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33. ハゲのオッサンのクエスト再び

 

 冒険者ギルドで打ち上げをしていた筈なのに、いつの間にか、王城のセリカ姫のベットで寝かせられていた。


 なんか、いつも冒険者ギルドに行くと記憶が無くなっている。


 俺が起きると、そのまま侍女のマリンに捕まり、朝風呂に入れられてしまった。

 多分、昨日、俺は酔っ払って風呂にも入らずにそのまま寝てしまったのだろう。


 マリンは、俺の体に石鹸を擦りつけ、そして俺をスポンジ代わりにして、自分の体を洗うのだ。


 マリンは、全く躊躇しない。俺がスポンジ代わりに使われると喜ぶと知っているのだ。

 そして、念入りに、胸の谷間や股の間とか、汗ばむ場所を洗うのだ。


 小さな精霊じゃないと、こんなプレイは絶対に出来ない。体全体が精霊体で性感帯だから、ホントに頭が真っ白になってしまうぐらい気持ちいいのだ。

 お風呂入る度に、イキ失神してしまうのはお約束。

 ナニもアソコも無いのに本当に凄い。


 そして、失神から目覚めると、いつの間にかオシャレな服を着せられている。

 最近、俺は着せ替え人形と化してるのだ。

 王国中の人形職人にリーフが命令して、俺の洋服を作らしてるとか。


 まあ、動かない人形用だったので、最初の方は、肩周りとか動かしずらかったりしたけど、そこは俺の意見を取り入れてアップデートしていってる。


 最近では、スムーズに肩が動くようになってきてるし。

 それにしても、俺はどうやら性別女と考えられてるようである。

 どう考えても、女物の服しかないし。

 まあ、胸が少し出てるから、女だと勝手に勘違いしたのかもしれない。


 まあ、俺としては都合いいんだけど。女だと思っててくれた方が、女の子にメチャクチャ出来るし。


 メチャクチャと言っても、胸の谷間に入り込んで、丘の山頂のサクランボに足を掛けて、刺激するぐらいだけど。

 胸の谷間から飛び出る時とか、弾くようにサクランボを蹴って、女の子にア~ンと、言わせちゃうのだ。


 兎に角、女の子と思われるのは、俺にとって凄く都合が良いのである。


 でもって、朝食を食べ終わったら、今日も冒険者ギルドに向かう。


 冒険者ギルドに向かってると、道すがら、エルフのお姉さん達に見つかり、


「精霊様、パフパフしましょうか?」


 と、聞かれる。どれだけ、この世界はドラ〇エの世界に似ているのだ。(パフパフは、元々、この世界には無い。森の精霊様が広めたと、全く気付いてない)


 俺は、優しい森の精霊さんだから、エルフ達に、『パフパフ出来るほどのオ〇パイ持ってねーだろ!』

 とは、言わない。


 一応、エルフの胸の谷間に潜り込み、羽根をバタつかせて昇天させてやるのだ。

 これでいいだろ。


 1人昇天させると、次から次えとエルフがやってくるが、シロが睨みつけると、みんな諦めてくれる。シロは、やはり役に立つ。


 女の子を、超絶テクで失神させるのは、男(精霊さんの心は男)として満足できるが、流石に、何人もとなると疲れちゃうのである。


 まあ、こんな感じに、俺の事が大好き過ぎるエルフの相手をしながら、冒険者ギルドに着くと、いつものようにバーカウンターに居たハゲのオッサンが話し掛けてきた。


「精霊様。すまねーが、魔の森で薬草を取って来てくれねーか?

 最近、ローランド帝国の攻撃が激しいらしく、国から薬草の注文が沢山入ってきやがるんだよ!」


 ん?これは、またまた、ハゲのオッサンによるクエスト?

