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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第36話 第六章【夏のホラー2024】噂のあの子#4

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。梅雨も明けて更に暑い日がやってきましたね。いよいよ夏本番になりましたね。』


 白夜「もう嫌だよ~!!体がついていけない!!」


 ぽち『まぁ、太陽のカンカン照りは死ぬほどしんどいよね。だからこそ、怖い話を聞いて涼しくなりましょうよ!!

 今日も夏のホラー2024の続きですよ!!あの萌絵って女に天罰が下る事や怖い体験してもらわないとね!!

 皆さん、こんな話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 夏休みの間、私は部活だったり友達と遊んだり、宿題をやったりとまぁ毎年恒例と言っていいいつも通りの夏休みを過ごしていました。

 まだ、中学二年生だけどそろそろどこの高校に行きたいか考えたりしていました。


 私の気持ちとしては、第一希望として公立の黒百合高校に行こうかなと考えていました。

 すると、携帯が鳴りました。相手は親友の美奈。


 「ねぇ、椎奈!!遊びに行かない!?暑いからアイス食べたい!!」


 と、彼女は言いました。


 『いいね!!行こう!!』


 私は、美奈と駅で待ち合わせしました。駅の近くにあるアイス屋さんが夏限定のアイスを新作で出したみたいなので、食べてみたいと思ったのです。


 気温は三十五度越え。本来なら外に出たくないのですが、アイスを食べるために私は外へ出かけました。

 新作アイスはブルーベリーとブドウのシャーベットアイスだった。


 『おいし~~い!!』


 「冷たぁぁ~~い!!」


 私と美奈はアイスを食べて幸せそうな顔をしました。そして、食べながら美奈はあの話題を出しました。

 「それにしても実感わかないわ。クラスメイトが一人死んだなんて。」


 『そうだね・・・。』


 少し、暗くなりました。


 『私・・・やっぱ萌絵たちって異常だと思う。』


 私はこの間の鈴木さんのお別れ会の時など思い出しながら言いました。


 『自分が虐めていたのに、ウソ泣きをしながらまるで仲良かったかのようにふるまって親御さんに言ったり、その涙を簡単に引っ込めて私にはまた彼女を馬鹿にしたような言い方して・・・。

 人が亡くなった・・・しかも自分が鈴木さんの変な噂を流したのがきっかけでこんなことになったのに・・・。

 なんか・・・・気持ち悪い・・・・!!』


 思わず、感情的になって美奈に愚痴を言ってしまいました。


 「だから言ってるじゃん。萌絵にはかかわるなって。萌絵は多分鈴木さんみたいにいつも一人でいる人とか暗いタイプの子を馬鹿にする習性があるから、うちらと一緒にいて明るくふるまっていれば萌絵の目には留まらないからさ。」


 美奈がまた忠告してきました。


 確かに・・・あの萌絵に目をつけられたら地獄だ。きっと・・・鈴木さんみたいな道をたどるだろう。

 でも・・・これで本当にいいの?あの女を出しゃばらせていいのかな。


 自分が標的にされなくても、他の人が結局標的になるんでしょう?

 そしたら、また鈴木さんみたいに自殺する人が増えちゃうのでは・・・?


 私は頭が痛くなりました。それはアイスのせいなのか、今回の鈴木さんが自殺した件だからなのか・・・わかりません・・・。


 アイスを食べ終わって、屋内で買い物などを済ませたら美奈とは別れました。


 駅で別れ帰っている途中、声をかけられました。


 「あれ?早川さん?」


 聞き覚えのある声を聞いて私は振り返りました。声をかけてきたのは、村山君でした。


 『え、村山君?何でここに?』


 「俺、塾の帰りなんだ。」


 『へぇ・・・夏休み中も塾に行くんだ。お疲れ様だね。』


 しれっと言うと、急に沈黙が流れました。


 (あれ?私、なにか変な事言ったかな?)


 急に気まずい雰囲気になったように感じて、私はその場を離れようとしました。


 『じゃ、じゃあ私あっちの車両に乗るから・・・。』


 離れようとした瞬間、急に村山君に腕を握られました。


 「あ、あの・・・一緒に途中まで帰らない?」


 『はい?』


 私はきょとんとしました。私の反応に村山君は何故か気まずそうな顔をした。


 『え・・・えぇと・・・別にいいけど・・・。』


 そう言うと、彼は嬉しそうな顔をしました。不覚にも・・・その顔にキュンとしました。

 さすがうちの学年で一番モテる男子だと思いました。


 そのまま何故か流れで、村山君が家まで送ってくれる事になりました。


 『あ~~・・・ありがとう・・・。』一応、私はお礼を言いました。


 「じゃあ、また・・・。」

 村山君が手を振って帰っていきました。


 『はい、また新学期に。』


 私はそう言って、彼に手を振り返しました。


 だけど、それがまずかったのです。萌絵の噂が流れる前に、私は自分の噂を萌絵に流されてしまいました。


 そう・・・この村山君に家まで送って貰ったことを萌絵に見られていたのか・・・それとも、やはり村山君もグルだったのか・・・・。どちらかです。


 新学期初日から黒板でそのことを書かれていました・・・。萌絵を見るとにやにやしながら私を見ていました・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、萌絵処刑~!!萌絵処刑~!!』


 白夜「処刑www」


 ぽち『いや~~腹立つわぁ~~!!お前がイケメンに相手にされないからってひがんでんだろお?

 まぁ、この村山もグルな気がするけどな。』


 白夜「まぁ、この主人公もこの萌絵って女に何かされるんだろうなって思っていたけど。」


 ぽち『だって性格悪いもん、この萌絵って女。』


 白夜「・・・この萌絵って女と何かあったの?あんた・・・。」


 ぽち『・・・ご想像にお任せいたします。と、いう事で今日はここまでです。

 この萌絵って女が主人公、椎奈ちゃんに標的を変えたのでしょうか?とことんクズですね。

 早く天罰を下したいですね。今後どうなるのでしょう?続きを楽しみに待っていてくださいね♩


 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第36話/END

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