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19. 四天王第一席シロが、カーランド城に現れた!

 

 その赤髪の真っ白い幼女は、何の前触れもなく、カーランド城に現れたのだ。


 城門を護る兵士の制止を無視して、その10歳ぐらいの幼女は、城門をくぐる。


 近づいた兵士は、糸にぐるぐる巻きにされて、全員簀巻き。その力は圧倒的。


 精霊魔法が使えるようになり、再び騎士団長の地位に戻ったオットンや、この国の宰相であり、大魔法使いであるリーフの攻撃を受けても無傷。

 普通に、何事でも無かったように、オットンもリーフも簀巻きにして、森の精霊さんがいるセリカ姫の部屋に、真っ直ぐ入って行ったのだった。


「ご主人様!僕、人間になれたんだよ!」


 その真っ白い幼女は、セリカ姫の部屋に入ると直ぐに、森の精霊さんを見つけて喋り出す。


 森の精霊さんの隣には、セリカ姫も侍女のマリンも居るというのに、居ない者として。

 どうやら、白い幼女の目には森の精霊さんしか見えてないようだ。


「あっ、シロ。ホントに下半身が人間になってるな」


 森の精霊さんは、アラクネで、下半身が蜘蛛であった筈のシロを見て答える。


「僕、とっても頑張ったんだからね!

 ご主人様が、下半身が蜘蛛だから一緒に森の外には連れて行けないと言われて、それから森の魔物を倒しまくって、アラクネαに進化出来たんだよ!」


「そ……そうなんだ……森の魔物達って、お前ら四天王の部下だったんじゃ無かったっけ……」


「しょうが無いよ。僕とご主人様の為だもん。魔物達も、きっと喜んでるよ!」


 なんで、シロに殺された魔物達が喜んでるか分かんなんだけど。まあ、いいか。

 そもそも、俺の部下は、シロ達四天王だけだし。

 だけれども、どうしよう。


 俺は、セリカ姫の顔を見る。


【この子は、精霊様のお友達でございますか?】


 何やら、セリカ姫は、ホンワカした表情で、俺とシロとのやり取りを見ていた。


 まあ、今のシロは、足も人間の足になったので、見た目は可愛らしい幼女。

 セリカ姫の目には、俺の友達の幼女が、俺に会いに、森から遊びに来たと映っているようだ。


 というか、そもそもあの魔境とも言える森に、人間なんか住めないから。

 あの精霊魔法が使えるハイエルフさえ、やっとなんだから。


 セリカ姫の勘違いも、ここまでいくと凄い。

 ずっと城の中で過ごしてきた箱入りだから、仕方が無いかもしれないけど。


「シロを、この城に住まわせていいか?」


 俺が、セリカ姫に聞くと、当たり前のように、マリンが通訳してくれる。


【セリカお嬢様。この幼女が、森の精霊様を頼って、森の精霊様の元にやって来たようでございます。

 森の精霊様は、この幼女にとって親のような存在。どうか、ここで、森の精霊様と共に暮らしたいと言ってるようでございます】


 できる侍女のマリンは、勝手に俺の言葉を改竄して、いいようにセリカ姫に通訳してくれた。


【なるほど、この子は、森の精霊様を追って、1人でここまで来たという事ですね】


 なんか知らんが、セリカ姫はポロポロ涙をこぼしながら、シロを、自分の胸に引き寄せて抱き締める。


【そう。僕、ご主人様を追って、ここまで来たんだよ!】


 何故か、人間の言葉を喋れるらしいシロが、乗っかる。


【そうですか。貴方は、森の精霊様が、突然、森から居なくなってしまって、とても寂しかったんですね】


【そう。僕、とても悲しかったんだよ。だって、ご主人様、僕に何も言わずに、突然、僕を置いて、森から出ていっちゃったんだもん!】


 シロは、セリカ姫に見えないように、下をペロッと出し、泣き真似しながら答える。


【それは、とても辛く、悲しかったですね。これも全て、私のせいなんです。

 私が、お父様を助ける為に、エリクサーを求めてしまったから。

 森の精霊様は、お父様にエリクサーが効かない事を分かってらっしゃって、わざわざ、私の為に、この王都まで来て下さったんですから……】


 なんか、セリカ姫は、感極まって号泣。

 セリカ姫って、そんな風に思ってたの?