 しかし、飛べないセリカ姫とマリンも一緒だから、日帰りじゃ行けない。


 と、思って悩んでると、


「ご主人様、このクエスト受けないんですか? 魔の森なら、一瞬で行けますし、G級冒険者らしい、優しいクエストですよね?」


 なんか、シロが、訳の分からない事を言ってくる。


「魔の森になんか、一瞬で行ける訳ねーだろ!セリカ姫とマリンまで居るんだぞ!」


 俺は、正論を返す。無知なシロに、ご主人様の義務として教えてやる。下僕の教育も、ご主人様の大事な仕事なのである。


「魔法使えば、一瞬ですよ! 僕も、たまに魔の森に帰ってますし。クロとかも、たまに、マタタビ取りに魔の森に帰ってますよ」


「魔法だと?」


「ご主人様。フーラ使えますよね?フーラって、1度行った事がある、大きい街や城に一瞬で行ける魔法なんですよ!」


「知ってるちゅーの! 俺が、ドラ〇エ歴何年だと思ってんだよ! ていうか、魔の森に、フーラで行けるのかよ?!」


「フーラに、森の泉が登録されてますから、普通に行けますね。それから、カーランド城も登録されてますから、一瞬ですよ。

 フーラって、パーティーにも適用できますから、誰か1人でもフーラを使える人がいたら、全員で魔の森に行く事ができます!」


 シロが、教えてくれた。

 魔の森で、ずっと、引き籠もりしてたから、今迄、フーラを使う機会が無かったのである。

 まさか、魔の森の泉が登録されていたとは思わなかった。

 それなら、ハゲのオッサンのクエストを受ける事が出来る。


「オッサン! その薬草取りのクエスト、受けてやるぜ!」


 俺は、鼻高々に宣言してやる。

 街の人のクエストを受けるのは、ドラ〇エの醍醐味なのである。

 まあ、街の人のクエストを無視してたら、一生ドラ〇エクリアー出来ないし。


「本当かよ! 助かるぜ!」


 俺は、ハゲのオッサンからのクエストを受注すると、早速、その場でコマンドを操作して、フーラの呪文を使った。


 すると、世界が暗転し、1ヶ月ぶりの、実家の森の泉に到着したのであった。


 これには、セリカ姫はビックリ仰天驚いている。

 セリカ姫って、語学の才能が無いのか、古代エルフ語はサッパリなのである。


 侍女のマリンは、俺とハゲのオッサンとシロの会話を聞いてたので、今から転移魔法を使うと理解してたが、セリカ姫は、取り敢えず、分かってるフリして、ニコニコ聞いていただけで、俺達のパーティー『森の精霊さんと仲間達』が、ハゲのオッサンから、薬草取りのクエストを受注したのを理解していなかったのである。


【ここは、森の泉?!】


 セリカ姫は、キョロキョロしながら疑問を口にする。


「ああ。ハゲのオッサンのクエストを受けたからな!」


 俺の言葉を、マリンがセリカ姫に通訳しながら、今回の事の成り行きを詳しく説明してくれている。

 マリンは、本当に役に立つ。


 とか、思ってると。


「お父さん!」


 どうやら、俺の魔力に気付いたのか、森のパトロールをしてたであろうフェンリルの銀が、泉に戻って来た。


 これには、セリカ姫は、ビックリを通り過ぎて固まってしまっている。

 だって、子犬姿じゃない銀は、とても大きいし、デッカイ狼の魔物にしか見えないから。


「おい! セリカ姫が怖がってるじゃねーかよ!」


 俺が注意すると、銀は、セリカ姫に合わせて、人間の姿になった。

 というか、銀が人間に化けた姿を初めて見た。

 髪の色は、体毛と同じく銀色。若い男性の姿で、何故か執事服を着ている。

 結構な、イケメン。多分、この姿で王都に行ったら、若い女の子達にキャッキャッ!言われるだろう。


【初めまして。セリカ姫。父が大変お世話になっております】


 セリカ姫は、イケメンの銀に話し掛けられて、頬がポッ!と真っ赤になっている。


 すかさずシロが、セリカ姫に、かくかくしかじか銀の説明をする。


【そうなんですか。銀さんも、精霊様に子供の時に拾われた、フェンリルさんなんですか】


 どうやら、シロは、都合が良いように銀について説明したようだ。


【ハイ。私の一族は、森の精霊様を護る、聖獣のフェンリルの一族なのです。子供の頃に、父が亡くなって、その後、森の精霊様の子供として育てられました】


 どうやら、銀の記憶は、いいように改竄されていたようである。

 まあ、育ての親が、実の親を殺したなんて、記憶として消したいもんね。


 俺としては、俺の子供というより、森の泉を護る番犬として育てたつもりだったんだけど、銀が、俺の子供として育てられたと思ってるなら、別に訂正する必要もないだろう。


【そうなのですか。やはり、森の精霊様は、慈愛に溢れる方なのですね】


 完全に、セリカ姫は、勘違いしてしまっている。

 銀の親は、俺が殺して経験値にしたのに。

 というか、俺は俺を護る仕事をしてた聖獣を、この手に掛けていたのか……知らなかったとはいえ、俺って、相当な悪者なのでは……


 まあ、ドラ〇エ的には、出てきた敵?を経験値にするのは、正解なので、別に間違っては居ない筈。

 げんに戦えて、経験値にも出来たしね。戦っちゃいけなかったら、戦えない設定にしておけ!ての。俺は、その当時、この世界の事を詳しく知らなかったし。今でも、そんなに知らないしね。


 セリカ姫への説明が終わると、銀が俺に話し掛けてきた。


「お父さん。いつまで森に居られるのですか?」


「薬草集めたら、すぐにでも」


「そ……そんな……私一人で、森を護るのは、とても大変なんです……」


「そんなの、アオに頼めばいいじゃん。強さだけなら、アオは、この森最強だろ?

 だって不老不死だから、誰にも絶対に負けないし」


「そのアオさんを制御出来なくて大変なんですよ!

 元々、アオさんを制御出来たのって、元四天王の龍達と、ご主人様だけだったんですから!

 僕に、アオさんのお守りは、役不足なんです!」


 アオは、泣きそうな顔をして言ってくる。


「別に、ほかっとけばいいだろ?」


「アオさんは、、放火魔なんです!三度の飯より、放火好き!

 頑張って、火消ししないと、すぐに、森が焼けてなくなっちゃうんです!

 お父さんの力で、なんとかアオさんをどうにかして下さい!」


 なんか、銀に頼られてしまった。

 銀は、従順で良い子。忠実な番犬なのである。

 まあこれは、ご主人様として、銀の飼い主として、良い所をみせとかないとならない。


「ああ。分かった。俺が何とかしてやるぜ!ど~ん!と、父ちゃんに任せとけ!」


 銀は、俺の事を尊敬の眼差し。

 飼い主は、たまに飼い犬に、ご主人様の凄さを教えないといけないのである。じゃないと、舐められちゃうからね。


 そんな訳で、薬草摘みをするついでに、急遽、アオに教育的指導をしに行く事となったのだった。


 ーーー


 ここまで読んでくれて、ありがとうございます。


 久しぶりに、第2の四天王、忠犬銀の登場回でした。


 面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆☆を押してくれたら嬉しく思います。

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