表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/51

37. スタンピード

 

 今日もいつものように、冒険者ギルドに向かう。

 そう、俺って冒険者だから。

 精霊が冒険者って、格好良いでしょ!


 俺は、よく居る異世界転生モノの主人公のペット枠では無いのだ。俺自身が冒険者で冒険者パーティーのリーダー。


 そんな俺が、薬草集めも飽きたので、掲示板で初級者用のクエストを物色してると、突然、


【スタンビートだ!】


 見た事があるC級の冒険者パーティーの一団が、慌てて冒険者ギルドの中に入って来た。


【何だと!】


 いつものように、バーカウンターに居たギルド長でもあるハゲのオッサンが反応する。


【初心者の森の奥に、ダンジョンが発生してたようだ!】


【なんだと! 初心者の森にだと! 何で、今まで気付かなかったんだ!】


 そりゃあ、気付かんだろ。俺も一度だけ初心者の森に行った事があったのだが、冒険者なんか1人も居なかったし。

 今現在、初心者の森は、薬草を取り尽くしていて旨みが全くない森なのだ。


 なのでみんな、中級者の森に行く。

 因みに、上級者の森は、俺が住んでた魔の森ね。


 まあ、兎に角、イベントである。

 スタンビート、面白そう。

 しかも、ダンジョンが誕生って、夢踊る。


【オイ! 野郎共、強制クエストだ! 直ぐに、カーランド王都に所属してる冒険者共を、冒険者ギルドに集めろ!

 精霊様! 悪いが、初心者の森でスタンビートが発生した事を、王様に伝えてきてくれねーか!】


 ハゲのオッサンが、テキパキと指示を出す。

 まあ、俺達『森の精霊さんと仲間達』が、王様に伝えに行くのは適任だよね。

 パーティーメンバーに、王女様のセリカ姫と、その妹設定のシロが居るからね!


 王様に伝えると、すぐにカーランド王国も兵を出す事となった。

 しかし、騎士団長のオットンとか、顔見知りのフッサーとかは居ない。

 何せ、現在、カーランド王国は絶賛戦争中なのだ。

 オットンもフッサーも、ローランド帝国との戦争の前線に出張っている。


 なので、王都の兵士はいつでも不足気味。

 多分、俺やシロやクロが居るから、王都の警備を少なめにしちゃったのであろう。


 だって、シロは、過去に国3つを滅亡させた事がある厄災級の魔物。

 シロが一匹いるだけで、カーランド王都の防備は過剰戦力ぎみ。


 まあ、シロは、セリカ姫の妹設定なので、王族としてカーランド王国を守る義務が有ると言えば有る。

 それを、王様は逆手に取っているのだ。


 でもって、カーランド王の命令は、王都に駐在する王国軍は元々少なく、王都防衛の観点からも、スタンピードと言っても王都の外に兵を出す訳にはいかなく、王国軍は形だけの王都の警備。

 まあ、正門にいつもより多めに兵を配置するぐらいのね。

 スタンビートの魔物の討伐は、冒険者ギルドに丸投げとか、有り得ない王命。


 それをハゲのオッサンに伝えると、ハゲのオッサンは大激怒!

 だがしかし、俺達『森の精霊さんと仲間達』は、冒険者ギルド側だという話をしたら、万遍の笑み。


 まあ、『森の精霊さんと仲間達』の構成メンバーは、俺と、王族2人とその侍女なので、危ないスタンピードの強制クエストに参加させれないと思っていたようである。


【ガッハッハッハッ!精霊様達が強制クエストに参加してくれるなら、百人力だぜ!】


 先程まで悲愴な顔をしていたのに、現金な男である。

 まあ、ハゲのオッサンは、シロの正体が、300年前に、3つの国を滅ぼした厄災級の魔物アラクネだと知っている。

 シロにかかれば、スタンピードなどどうとでもなると思ってしまったのだろう。


 そして、王都冒険者ギルド長による、今回のスタンピードの作戦。


 俺達『森の精霊さんと仲間達』が、前衛として戦い、俺達が打ち損じた魔物を、S級、A級、B級、C級の冒険者達が倒し、D級以下は後方援護という、何とも大雑把な作戦になった。


