26. 冒険者登録
【オッパイが、大きくなったにゃ!】
【古傷の指の欠損が治ったぞ!】
【お……女になれた……】
なんか、冒険者ギルドの1階フロアーに居た奴、全員に、鱗粉を振り撒いてやったら、冒険者ギルド中が大騒ぎになってしまった。
まあ、俺の鱗粉を受けて、床でのたうち回って苦しんでる奴らも居るんだけど気にしない。
猫耳の受け付け嬢に、捕まって頬をスリスリされて嬉しいし。
本当、俺、見た目が可愛らしい森の精霊さんで、良かったよ。
可愛くなかったら、オッパイが大きくなった猫耳ギャルに、頬でスリスリされないしね。
続けて、なんかブカブカのフルメイルの鎧を来てる、超絶美人のお姉さんにも、何故か滅茶苦茶お礼を言われてしまった。
話によると、この超絶美人のお姉さんは、このギルドで最強のS級パーティー『鉄の戒律』の団長さんで、元男性だったとか。
俺の鱗粉を浴びて、超絶美人さんの女性になっちゃったらしい。
でもって、『鉄の戒律』は、イケイケのダンジョン攻略パーティーで、恋愛禁止、男性のみのむさ苦しい冒険者パーティーだったとか。
そして、そんなパーティーを纏めてたのが、男から女になってしまった、このアンギス・アイアンさん。どう考えても、この人の趣味じゃん。
男好きの男性だったので、自分好みの強くてマッチョな男性を集めてハーレムプレイを楽しんでたのであった。
だけれども、問題もあったのだ。
自分好みの男性ばかり集めてしまったので、冒険の最中、いつもムラムラしてたとか。
だけれども、自分以外は全員ノンケ。
団長として、絶対にパーティーメンバーに手を出す訳にはいかなかったのである。
だがしかし、心だけは女性だったのだけど、森の精霊さんの鱗粉を浴びて、アンギス・アイアンは、晴れて、体も女になれたのである!
これで、心置きなく、自分が集めた自分好みのむさ苦しい男達を食いまくれるという事だろう。
『鉄の戒律』のパーティーメンバーも、超絶美人さんになったアンギス・アイアンを見て、気もそぞろで、ソワソワしてるし。
中には、女性になってしまった団長を見て勃起してしまってるのか、腰が引けてるメンバーまでいるし。
【それでは、今後の方針について話し合う為に、パーティールームに行くぞ!】
なんか、女性になったアンギス・アイアンは、格好良く、パーティーメンバーに声を掛ける。
これから、パーティールームで何をするんだろう。森の精霊さんは、やらしい事しか思い浮かばないのであった。
でもって、なんか良い事して気分が良くなってた所で、自分が冒険者になる為に、冒険者ギルドに来た事を思い出した。
なので、先程、頬っぺをスリスリしてくれた猫耳の受け付け嬢の所に行って、冒険者登録を行いに行く事にする。
【精霊ちゃんは、冒険者になる為に、ここに来たのかにゃ?】
なんか、猫耳の受け付け嬢は、喋り方がアホっぽかった。可愛いからいいんだけど。
【そうだ。精霊様は、冒険者になりたいらしい】
通訳のハゲのオッサンが、俺の代わりに受け付けの猫耳ちゃんに話してくれる。
【そしたら、G級の冒険者カードを発給するニャン】
【精霊様は、S級からでいい。カーランド王都ギルド長の俺が許可する!】
「ん?ハゲのオッサン、ギルド長だったのか?バーテンダーじゃ無かったのかよ!」
俺の言葉を聞いて、ハゲのオッサンは、ニヤリとする。
「酒場の親父に化けて、新参者の人となりを観察してるんだ」
「そんなやらしい事してるのかよ!」
「新人に、荒くれ冒険者達がやり過ぎない事も、監視してるぞ」
「荒くれ冒険者が、新人虐めする事は容認してるのかよ!」
「当たり前だ! それを弾き返せるくらいの気概がなければ、冒険者なんてできんだろ!」
「それもそうかも」
なんか、妙に納得してしまう。
荒くれ冒険者に向かっていけない奴が、魔の森のヤバイ魔物なんかと遭遇したら、一瞬で殺されてしまうし。
「という訳で、精霊様は、S級な!」
「それは困る! ぞこぞの異世界主人公は、あっという間にS級になるかもしれんが、俺は、普通に冒険者になりたいんだよ!俺って、寿命がない不老不死の森の精霊さんだから、ノンビリレベル上げして問題ないし、G級なのに、こんなに強いの?とか、言われたいんだよ!」
俺は、自分の中の妄想を、ハゲのオッサンに説明する。
そう、俺は、G級冒険者になって、階級の高い冒険者達に、舐められまくりたいのである。
そして、少しだけ力を見せてやって、森の精霊さん、G級なのにスゲーぜ!て、言われたいのだ。
「本当に、精霊様は変わってるよな……冒険者に舐められたいとか、弱っちいフリをしたいとか……」
「兎に角、俺をG級にしやがれ! 俺は薬草集めやら、子猫探しとか、地域住民の掃除の手伝いとか、スライム退治とかから始めたいんだよ!」
「殆どの新人は、魔物退治から始めたがるというのに、お前さんは、冒険者稼業ってもんを分かってるな。
何せ、冒険者は、依頼人が居ないと始まらないから、街の住民を大事にしなきゃなんねえ!」
「当たり前だろ! 俺は、冒険者がやりたくて、この国に来たんだからな!
そもそも、冒険者始めないと、異世界転生の物語が始まんないって、相場が決まってんの!
俺は、ドラ〇エ世界から脱出する為に、この国に来たんだからな!」
「お前さんが、何言ってんだか、サッパリ分かんねーが、兎に角、地道に頑張れよ!」
「おーよ!」
こうして、俺の異世界冒険者生活が始まった。
ーーー
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
やっと、森の精霊さんは、冒険者になれました。
どんな冒険が待っているのでしょう?ワクワク。
面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆☆押してくれたら嬉しく思います。




