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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第53話 第九章【夏のホラー2025】井戸の底から#3

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。最近、三十度以上の気温で外に出なくても家の中にいてもマジで暑くてやばいですね。』


 白夜「まじ、何でこんなに暑いの!?人殺す気!?」


 ぽち『お前人じゃないだろwww』


 白夜「うるせぇよwwwお前の前とイケメンの前で美女に変身するんですぅ。」


 ぽち『毛刈りしなよ。きっと涼しいよ。そう言えばとある漫画の情報でハスキー犬は全毛刈りするとハイエナみたいになるんだって。狐であるお前はどうなるんだろうねwww』


 白夜「マジむかつくwwwさて、今日も夏のホラー2025やるんだろ?」


 ぽち『そうでした、テーマは水!!水なら少し涼しくなるかな。今年の私の話は井戸の底からです。前回の続きからご覧ください。


 皆さん、こんな話はいかがですか?』


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 今日も同じ夢を見ていた。井戸がまた出てきた。


 今日も井戸があったが・・・あれ?少し井戸に近づいてこれた気がする・・・。


 井戸との距離がいつもより近かった気がしたんだ。


 そして、井戸の中から水の音がすごい聞こえた。ばしゃっ・・・ばしゃっと・・・。


 その水の音が少し大きくなったと思ったら、井戸から少し水滴が飛んできたのが見えた。


 そして、そこからまた俺は目を覚ました。


 『え・・・何今の・・・。』


 口を開けて寝ていたからか、喉がカラカラだ。俺は、ベッドから降りて水を飲んだ。


 最近暑すぎるから水の摂取量が多くなった気がする・・・。まぁ、夏だから仕方ないか・・・と、俺は思った。


 ふと携帯を見ると、光っていた。携帯を取ると前にマッチングアプリで知り合って寝た女だ。


 正直、マッチングアプリの時の写真と実際に会った時との顔が違くて詐欺だと思った俺はその女をラインとマッチングアプリでブロックしていたんだが、携帯番号を知られていたからか何度も電話を掛けられていた。


 それから、ショートメールも来ていた。


 ”ねぇ、何でブロックしているの!?連絡して!!”


 ”連絡寄越さないつもりならあんたに乱暴されたって告げ口してやる!!SNSで拡散してやる!!”


 と、脅迫めいたメールが届いていた。俺は舌打ちをした。


 『ちっ・・・面倒くせぇなぁ・・・。』


 俺はとりあえず適当にメールを送った。


 ”分かった。今度時間取るから・・・また連絡するから待っててくれよ。”


 そう、返信したら、


 ”待ってるね♡”と、来た。


 『はぁーーー面倒くせぇ・・・この女も潮時かな・・・。』


 俺はただ女と適当に遊びたかっただけでマッチングアプリをやっただけにすぎないんだ。

 だって俺には・・・・。


 「マヒル!!ご飯できたよ!!」


 そう・・・結婚を考えている彼女がいるんだよ・・・。彼女は妊娠しているからなかなか性欲を発散できないから適当な女で性欲処理していただけなんだ・・・。


 『おう、ありがとうな。』


 俺は席に着いた。


 『頂きます。』


 「頂きます!!」


 彼女は可愛い。だけど付き合い始めて三か月で妊娠させちまって・・・結婚するしかなかった。


 本当はもっと遊んでいたかったけど、まぁこいつも可愛いし、もともとこいつが本命だから仕方ないと思った。


 ただちょっと細かいから面倒くせぇんだよな・・・。


 そう思いながらもこれでも俺は気遣いの言葉を忘れないようにしている。。(こいつが根に持つからだ。)


 『あー・・・あんまり無理すんなよ。』


 「うん、ありがとう。」


 そう言って嫁は出て行った。


 『俺も準備するか・・・。』


 夏休みなのに夏期講習・・・。自分が学生だった頃は進学クラスみたいなところだけが夏期講習受けていた気がするけどな・・・。


 そう思いながら、今日も夏期講習の授業をするために俺は、学校へ行く準備をする。


 外を見ると小雨だが雨が降っていた。この降っているのか降っていないのか分からないような雨が一番嫌いだ。


 俺は自宅から出て、学校へと向かい始めた。その時・・・なんか本当にその時の記憶が飛んでいた気がしていたんだ。


 俺は、起きているんだか起きていないんだか分からないような感覚に急に落ちた。その時、夢の中でよく見るあの井戸が目の前にあった。


 すると、その井戸から水が少しずつ溢れてきたような感じがして、俺は井戸の中を覗こうとした・・・その瞬間・・・。


 大量の手が出てきて俺の首を絞めてきた。手は、三本位あったきがする・・・。


 『うっ!?』


 俺は、三本の手に首を絞められ息ができないくらいに苦しんだ。


 な、なんだ・・・こいつら・・・!?やばい・・・息が・・・とま・・・!!


 そう思ったその瞬間、ガタン!!


 大きな音がして目が覚めた。俺は椅子から転げ落ちていた。


 『・・・・・・!?』


 周りを見渡すと生徒たちが怪訝そうな顔をして俺を見ていた。


 「え、ちょっとやだ先生・・・うちらに問題やらせて先生寝てたの?マジ最低。」


 『え・・・!?』


 俺も驚いた。教室にいたからだ。俺はさっきまで井戸の中から出てきた手に首を絞められていたはずなのに・・・。


 『わ、わりぃ・・・なかなか眠れなくって・・・。』


 はははと笑いながら俺は倒れた椅子を立たせて座りなおした。


 なんだったんだ・・・一体・・・。


 心臓の音がまだうるさかった・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、今日はここまでです・・・。おぉ~・・・ホラーぽくなってきたんじゃない?』


 白夜「本当!!こいつにどんな恐怖がこれから待ち構えているんだろうね!!楽しみ!!」


 ぽち『きっとこれからは夢ではなく現実でこの井戸が出てくるのでしょうね・・・。ふふふ、楽しみです♩

 続きはまた後日に・・・。それでは皆さん、おやすみなさい・・・。』


 第53話/END

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