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27. 初クエスト

 

 俺は、ハゲのオッサンと2人で、依頼が貼ってある掲示板を見てる。


「これなんかどうだ?」


 ハゲのオッサンは、勝手に依頼の紙を剥ぎ取り、俺に見せてくる。


「だから、それはS級の依頼だろ! 俺はG級で、頑張っても、1つ上のF級の依頼しか受けられないって、言ってんだろ!」


「そうか」


「そうかじゃねーよ! お前、ギルド長なのに知らねーとか、言わせねーぞ!」


「お前は、全く説明も聞いてなかったのに、よく知ってるな?」


 ハゲのオッサンは、不思議な顔をして聞いてくる。

 俺は、猫耳受け付け嬢が一生懸命説明してくれていたのを、猫耳ちゃんの大きくなったオッパイに釘付けで、全く聞いていなかったのだ。


「そんなの、俺がどんだけ異世界転生モノのラノベ読んでると思ってんだ!

 そんなの引き籠もりのオタクには、常識だってーの!」


「言ってる意味はよく分からんが、それならこれならどうだ?」


「これも、A級だって!舐めてんのか!」


「S級の依頼を受けれる人材を、冒険者ギルドとしても遊ばせる訳にいかんからな、こちらも必死なんだよ」


 ハゲのオッサンは、どうしても俺に、高ランクのクエストをやらしたいらしい。


「もう、いいから、俺が選ぶよ!」


 と言って、俺は初心者冒険者お馴染みの薬草採取クエストを、掲示板から破り取る。


「それは止めておけ」


 ハゲのオッサンは、俺からG級ランクの薬草採取のクエストの紙を奪い取ろうとする。


「G級クエストだから、いいだろ!」


「まあ、いいんだが、面倒臭いぞ」


「なんでだよ!」


「初級の森の薬草は、殆ど取り付くして、中々見つからないんだよ。この国は絶賛戦争中だから、万年薬草不足という訳だ」


「別に、薬草採取たって、初級の森で採取しなくてもいいんだろ?」


「それはそうだが、ここいらでは初級の森でしか薬草は取れないんだが」


「だったら」


 俺は、コマンド操作して、薬草を、パッ!と、取りだしてハゲのオッサンに見せてやる。


「なんと、こんな新鮮な薬草が有るというのか!」


 なんか、ハゲのオッサンが、俺が持ってた薬草を見て興奮してる。


 まあ、俺は、魔の森で取れるモノなら、持てる上限の99個まで、いつでもストックしてるのだ。

 なので、薬草も例に漏れず99個持ってたりする。


「これでいいだろ?」


「全くもって、問題ないぞ」


 てな訳で、俺は猫耳受け付け嬢の所に行って、99個の薬草を渡して、初めての依頼を完全コンプリート。

 やっと、異世界転生者のような、ちょとだけ受付のお姉さんと、冒険者ギルド長を驚かせる事に成功した。


「フフフフフ。どうよ?」


 俺は、鼻高々に冒険者ギルド長に自慢する。

 これぞ、薬草なんて、最初から持ってたぜ無双。

 俺が、冒険者になったらやりたかった1つ。


「精霊様。現在、慢性的な薬草不足なので、もっとあったら薬草を納めて欲しいんだが……」


 まさかのもっと寄越せ?催促……

 俺は、1種類99個しか持ち物、持てないんだよ。


 確かに、魔の森に行けばたくさん生えてるけど、魔の森までは、結構遠いんだよな……


 しかし、頼られたなら行かなくてはならない。

 何故なら、俺は頼られると嬉しくなっちゃうタイプ。


「俺に任せとけ!」


 てな感じで、現在、魔の森に向けて猛スピードで飛んでいる。

 魔の森は、結構、遠い。王都からは馬車で丸一日。歩きだと2日。

 そして、俺が猛スピードで飛ぶと、2時間ぐらい。


「やっと着いた……というか、これから薬草探さなきゃならんのかよ……」


 ブツブツ言いながらも、俺は、必死に薬草を探す。

 俺は、実を言うとクエスト大好きなのだ。

 ドラ〇ンクエストというだけあって、ドラ〇エ好きは、例に漏れずクエスト大好きなのである。


 レベル上げには飽きたが、クエストには飢えている。

 街の人に話し掛け、クエストを受けるのは、ドラ〇エの醍醐味。


 多分、今回は、ハゲのオッサンのクエストなのだろう。

 危険な魔の森で、薬草採取するという。


 こんなの燃えない筈がない。


「ウッヒョー! ドラ〇エ大好きな、森の精霊さんを舐めんよ!」


 命令されて、喜んじゃうのは、M男のさがか。もしかしたら、ドラ〇エ好きは、全員、M男かもしれない。

 だって、みんな苦行僧のようにレベル上げするし。


 俺は、たかが薬草採取にゾーンに入り、2時間で、コマンドに入れておける99個の薬草を手に入れる事に成功したのだった。


 そして、再び、2時間。

 俺は、日帰りで王都の冒険者ギルドに戻って来たのだった。


「どうだ!」


 俺は、これみよがしに、ハゲのオッサンに見せつけてやる。


「もしかして、日帰りで魔の森に行って来たのか?!」


「おうよ! 俺はやれば出来る男なんだよ!って、今は男じゃなかった。テヘペロ!」


 なんか、とてもビックリされて、テンション上がっちゃう。


【おい! ミーナ、薬草の買取りしてやれ!】


 ハゲのオッサンが、ギルド長らしく、猫耳の受け付け嬢に命令する。


【精霊ちゃん、頑張ったにゃ。午前の99個と、今回の99個合わせて198個。1個1000ゴルだから、19万8000ゴルだにゃ!

