、俺の登場に驚いている。

 多分、俺自らが、この孤児院を作ったとは思ってなかったのだろう。


 俺が作った孤児院は、とても立派過ぎて、リーフが教皇をやってる緩い精霊教の総本山となっていたのだ。

 因みに、いつの間にかこの孤児院が、エルフ至上主義の精霊教でも聖地に認定され、エルフ至上主義のエルフ達も訪れるようになっていたようである。


 本当は精霊教の教会じゃなくて、ただの孤児院だったのだけどね。

 リーフに運営を任せてたら、完全に教会にされてちゃったんだよね……


 でもって、エルフ至上主義のエルフ達は、教会に併設された孤児院で、人族や獣族を育ててると勘違いしてるみたい。


 だけど、本当は孤児院が先で、教会は後。

 本当に、勘違い甚だしい。


「お前ら! 最初に言っとくけど、この場所は俺が作った孤児院で、子供達も俺自らが集めたんだ!

 もし、子供達になんかしてみろ! ギタンギタンにしてやるからな!」


 俺の鬼の剣幕に、エルフ至上主義のエルフ達は大慌て。ブルブル震えながら失禁してしまってるし。


 本当にムカつくぜ!エルフ至上主義の精霊教って、一体何なんだ?俺と全く関係ないだろ?

 そもそもエルフ至上主義と精霊教を一緒にするなっての!


 これ、絶対にちゃんとしといた方がいい。

 エルフ至上主義の精霊教の奴らって、カーランド王国の精霊教と同一の宗教だと思い込んでる節があるし。


 てな訳で、カーランド王国の精霊教の教皇でもあるリーフに詳しく聞いてみる。


 話によると、リーフ的には、普通に魔の森で信じられていた精霊教を、普通に、カーランド王国でも信仰してただけだったらしい。

 そのうちに、あれよあれよと祭り上げられて、カーランド王国の精霊教の教皇になってしまっていたのだとか。


 でもって、エルフ族は、基本、エルフ至上主義なのは確かなのだけど、エルフ至上主義と精霊教は、別物という話らしい。


 エルフ王国は、エルフ族だけが暮らすエルフ至上主義の国なので、いつの間にかエルフ至上主義と精霊教の教えがゴッチャになってしまったのでは?という話だった。


 リーフ的には、魔の森の精霊教のカーランド支部を勝手に運営してた感じで、多分、エルフ王国の側も、エルフ王国支部を勝手にやってるだけの話だという事だった。


 因みに、エルフ王国の女王は、リーフのお姉ちゃんであるらしい。


「そんな緩い感じだったのか?」


「ハイエルフ的には、そんな感じでございまする」


 リーフは、土下座しながら答える。


「で、お前は、精霊教というより、精霊王である俺を信仰してるんだよな?」


「そうでございまする。精霊教とは、本来、精霊王様を祀る総称でございますので!

 ハイエルフの郷では、そもそも精霊教という名前自体も存在していませんので」


「じゃあ、カーランド王国の精霊教の名前って変えれるか?

 エルフ王国の奴らに、勝手に同じ精霊教と勘違いされると、面倒だしな!」


「精霊様の仰られる通りに~」


 てな訳で、カーランド王国の精霊教の名前は、『森の精霊教』に変えてやった。可愛いロゴも作ってやろうと思ったが、既に作っていた『森の精霊のお店』と同一にしといた。


 俺に関わるモノは、全てこのマークが付いてたら、アホなエルフ至上主義のエルフもちょっかい出して来ないと思うしね!


 そんな感じで上手くいってたのだが、1ヶ月後。

 エルフ王国から、俺宛に、何だかやんごとない書簡が送りつけられて来たのだった。


 ーーー


 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。


 森の精霊さん、商売無双。

 まあ、商人Lv.99なら当然だよね。


 面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆を押してくれると嬉しく思います。

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