 本来なら、俺達『森の精霊さんと仲間達』は、G級の冒険者パーティーだから後方支援じゃないのか?とは、言わない。


 魔の森関連のクエストは、本来、S級のクエストなのだ。

 それなのに俺達『森の精霊さんと仲間達』は、頻繁に魔の森に訪れて、最高級の薬草を詰んでくるのは有名な話。

 今更、G級冒険者というのも無理がある話なのだ。


 まあ、俺的には、ただ実家に帰ってるだけの感覚なのだけど。


 そんなこんなで現在。俺達は、初心者の森から溢れ出てくる魔物達と相対している。


「ご主人様、どうしますか?僕が全部、やっつけちゃっていいですか?」


 シロが、お伺いを立ててくる。

 まあ、スタンピードと言っても、魔の森に居る魔物に比べたら雑魚。

 俺が戦っても、全く旨みがない。だって経験値が稼げないんだもん。


 だがしかし、カーランド王都冒険者ギルドのみんなが見てる。

 俺は、「精霊さん、凄い! 格好良い!」と、キャキャ言われたいのである。

 それこそが、ハーレム勇者というもの。


 今でも、誰の胸の谷間にでも入れる俺は、世界一のハーレム勇者と断言出来てしまうが、まだまだ。

 間違って、胸の丘の山頂のサクランボをチュパチュパしても怒られない程のハーレム勇者になりたいのである。


 間違って、サクランボをチュパチュパするシチュエーションがあるか知らないけど。


 兎に角、可愛い女の子が、俺のする事をなんでも受け入れちゃうくらいのハーレム勇者になりたいのだ。


「シロは、大人しくしておいてくれ!」


 俺は、格好良く、シロに指示を出す。

 しかし、


「ナオナズン!」


 マリンが、覚えたての広範囲大爆裂魔法を放ってしまう。


「うっそ!」


 マリンは、最近、イオナ〇ンじゃなくて、ナオナズンを覚えたのだ。


 マリンって、勝手に、魔の森に行くと別行動してレベル上げしにいっちゃうし、俺に従順なのか違うのか分からない所もあるのである。

 でもって、ナオナズンを覚えちゃったのであるが、ナオナズンは知ってのとおり、ドラ〇エでも覚えたら、高頻度に使う魔法。覚えたてなら、尚更、使いたくなっちゃう魔法なのである。


 でもって、今の状況。そうスタンピード。

 たくさんの魔物の軍勢が現れたら、そりゃあ、誰でも使いたくなっちゃうよね。


 因みに、マリンのナオナズンで、100匹ぐらいの魔物が消滅。

 ドラ〇エ魔法、凄すぎる。


 後ろで見ていた冒険者達もビビってる。


【コレって、大魔法使いのリーフ・ストロガルフより凄いんじゃないのか?】


【いや。死んだ大賢者アルツハイマーの爆裂魔法と同じ魔法だろ!】


 どうやら、大賢者アルツハイマーは、イオ〇ズンじゃなくて、ナオナズンが使えたようであるようだった。


 多分、リーフは、俺よりショボイ上級精霊と契約していて、エリクルも使えないレベルだから、ナオナズンも使えないレベルなのだろう。

 ん?違う。魔法使いは、元々、エリクル覚えられない?


 まあ、兎に角、冒険者の反応からすると、リーフはナオナズンを使えないのは確か。

 すると、マリンは、この国が誇る大魔法使いリーフを、既に越えてる事になってしまう。


 スゲーぜ。俺のマリン! (森の精霊さんは、もうマリンの事を、自分の所有物だと思っている)


 だがしかし、俺は、マリンに負ける訳にはいかないのである。


 冒険者の女の子達に、精霊さん、凄い!濡れちゃう!と、言わせる為にも!


 てな訳で、いつもの徒手空拳。

 精霊が魔法を使うのは当たり前だが、か弱そうな森の精霊さんが、徒手空拳で魔物をギッタンギッタン殴り倒していったら、冒険者の女の子達は、凄い精霊さん!抱いて!と、言ってくれる筈なのだ!


「ナオナズン!」


 また、マリンがナオナズンを使って敵を殲滅してしまう。

 だから、マリンは、魔法使うなって!


 俺は、シロにアイコンタクトをして、見えない糸で、マリンを簀巻きにしてもらう。


 これで安心。呪文も唱えれないように、見えない糸で口も塞いでるから、もう、絶対にマリンに邪魔されないのである。


「それじゃあ、行ってくる!」


「ご主人様! ほどほどに頑張って下さい!」


 シロが応援してくれる。


「ああ! 俺の実力を女の子達に見せてやんよ!」


 俺は、猛スピードで魔物の群れに突撃して、そして、


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ--!!」


 魔物の群れを、ボコボコにぶん殴ってやる。


 冒険者達は唖然。まさかの物理攻撃。

 5分後には、魔物の死体の山が積み上がり、見事、スタンピードを終結させてしまったのであった。


 でもって、クエスト後は、いつもの打ち上げ。


【精霊さん!凄いです!】


【精霊さん、パフパフする?】


 なんか、いつもよりメッチャモテる。

 というか、ただでパフパフ出来ちゃうとかって、最高かよ!

 今迄は、エルフのお姉さん達と、セリカ姫やマリンとかとしかタダパフパフ出来なかったのに。何の対価を払わなくても、タダでパフパフされる時代が来るとは……


 そう、ナニもアソコもない精霊さんにとって、オ〇パイパフパフは、性行為と同意なのである。


 森の精霊さんの感覚だと、会った人と、その場でS〇Xさせて貰える感覚。


 しかも、体全身が性感帯の精霊体なので、男のS〇Xの数百倍気持ちいいのだ。


 ハッキリ言うと、俺を超えるハーレム勇者などいない。

 卑劣なハーレム勇者って、大体、魅了とか反則的なスキルを使ってハーレムを築くけど、俺の場合は、完全合法。


 だって、魅了スキル使ってないのに、自ら、可愛いい女の子達がオ〇パイパフパフしてくれるんだぜ!

 俺が人間だったら、可愛い女の子と街で会ったら、挨拶代わりに股を開いて無理矢理挿れられちゃう感じ。


 俺、いつも女の子に捕まって、胸の谷間に入れられてパフパフパフされちゃうもん。

 本当に、この世界の挨拶がオ〇パイパフパフで良かったぜ!


 こんな感じに、森の精霊さんの勘違いは続くのであった。


 因みに、今日のオ〇パイパフパフ大会の賞金は、1000万ゴル。

 当たり前のようにマリンが優勝して、1000万ゴルを懐に入れたのは、言うまでもない話だった。


 2位は受付嬢のミーナで、500万ゴルをゲットしてウハウハ。

 ミーナも、益々、森の精霊さんの事が大好きになってしまうのは、言うまでもない話。


 ーーー


 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。


 森の精霊さんのハーレム無双。

 森の精霊さんが、オ〇パイパフパフを、この世界に広めたとは、まだ気付いていない。

 しかも、パフパフがこの世界の挨拶だと勘違いしてる始末。


 面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆押して下さると嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