表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Good Nigtmare  作者: ぽち
56/61

第55話 第九章【夏のホラー2025】井戸の底から#5【最終話】

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。


 今日はケーブルテレビで北大路欣也さん主演の記憶捜査が一挙放送していたので、もう家に引きこもって観ています、現在進行形で!!』


 白夜「好きだねwww」


 ぽち『三匹のおっさんの頃から大ファンですから・・・私が書いているもう一つの代表作、海堂翔二シリーズの刑事部長が北大路欣也さんのイメージで書いていますから(笑)』


 白夜「早く海堂翔二シリーズも書きなさいよ。」


 ぽち『分かっているよ!!って・・・今はホラー小説Good Nigtmareですから今日は夏のホラー2025の続きを書きます!!

 てか・・・暑すぎて・・・怖い話書いても全然涼しくなりません・・・。』


 白夜「今年のテーマ水ですから水の呼吸で・・・。」


 ぽち『だからそれ違う漫画wwwはい、今日が最終話になりそうです。皆さん、こんなお話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 気を失っていた・・・。目を覚めたのは鼻と口に水が入ったからだ。


 『ぶはっ!!あ!?』


 俺は、目が覚めたら体や顔が水浸しになっていた。気が付くと俺は水の中にいたのだ・・・。


 『あ・・・・?なんで俺・・水なんか・・・。』


 すると、水の中に複数の何かが入っているのが見えた。


 『え・・・?』


 その瞬間、ガシッと腕を掴まれた!!しかも・・・何人もの腕が俺の腕を掴んできたのだ。


 『う、うわっ!!』


 俺は咄嗟に振り払った。腕はすぐに水の中に入っていった。


 『な、何なんだよ・・・くそ・・・!!冗談じゃない!!』


 俺は、すぐにこの中から出て行こうと壁を登り始めた。


 すると、ガバッと水の中から大量の手が出てきた。その手が俺を掴もうと襲い掛かってきたのだ。


 『う、うわぁぁあああ!!』


 俺は死ぬ気で壁をよじ登った。俺を掴もうとする手を何とか片足で蹴り飛ばしながら。必死でよじ登った。


 俺を襲ってきた手は五本。五本の手を俺は何とか振り切ろうと襲ってくる手を蹴り飛ばしながら登った。


 すると・・・手から声が聞こえた・・・。


 ”マヒル・・・”


 ”マヒルっち・・・”


 聞き覚えのある声だ・・・。しかも・・・。


 ”先生・・・”


 ”北村先生・・・”


 ゾッとした・・・。この声はいなくなった生徒たちの声と・・・俺と体の関係を持った女たちの声だ・・・。


 『何で・・・。』俺は体を震わせながら何故こんなことになっているのか、わけが分らなかった。


 ”先生・・・。”


 ”北村先生・・・。”


 ”マヒルっち・・・。”


 ”マヒル・・・。”


 『な、何なんだよ・・・なんでお前らがぁぁぁ!!』


 とにかく俺は逃げるのに必死だった。だけど、手は遅いけれども、俺に確実に迫ってきている。


 上を見ると、丸い出入り口が見えた。登っていくと、どんどん外の景色が見えてくる。すると、ここがどこなのか分かった。


 『・・・ここ・・・うちの学校の井戸・・・!?』


 俺はそう言いながらやっとの思いで、井戸のてっぺんまで手をかけることが出来た。

 もう少しで、出ることが出来る・・・!!そう思ったら・・・誰かの気配を感じた。


 『お、おおい!!誰かいるのか!?頼む!!助けてくれ!!』


 俺は藁にも縋る思いで叫んだ。人影も見えた。だけど、その人影が立ち去ろうとしたからさらに大きな声で叫んだんだ。


 『頼む!!行かないでくれ!!おおい!!おおおーーーーーいい!!』


 俺はそれ以上に大きな声で叫んだ。


 叫んでいるときもずっと手は迫ってくる。


 『クソっ!!クソ!!おおーーーーいい!!』


 叫んだとき、ガサっとまた音が鳴った。


 『おおーーーい!!助けてくれーーー!!』また、俺は叫んだ。すると・・・。


 「うるさい。」


 聞き覚えのある声が聞こえた。


 『え・・・・?』俺は顔を上げた。


 井戸の上から顔を出したのは、俺の彼女だ。


 『み、瑞穂!!助けてくれ!!な、なんか・・手が・・・手が俺を襲ってくるんだ!!頼む!!助けてくれ!!』


 彼女の瑞穂に俺はすがるように助けを求めた。だけど、彼女は鼻で笑った。


 「はぁ?何で浮気するクズ野郎助けなきゃいけないの?あんた、私を付き合って三か月で妊娠させて、その後他の色んな女たちに手を出すとかどんだけ性欲有り余ってるの?