 俺、ただ、ドラ〇エ的修行に飽きて、森から出たかっただけなのに……


【あの……僕……ご主人様と離れたくないんです。どうか、僕も、ここに住まわせてくれませんか?】


 シロは、猫なで声で、セリカ姫にお願いする。


【勿論です! 私が責任を持って、貴方をこの城に住まわせますわ!】


 セリカ姫は、見事に、シロの術中に嵌ってしまった。

 シロって、幼女に見えるけど、実は、俺より歳上なんだよね。


 シロに、最初に会ったのは、俺が初めて転職した武道家時代。

 その当時のシロは、普通のアラクネで、しかもナイスバディのSMの女王様みたいだった。


 シロは森の中でも、結構強くて、その当時の俺は倒すのがやっと。


 実際、1ヶ月間、素手で殴り続けて、やっと倒す事が出来たのだ。


 そして、倒した後、シロは、

 仲間になりたそうな顔をして、俺を見ていたのだ。


 俺は、SM女王様など恐ろしいし、例えナイスバディでも、下半身蜘蛛の女などノーセンキューなので、そのままシロを置いて、森の泉に帰ったんだけど、あろう事か、シロは、ストーカーになって、俺に着いて来てしまったのであった。


 俺も、何度も俺の縄張りから出ていけ!と迫ったが、シロは、自分のご主人様になってくれと一点張り。

 どうやら、今迄、女王様をやってたのだが、俺に1ヶ月間も、みっちり殴り続けられ(調教され)、Mに目覚めたとか。


 そんな話を聞くと、余計に引いて、追い出そうとしたのだが、テコでも動かない。

 しかも、俺と1ヶ月間も戦い続け、足も何本か欠損してるし、血だらけだし、物凄く鉄臭く、汗臭かったのだ。


 なので、俺はどうにも耐え難く、シロを無理矢理、森の泉に入れてみたのだ。

 もしかしたら、足の欠損とかも治るかもしれないと思って。


 だけど、やっぱり、シロは魔物だったので、体が溶けてきて、もう死んだな。と思ってたんだけど、どうにか体が縮んだだけで、死ぬのは間逃れたみたい。

 しかも、痛気持ちいいとかいう始末。

 どんだけ、Mっ娘になってしまったんだと思ってたら、毎日、快楽を得る為に森の泉に入り続け、そのうち体も真っ白になり、今の白い幼女のアラクネの姿になったのだった。


 だから、幼い少女の姿でも、中身は狡猾な女王様のアラクネ。いや、Mっ娘か。

 兎に角、純粋無垢なセリカ姫を騙す事など、簡単なのである。


 そんな感じで、ホンワカした雰囲気のセリカ姫の部屋以外の城の中は、大変な事になっていた。


 シロに立ち向かった、兵士達は、シロが出した糸で、全員簀巻き。

 それも、伝説の魔物であるアラクネの糸なのだ。ほどくのも難しい。


 しかも、シロは、森の泉に入って聖属性の魔法まで使えるユニーク種、しかも進化までしてアラクネαになってるので、シロの糸はヤバすぎるのだ。硬さも、柔らかさも、鋭さも、粘着力まで、自由自在。

 ご主人様である俺の言いつけを守って、人間を殺さないように、糸の鋭さや硬さを調整してるが、それでも人間の力ではほどけない。


 結局、王家に伝わる、エクスカリバーを持ち出して、糸を切ってほどいたとか。


 本当に、大変だったね。

 だけど、シロの糸って、人間社会では、目ん玉飛び出るほどの、ビックリする値段らしくて、カーランド王はホクホクだったみたい。


 だって、人間世界では、エクスカリバーしか切れない糸なんだよ。

 この糸で下着を作れば、ミスリル鎧より強度があるパンツが出来上がってしまうのだ。

 ヤバいよね。


 ーーー


 ここまで読んで下さり、ありがとうございます。


 シロは、森の精霊さんのストーカーだったんですね。しかも、昔の姿は、ナイスバディのSM女王様。森の精霊さんにボコられて(調教されて)、Mっ娘の僕っ娘に。


 結構、凄いドラマがあったみたいです。


 面白かったら、復活の呪文【ブックマーク】か、☆☆☆☆☆押してくれると嬉しく思います。

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