 精霊ちゃん。大金持ちにゃ。今度、デートしてにゃ。そして、たくさん、私にお洋服買ってにゃ】


 やはり、この猫耳受け付け嬢は、ちょっとアホな子で、お股も緩そうである。


 まあ、俺が、無害な森の精霊さんに見えるから、気を許してるかもしれないが、俺の中身は中年のオッサン。エロの塊なのである。

 実際、全身性感帯だし、今度デートして、帰りにお風呂屋さんにでも、一緒に行こう。

 そして、俺の体に石鹸を塗りたくって、体を洗うスポンジ代わりにしてもらうんだ。


「ウッヒャヒャヒャヒャヒャ」


「精霊さん……大丈夫か?」


 ハゲのオッサンが、不気味な笑いをしてた俺に聞いてくる。


「ジュル。ちょっと、思いのほか大金をゲットしたから、ヨダレが出ただけだい!

 今日は、何だか気分がいいから、この稼いだ金で、ここに居る奴全員に、酒と飯を奢ってやるぜ!」


 俺は、猫耳ちゃんとのエロい妄想に気を良くして、気が大きくなってしまう。


 というか、冒険者になって、クエストで大金を稼いだら、冒険者ギルドに居る奴ら全員に、酒を奢る異世界転生ものテンプレをやってみたかっただけなのだけど。


【おい!森の精霊様が、この稼いだ金で、酒を奢ってくれるってよ!】


 なんか知らんが、ハゲのオッサンが喜んでいる。

 まあ、ハゲのオッサンは、冒険者ギルドのバーテンダーもしてるので、そのまま冒険者ギルド併設の酒場が儲かれば、自分の懐に金が入ってくるかもしれない。


【ウォォォーー!! 精霊様、太っ腹ーー!!】


【精霊様! 可愛いいだけじゃなくて、性格もいいーなんて!】


【精霊様。大好き! チュッ!】


 なんか魔法使いの女の人にチューされてしまった。これは、完全に、容姿が可愛らしい森の精霊さんの役得である。

 ブサメンおオーク顔の精霊さんだったら、絶対に、チューなどしてくれないし。


 それから、俺が喋る日本語じゃなくて、古代エルフ語も、とても上品に聞こえる言葉なので、どんだけ俺が汚い言葉で喋ってたとしても、古代エルフ語を理解してない奴らには、俺が可愛らしく、子鳥のさえずりのような言葉で喋る、可愛らしい森の精霊さんにしか見えないのだ。


「冒険者ギルドは、天国じゃ!」


 俺は、エールをかっくらいながら、この世の春を謳歌するのであった。


 だって、冒険者の女子の胸の谷間に入っても、全く怒られないんだもん。

 ただ、精霊様、飲み過ぎよって、言われるだけなんだもん。


 てな感じで、俺はほろ酔い気分で、夜中に、お城のセリカ姫の部屋に戻る。


「ウヒョー! デッカイ、パイ乙発見!」


 俺は、何故かセリカ姫の部屋のソファーを寝床にしてる、マリンの胸の谷間に潜り込む。冒険者ギルドと同じノリで。


「ふっくら柔らかマショマロみたいだぜ!ドラ〇エ名物パフパフを、体全体で味わえて、もう最高!!」


「アッ~ン……そんなに激しく動かれたら……」


「ウッヒャヒャヒャ、もっとパフパフ、パフパフ」


「そんな敏感な先端を、両手で持たれて、パフパフされたら……アアァァァァアアァァァァ……」


「やべぇ~パフパフ気持ち良過ぎだぜ~」


 マリンと、森の精霊さんは、そのまま二人揃って昇天したのだった。


 しかし、この日の事を、次の日の朝、森の精霊さんは全く覚えてなかったのは、お約束。


 二日酔いで、頭痛いし、何故かシロの平ペったい胸の谷間に入れられていたから。


 ーーー


 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。


 昨日の夜中、薄目を開けて起きてたシロが、森の精霊さんと、マリンが昇天した後、森の精霊さんを、自分の胸の谷間の間に入れてみたのでした。


 そして、『僕だって!』と、谷間を両手で寄せてみながら、決して、谷間に挟まらない森の精霊さんを見て絶望したのは、内緒の話である。


 面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆☆を押してくれたら嬉しいです。



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