 このクズ種馬野郎。」


 返す言葉もない・・・。だけどこの彼女に今はすがるしかなかった。


 『頼むよ・・・!!俺にはお前しかいないんだ・・・!!もう浮気しない・・・だから・・・助けて・・・!!』


 「あんたみたいなクズ・・・いらないから。この彼女たち・・・よく見てみなよ。」


 俺は言われて恐る恐る後ろを見た。すると、彼女たちの身体が井戸の水の中から浮いてきた。


 『う、うわあぁぁああ!!な、何で死んでいるんだ!?お、俺は・・・体の関係しかもっていなかったのに・・・!!その後の失踪にかかわっていない!!』


 「その理由・・・知りたい?」


 彼女がそう言って、俺の手を足で踏んだ。


 『うわっ!!み、瑞穂・・・!!』


 俺は、彼女に目を向けた。すると彼女は涙を流しながら俺を見下ろして言った。


 「訊いてみなよ・・・彼女たちに・・・!!」


 その瞬間、俺の井戸を掴んでいる指を足で蹴飛ばし、俺は井戸の底へ落ちていった。


 『う、うわぁぁぁああああああ!!!!!』


 俺の身体は落ちていき、そのまま彼女たちに水の中へと引きずり込まれていった。


 後日・・・彼女は警察に自首をした。


 俺と体の関係を持った五人の女性の自殺ほう助をしたことと、俺を殺したという事で。彼女の自供を元に俺と五人の女性の遺体が学校の井戸の底から見つかった。


 その時の遺体の発見の仕方がやばかったらしい。


 五人の女性が俺の身体にしっかりと腕が絡みついていた。俺の身体と彼女たちの身体は水浸しだった。


 捜査員が見た感じでは、まるで、この五人の女性がこの水の中に俺を引きずり入れたかのように見えたらしい。そんな発見の仕方だった。


 俺はこうして三十年の人生に幕を閉じたのだった・・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 ぽち『はい・・・おしまい・・・。少し解説していきましょう・・・。


 彼女である瑞穂さんはこのクズ男の浮気に気づいていました。多分、興信所などで調べたんでしょうね。

 すると、この男はマッチングアプリどころか自分の学校の生徒にまで手を出していたんですね。

 最低ですね、馬鹿ですね、クズですね、死ねばいいのに、あ、死んだか。』


 白夜「私情が混じってるwww」


 ぽち『まぁ、その手を出していた自分の学校の生徒は実はこの男が殺そうと考えてはいたみたいですが、どうやら殺す前に彼女である瑞穂さんに殺されてしまったみたいです。

 多分、若気の至りでしょうか・・・生徒たちは瑞穂さんに別れるように言ったのでしょう。瑞穂さんは妊娠している身です。こんな風に彼氏の浮気相手に言われたら・・・・。』


 白夜「まぁ、殺したくなるわな。」


 ぽち『で、その井戸にぼちゃん。ただし、一人ではないのです。

 後の二人はあの男がマッチングアプリで知り合った女性二人ですが、これは実はその二人も犯罪にかかわっています。妊婦さんである彼女は簡単に女子高生三人を殺してもすぐにその井戸にぶち込むことはできませんので、実はあの男を懲らしめるためにあとの女性にあの男に復讐する為、自分を殺してほしいと言ったのです。』


 白夜「は!?生きて復讐しないの!?」


 ぽち『うん・・・死んで幽霊になって復讐することを選んだみたいですねぇ・・・。まぁ、どっちにしろ、このクズ男に天罰を下せたのだから結果オーライかな。』


 白夜「いやぁ~~まぁ、そうね。ここでこの彼女にはその浮気相手の自殺ほう助もしてしまったという事ですね。」


 ぽち『まぁ、男の方は沢山の女性に手を出したどころか自分の学校の生徒に手を出した。その問題が起こる前に殺されてよかったのかもしれませんね・・・。


 まぁ、閻魔大王様からは衆合地獄辺りに堕ちろと裁判で言われそうですね。鬼灯様お仕事増えちゃってごめんちゃい。

 さて、皆さん、今年のぽちの書いた夏のホラー2025はいかがでしたか?来年も参加できるように色んな怖い話を用意しますね。


 これにて、今年の夏のホラー2025は終了です。また、次のお話でお会いしましょう。


 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第55話/END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