第7話 第二章【ホラー】あんたが私の邪魔をするからよ#1
白夜「最近マジで暑くね?」
ぽち『夏だからねぇ。マジで死ぬ。』
白夜「アイス食べたい」
ぽち『私も。あ、でもこういう時こそ、ホラーとか聞きたくない?』
白夜「よし、ぽち先生の怖い話、聞かせてもらおうじゃないの。」
ぽち『了解です。皆さんこんばんは。本日はこんなお話はいかがですか?』
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これは・・・私が体験したお話です・・・・。
当時から現在もかけて、私は出版社で働いています。その時は夏が近づいてきたこともあり、若者向けの雑誌でその中でのホラー特集を担当することになった私は、神奈川県にあるとある心霊スポットに外出していた時の事でした。
ただえさえ、怖い話は得意じゃない私は、あまり行きたくなかったのですが上司命令の為、一人で行くことになってしまいました・・・。
心霊スポットと言われても、昼間の明るい時間に来たので、特におどろおどろしいとかそんな感じはしなかったのですが・・・その帰りにあんな怖い思いをするなんて夢にも思いませんでした・・・。
外出が終わり、上司に電話で報告してそのまま直帰をすることになりました。
『よし、帰ろう。』
私はそう言って、駅へ向かいました。駅のホームで電車を待っているときにそれは起こりました。
電車を待っていると、子供と手をつないでいる女性とその子供の後ろにやたら近いくらいに並んでいる女子高生がいました。
とても目立ってしまったので、私はその女子高生が気になってしょうがなかったです。
(なんか、この人・・・この親子に近くない?大丈夫かな・・・?)
傍から見たらちょっとくっつきすぎに見えるので、目立っているように見え、私としては気になっておりました。
しばらくその女子高生を見ると、目を疑う光景を見てしまいました。
なんと、その女子高生が前にいる親子の子供の方をホームの外へ落としていったのです。
『嘘!?』
私は、はっきり見ました。その女子高生が女の子を押してホームの外へ落としたところを・・・。
口よりも先に体が動きました。
急いでホームの下へ降りて、その女の子を救出しました。自分がまだ二十代で若くて助かったと思います。体力があって何よりです。
そのお母さんには本当に感謝されました。ただ、電車が止まるという大変な事にはなってしまいましたが・・・。
私はホームに上がった後、すぐにその女子高生を探しました。はっきり言って殺人未遂です。
だけど、その女子高生はいませんでした・・・。
『くそ、逃げられた・・・。』
警察に言うべきか、悩みました。私は女の子のお母さんに後ろに女子高生がいたことを気づいたか聞きましたが、全然気づかなかったと言っていました。
他の人もスマホとかに夢中になっていたからか、気づかなかったみたいです。
とりあえず、駅員さんに話をして、警察に届けるかは親子に任せました。
そして、電車に乗り、自分の駅に着いたその時です。あの女子高生がいました。
私はすぐさま、その女子高生の所へ行き彼女の肩を掴みました。
『ねぇ、あなただよね!?さっき女の子を突き落としたの!!一緒に警察に行こう!!』
その瞬間、何故かゾクッと寒気がしました。
な、何だろう・・・この違和感。。
触っている・・・感触はある・・・。でも・・・何かがおかしい・・・・。
女子高生は全然私の方を向くことはありませんでした。というより・・・私が願ってしまっていました。
お願い・・・こっちを向かないで・・・と・・・。
じっと彼女の後姿を見ていると、ゆらっと長い髪が揺れた気がしました。
心臓がドクンと跳ね上がった気がします・・・・。
すると、駅の放送アナウンスが鳴りました。
アナウンスでは私が降りたひとつ前の駅で人身事故がたった今起きたというアナウンスでした。
私は、アナウンスの声に驚き、彼女の肩から手を放してしまいました。
アナウンスだと気づいたときに、もう一度女子高生のいた方に視線を向けると・・・そこにはその女子高生がいなくなっていました・・・。
行き交う人々が歩き回っているところしか見えなかったのです・・・。
『嘘・・・・いついなくなったの・・・!?』
驚きのあまり声が出ませんでした。
だけど、これで私の体験した怖い話はこれで終わりではありません・・・。この後心臓が止まるほどの恐ろしい体験をすることになるとは、この頃の私は知る由もありませんでした・・・。
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ぽち『はい、今日はここまでです。人身事故はよくありますが、もしそれがただの自殺ではなくこういった霊現象だったら死ぬほど怖いですね。
主人公はこの後どうなるのでしょうか・・・?続きはまた後日に・・・。
それでは皆さん、おやすみなさい。』
第7話/END