第8話 第二章【ホラー】あんたが私の邪魔をするからよ#2
ぽち『暑い日には最近アイス食べるようになっちゃった。』
白夜「あぁ、分かる。美味しいし、体冷やすのにちょうどいいよね。かき氷も好き。」
ぽち『クーラーより外の風のが心地いいように思うときあるなぁ。』
白夜「じゃあ、ヒヤッとするお話、またお願いしますよ。」
ぽち『了解です、今夜も先日の続きです。』
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私は一度辺りを見渡して、あの女子高生を探しました。ですが、全くどこにもいませんでした。
ですがその時、電車を急停止するあのベルが駅中に響いたのです。周りの他の人達の声が聞こえました。
「人が落ちたぞ!!」
「女性だ!!早く電車を止めるように・・・!!」
間に合いませんでした。落ちた女性は、電車に轢かれ、即死でした。その瞬間に電車は止まり、人身事故のあの状態に一瞬にしてなりました。
アナウンスが流れ、現在私がいる駅は電車が止まっている状態になってしまったのです。
私は顔が真っ青になりました。
先程いた駅で一件、この私がいる駅の隣の駅でも一件、そして、現在私がいるこの駅で一件人身事故が起こったのです。
いえ、先程いた駅では女の子を救出できたので、人身事故ではありませんがこんな続くものなのかと驚きを隠せずにはいられませんでした。
先程、肩を掴んだ気でいたあの女子高生が一瞬にしていなくなったのもとても気になります。
私は居心地が悪くなり、そのまま真っ直ぐ家へ帰りました。
「夢でも見ていたんじゃないのか?」
帰ったら同棲している彼にその話をしました。
『ど、どこの世界に歩きながら寝てる人間がいるのよ!?』
私は突っ込みましたが、彼は私に作ってくれたパスタを盛りつけながら疑問を投げかけます。
「でもお前肩を掴んだんだろ?
逃げたなら逃げる瞬間分かるはずだし・・・。なのに、気づいたらいなかったって、お前どんだけ鈍感なんだよ。」
それを言われてしまうと元も子もありませんでした。
『そ、そうだけど・・・。』
そう話をしながら、パスタやサラダ、スープをテーブルに置いていきました。
『で、でも・・掴んだ感触はあったよ・・・。』
そう言うと、彼はうーんと考えるしぐさをしました。そして・・・・。
「心霊現象だったりして?」
『え!?』
「お前、心霊スポットに行ったんだろ?なんか連れてきてしまったんじゃねぇの?」
『ちょっと・・・やめてよ・・・!!』
私は顔が真っ青になる感じがしました。それを見た彼は、やべっと思ったのかすぐに話題をそらしました。
「もう忘れろよ、その女の子にもう会う事ないだろ?
ほら、ご飯ご飯。」
そう言われ、とりあえずご飯を食べました。
でも、もう一度思い返してみました。。全て別々の駅とはいえ、続けて三件も私がいたところや隣の駅で人身事故が起こるものだろうか・・・。
しかもほぼ時間が同時刻のように感じました・・・。不自然に感じます。
いや、そういう事も起こるかもしれません。だけど、なんだか私は腑に落ちない感じがして仕方がありませんでした。
でも、彼にも気にする必要はないのでは?と言われたので、もう気にしないことにしました。
どうせ、もう会う事はないだろうと思ったからです。
ですが・・・、まさかあんな目にあうことになるとは夢にも思いませんでした・・・。
それは、あの日から一週間くらい経ったころに起こりました。あの出来事を忘れかけていたことです。
今日は来月発売予定の雑誌の打ち合わせを会社で行う日でした。会議前にトイレで私は身だしなみを整えていました。
トイレに誰かが入ってきた感じはありませんでした。私一人だと思っていたのです。でも、なぜか視線を感じました。
『??』
振り向いても誰もいないのに、始終誰かに見られている感じがして怖かったのです。
リップクリームを塗ろうとして鏡を見たその瞬間です・・・。
私は心臓が止まりそうになりました。
鏡の中の自分の後ろに・・・あの女の子がいたのです・・・・。
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ぽち『はい、今日はここまでです。』
白夜「おおぉ~~出てきたね!!」
ぽち『ふふっ、ちょっとはヒヤッとしたかな?
この女子高生の正体は一体・・・・!?主人公に何がこの後起こるのでしょうか?
続きはまた後日・・・。それでは皆さん、おやすみなさい。』
第8話/END